ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2016年6月10日

2件の記事があります。

2016年06月10日今を彩る植物は

尾瀬国立公園 野原英廣

尾瀬沼周辺のミズバショウは大きくなった葉だけを残し
ひっそりと姿を変えてしまいました。

そんな中で他の花たちがすぐに台頭してくるのかと思いきや、
今一番の勢力を誇っているのはタテヤマリンドウです。


ワタスゲと共に雪解けの湿原を盛り上げていた立役者です。

一方のワタスゲは・・・


少々しょんぼりしていますが
白い綿毛のような果穂をつけ始めていました。



所変わって田代・帝釈山地域では
日本固有種のオサバグサが見頃を迎えております。

小さくて可憐な花と、シダのような葉っぱが独特な雰囲気を醸し出して、

疲れた体を癒やしてくれそうです。

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2016年06月10日42年ぶり!「純野生トキ」、巣立ち!

佐渡 近藤陽子

 皆様、こんにちは。


 佐渡では日中、汗ばむ陽気になりました。
 昼間のトキたちは暑さから、口を開けて呼吸をし、体温調節をするようになりました。

 さて、佐渡ではトキのヒナの巣立ちが続々と確認されています。
 6月1日(水)には、1974年以来、42年ぶりに、日本の野生下で生まれ育ったトキのペアから誕生したヒナ、「純野生」トキの巣立ちを確認しました。

<巣立ちした純野生トキのNo. A45>

 環境省では「両脚を巣の外に完全に出すこと」を巣立ちと定義しています。

 トキの放鳥が始まってから8年。かつて日本中の空を飛び回っていたトキたちと同じように、人の手から離れ、みずからの力で生き抜いて行く、野生トキのペアから誕生したヒナの巣立ち。真の野生復帰への大きな一歩と言えるでしょう。

 「純野生」トキたちが、来年も再来年も誕生し、佐渡だけではなく、再び日本各地の空を飛び回る姿が見られる日が来ることを願うばかりです。

 巣立ち後もずっと観察できますように。逞しく生き抜いて行ってほしい。

 祝!純野生トキ誕生・巣立ち!!

<2016/6/10現在、育雛中の野生下生まれ同士ペアとヒナ2羽>

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