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関東地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

至仏山残雪調査2016

2016年04月20日
尾瀬国立公園 柳澤美果子

こんにちは!

事務所のある片品村もようやく桜が満開を迎え、辺りも一気に春色に色づいてきました。
外からはウグイスやキジの鳴き声が聞こえてきます♪

さて、先週の415日に至仏山の残雪調査に行ってきました。

麓に春がやってきたものの、山の上はまだまだ雪の残る世界。

しかも、この日は雪が吹きつけ、冬に逆戻りしたような寒さでした。

悪天候のため、至仏山山頂までは行くことは出来ませんでしたが、
積雪量など所要な箇所は確認する事が出来ました。

鳩待峠から至仏山間の3箇所に積雪深計が設置されています。
さて、気になる積雪量は・・?

鳩待峠付近:65cm!(2015年4月23日 2m10cm)

なんと1mをきっていました!

昨年ならこの写真の画面はすべて雪に埋まっています!

標高1780m付近:1m (2015年4月23日 2m50cm)

赤いラインが昨年の積雪量です。

1850m付近:1m10cm(2015年4月23日 2m90cm)

赤いラインが昨年の積雪量です。

前回積雪量を確認した3月末と比べても、積雪量はかなり減っています。

このペースで雪がとけ続ければ、大型連休までどれ程の雪が残っているか・・。



滑走可能範囲は、かなり限られており

沢を渉る地点にはスノーブリッジはなく、滑走用具を脱いでの渡渉になります。

4月15日時点のオヤマ沢の徒渉点です。

雪解けが進むと沢の水量が増し、渡渉が難しくなる可能性もあります。


今回の調査をうけて、至仏山の利用ルールが更新されました。

詳しくはこちら↓

https://www.oze-fnd.or.jp/archives/62812/


今後の雪解けによって状況は変わってきます。

入山される方は最新の情報を確認し、決して無理をせず十分お気をつけ下さい。