2017年4月20日
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2017年04月20日箱根に春がやってきた!
富士箱根伊豆国立公園 後藤香奈
桜の開花で賑わう今日この頃、日中には暖かい日差しが差しており、箱根にも春が来たと教えてくれています。
今回は箱根の春を、少しだけお裾分けします。
今週4月22日(土)に開催される「箱根地域自然に親しむ運動 スミレを探して春の仙石原を歩く」自然観察会の下見に行ってきました。
箱根パークボランティアの皆さんと一緒に歩き始めると、道の端や木の下には、たくさんの小さなスミレを発見!横を見ても、上を見ても、紫色、白色、黄色、ピンク色と春の植物に目を奪われます。
(ニオイタチツボスミレ)
(エイザンスミレ)
(マメザクラ)
(ミツマタ)
ヒメスミレや、タチツボスミレ、ニョイスミレ、ナガバノスミレサイシンと、
スミレがメインの自然観察会、今年は開催日にたくさん咲いているでしょうか?
雨天中止にならないことを心から祈っております!
皆さんの地域はどうでしょうか?
是非、外に出て歩いてみてください!
後藤アクティブ・レンジャーに引き続き、箱根の春の情報です。
現在箱根では周辺の地域より一足遅い春が訪れ、花々が咲き、彩りも豊かになってきました。
今回は仙石原の様子をお伝えします。
(国指定の天然記念物『仙石原湿原植物群落』)
仙石原では毎年3月頃に野焼きが行われています。昔は仙石原のススキ草原は屋根材や堆肥、牛馬の飼料として利用され、人為的に草刈りや火入れが行われていました。それらの活動によって草原環境が保たれ、貴重な生態系が残されてきました。いつの日か人間の活動による草原の利用がなくなり、火入れが行われなくなると、草原は森林化していきました。その後、貴重な草原環境を守ろうと、再び火入れが行われるようになりました。
今年も3月9日に火入れが行われ、辺り一面が真っ黒になりました。
(3月24日撮影。正面、天然記念物指定地は草刈りのみ。)
一見すると死の世界になってしまったようですが、4月に入り暖かくなると、再び新たな命が芽吹いてきました。
(4月20日撮影。)
地面がうっすら緑色になってきているがお分かりになりますでしょうか?
地面に顔を近づけてみると、小さな芽があちらこちらに生えてきているのがよく分かります。
これからさらに暖かくなるにつれて、植物もぐんぐんと背を伸ばし、辺り一面が緑の世界へ、そしてその後、黄金色の世界へと変わっていきます。
これからもそんな仙石原の変化をお伝えしていきますので、お楽しみにしていてください!