ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2017年5月

12件の記事があります。

2017年05月31日芦安 大石山の神で安全祈願

南アルプス国立公園 本堂舞華

みなさん、こんにちは。南アルプス自然保護官事務所の本堂です。

もうすぐ6月になりますが、すでに夏を感じさせるような日が続いていますね。

日本各地で真夏日になるという予報が出ていますが、芦安は少し標高が高いせいか、

それほど暑さを感じることはありません。

5月27日に芦安の大石山の神にて、安全祈願祭が行われました。

大石山の神

(大石山の神)

この大石山の神は、山に入る人の安全を守護する神として、また、芦安の山の平安を守り続けてほしいという願いで祀られています。あわせて、山仕事をする方々の苦しみを救う「大石の車地蔵」、五穀豊穣、無病息災、雨乞いを守る神として「白根大龍権現」も祀られています。

大石山の神に参拝する尾﨑自然保護官

(大石山の神に参拝する尾崎自然保護官)

この大石山の神ですが、南アルプス市営芦安駐車場そば、山の神ゲートの脇道を進んだところにあります。

この脇道、実は林道ができるまでは夜叉神へ通じるメインルートとして利用されていた旧道なのです。 

大石山の神は旧道と車道の分岐にほど近く、分かりやすい場所にあるのですが、 

旧道を歩く人が少ないため立ち寄る人がかなり少なくなってしまったそうです。

通常、夜叉神峠登山口まではマイカーやバスなど公共交通機関を利用して行かれる方が多いと思いますが、 

旧道を使えば、登山口まで歩いて行くことができます!

旧道は、林道と所々交差しながら進んでいきます。昨年の秋に広河原への乗り合いバスの中から      

登山標識を見つけ、地図にも載っていないこの道はどんな道だろうと思っていました。

今回、この大石山の神安全祈願祭に参加したことをきっかけに、この道を利用して山へ登った人々が
道行きに神仏に祈りを捧げてきた歴史があることを知り、ぜひ自分の足で歩いてみたい、
植物や樹木を観察し、いろいろと思いを巡らせてみたいと思いました。

大石山の神から夜叉神峠登山口までは1時間ほどで登ることができるそうです。

たくさんの緑を感じながら登山道、時には車道を歩きながらのハイキングはいかがでしょうか。
芦安に来られた方やこの旧道を歩いてみようという方は、ぜひ山の神にもお立ち寄りください。

地図によっては記載がないものもありますので、通過の際は慎重に!

南アルプスへのアクセス情報についてお知らせします。

長野県伊那市から北沢峠へのアクセスについては、6月14日までは戸台口から歌宿区間で南アルプス林道バスが運行中です。6月15日からは戸台口から北沢峠までの運行となります。

【南アルプス林道バス】時刻表

http://www.inacity.jp/kankojoho/sangaku_alps/minamialps/minamialps_jikokuhyo.html

また、山梨県側からのアクセス、甲府駅・南アルプス市から芦安・広河原方面、奈良田から広河原へのバスも、6月23日から運行が始まります。

【甲府駅ー芦安駐車場ー夜叉神峠登山口ー広河原】【奈良田ー広河原】【広河原ー北沢峠】時刻表

http://www.yamanashikotsu.co.jp/

道路状況によっては運休の場合もございますので、ご利用の前には各交通機関のHP等にてご確認を
お願いします。

今年は例年よりも雪が多く、未だに白峰三山の上部に雪が残っています。

夜叉神峠から見た未だに雪が残る白峰三山

(夜叉神峠から見た雪が残る白峰三山)

登山が大好きな私は開山がとても待ち遠しいです。

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2017年05月29日滝沢、御池登山口情報

尾瀬国立公園 細川有希

こんにちは!

尾瀬国立公園は5月19日に山開きを迎えました!

山開きをしたといっても尾瀬沼、尾瀬ヶ原は雪がまだまだ残っているので、

踏み抜きに注意し、防寒具もしっかり装備を整えてお越しください。

山開きをしたことで登山者も少しずつ増えていきます。

年に何人の登山客が訪れるか、各登山口に毎年カウントセンサーというものを取り付け、

人の行き来をセンサーでカウントし、

毎年シーズン後に尾瀬国立公園の入山者を発表しています。

今回は会津駒ヶ岳につながる滝沢登山口と裏燧林道を通る御池登山口にカウントセンサーを設置しました。

          

(滝沢登山口)

檜枝岐村内にほど近い滝沢登山口周辺は雪も溶け、青々としていましたが、

会津駒ヶ岳の上の方はまだまだ雪が残っているそうですので、アイゼン等の装備が必要です。

(御池登山口)

御池はまだ雪が残っているところも多く、登山の際は気をつけなければなりません。

標高差は300m程ですが、差が目に見えますね。

尾瀬が春を迎える今が一番命の芽吹きを感じます。

尾瀬国立公園も10周年!この大切な節目の年にもっともっと力を入れて尾瀬を盛り上げていきます!

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2017年05月29日「小笠原の自然」の将来ビジョン

小笠原国立公園 古田貴士

小笠原自然保護官事務所の古田です。

最近、地域の方々と「小笠原の自然」について話をした際、環境省職員の私がイメージするものと地域の方々や観光客の方々がイメージするものにギャップがあることを知りました。

アクティブレンジャーは、仕事として保護区域や希少種の生息域に立ち入る機会が多いため、貴重な固有動植物を目にする機会は多いです。一方で、これら動植物の多くは、そもそも数が少なかったり、サイズが小さかったり、色合いが地味だったりして気づきにくいものが多いです。さらに、地域の方々や観光客は、そういった生息域に立ち入る機会が少ない、あるいは難しいため、目にする機会が少なくなるため、このようなギャップが生まれるようです。身近な自然だけでなく、小さくて地味かもしれませんが小笠原諸島世界自然遺産を代表する生き物も、もっと身近なものにするために、生息環境の改善や野生復帰を進めていくことで数を増やし、観光地としての小笠原の価値を更に高めることができればと考えています。

小笠原自然保護官事務所 古田貴士

写真:父島 二見湾

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2017年05月26日戦場ヶ原の危険木調査

日光国立公園 番場美奈子

初めまして。

4月1日に日光国立公園管理事務所にアクティブレンジャーとして

配属されました、番場美奈子と申します。

日光に来てからそろそろ2ヶ月。あっという間に時間がすぎ、冬の終わりから

新緑の季節となりました。

先週、戦場ヶ原と小田代原で歩道沿いの危険木(枯れ木、枯れ枝)の調査を実施しました。

これからの時期は、たくさんの方が利用されるので特に歩道の安全に気をつけなければいけません。

この日は天気も良く、既に小学生の団体さん等で賑わっていました。

さっそく調査開始。

歩道を進むと危険木候補を発見。

この木の枝は枯れていて落ちたら歩道にかかる恐れがある、と危険木認定したら、

樹木の樹種を判別し、樹高を測ります。

念願のレーザー測定器で測量するも電池ぎれ。

レーザーは断念し、2mの測量ポールをあてて樹高を測っていきます。

このミズナラは測量ポール4.5本分の高さとカウントして9mで決定。

次に林尺を使って胸高直径を測ります。

林尺で目盛りが足りない大物はコンベックスでぐるっと測定。

そして、枯れ枝の位置や数をカウントします。

その他にも、根や内部が腐っていないか測量ポールや測量ピンで感触を確かめます。

今回の調査の記録をもとに、これから撤去作業に向けて取り組んでいきます。

作業中は、「何しているんですか?ご苦労様です。」と利用者の方にたくさん声をかけていただきました。

皆さんが安全に散策できる空間を確保する為、これからも目を光らせていきたいと思います。

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2017年05月26日一見の価値あり! 天城山 アマギシャクナゲ!

富士箱根伊豆国立公園 下田 吉川貴光

伊豆半島にある天城山(万二郎岳、万三郎岳など天城連山の総称)に行きました。 

だんだん暖かくなってきて山登りしたくなる時期になってきました。 

 

この日、残念ながら曇りでしたが、登山者は多かったです。 もちろん目当ては、時期を迎えたアマギシャクナゲです。みなさんアマギシャクナゲを目指して元気よく歩いていました。 

(2017/5/24 トウゴクミツバツツジ 万二郎岳周辺) 

最初に目に入るのは紅紫色が鮮やかなトウゴクミツバツツジです。 

枝にたくさんに花がついていて、とても綺麗でした。

万三郎岳の山頂に近づいていくと、先の方で歓声が聞こえ、立ち止まる人たちが見えました。

いよいよだと歩いて行くと、 

(2017/5/24 アマギシャクナゲ 万三郎岳周辺)

 

背丈以上の立派なアマギシャクナゲが咲いていました。

花も綺麗ですが、花の数とボリュームに圧倒されます。  

(2017/5/24 アマギシャクナゲ 万三郎岳周辺)

場所によっては、アマギシャクナゲが密集していて、体をすぼめながら歩く道もありました。 

 

(2017/5/24 アマギシャクナゲ 万三郎岳周辺)

花の色は、薄いピンク色ですが濃さには差があり、白っぽいものもありました。

    

(2017/5/24 シャクナゲコース)

綺麗な花々だけでなく、初夏を感じる新緑も見事です。 

天城山は、今の時期が特におすすめです。ぜひお越しください。

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2017年05月22日第37回尾瀬山開き@片品

尾瀬国立公園 柳澤美果子

みなさん、こんにちは!

片品村も爽やかな新緑の季節を迎えました。

そんな中、5月19日に尾瀬シーズンの幕開けを告げる、山開きが開催されました。

山開きを尾瀬山小屋組合主催から尾瀬がまたがる3市村自治体で開催するようになって今年で3年目。
一昨年は福島県檜枝岐村、昨年は新潟県魚沼市で開催され、今年は・・
そう、ここ群馬県片品村で山開きが開催されました!


片品村村長の挨拶の様子

尾瀬を訪れる多くの人に、ミズバショウの花言葉である「美しい思い出」をつくって欲しい
との言葉が印象的でした。



テープカットとくす玉開披

式典には、群馬県のゆるキャラ、ぐんまちゃんも駆けつけてくれました!

その他、アルプホルンや地元高校の吹奏楽部による演奏、
尾瀬の郷・親善大使で歌手の沢田知佳さんのステージなど、内容盛りだくさんの山開きとなりました。



尾瀬高校吹奏楽部による演奏


そして、今年は尾瀬にとって特別な年です。

それは・・2007年8月30日に日光国立公園から分離独立し、尾瀬国立公園として誕生して

今年で10周年という記念すべき年なのです!
10周年を記念して、尾瀬では様々なイベントを予定しています。
10周年記念イベントの詳細はこちら


ぜひこの機会に、尾瀬ファンの方はもちろん、まだ尾瀬を訪れた事のない方など、
たくさんの方に尾瀬に足を運んでいただければと思います!

シーズン幕開けとは言え、今年は雪が多く、尾瀬の中はまだまだ雪が多く残っています。

木道や階段の上にも雪があり、スリップや踏み抜き等に十分注意が必要です。

事前に情報を収集して、滑り止めや防寒具等、しっかりと装備を整えてお越し下さい。




雪どけした場所から咲き始めたミズバショウ

尾瀬を訪れるみなさんにとって、尾瀬での思い出が、美しく、そして楽しい思い出となりますように。

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2017年05月22日小笠原世界遺産センター OPEN

小笠原国立公園 小笠原 荻野裕太

516日に小笠原世界遺産センター(以下、センター)の開所記念式典を開催しました。式典では、森下村長からご祝辞をいただいたほか、センター入口にてテープカットを行い、晴れて一般公開を迎えることができました。その後、科学委員会の大河内委員長と東京都獣医師会の中川理事を講師に招き、センター内を大ホールに模様替えして、記念講演会を開催しました。講演会には80名近くの島民に参加いただき、盛況のうちに無事式典を終えることが出来ました。

(テープカット)

開所式式典後、開館特別記念講演会を開催いたしました。講演では小笠原諸島がなぜ世界遺産に選ばれ、小笠原諸島の価値や今現在取り組んでいるネコプロジェクトが発足することになった理由についてを島民の方々に講演会で再認識する貴重な時間になったのではないかと思います。

講演名:

「小笠原世界遺産の将来にむけて小笠原世界遺産センターに期待すること」

小笠原諸島世界自然遺産地域科学委員会委員長 大河内 勇 氏

「希少種を守る地域協同の取組小笠原ネコプロジェクト」

公益財団法人 東京都獣医師会理事 中川 清志 氏

(講演会風景)

センターの開館日は、基本的におがさわら丸の父島入港中の9:00から17:00となります。7月中旬から8月下旬にかけてのおがさわら丸着発期間中は、月曜日から金曜日の9:00から17:00を開館日とし、土曜日は休館日となります。開館日の詳細につきましては、「小笠原自然情報センター(http://ogasawara-info.jp)」に掲載いたします。

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2017年05月21日恵みの雨

小笠原国立公園 和田慎一郎

はじめまして。

今春から小笠原国立公園の母島に着任した和田です。

これまで小笠原の環境省レンジャーは父島にしかいませんでしたが、今年度から母島にもアクティブデンジャーが配置されることとなりました。父島とはまた違った母島の自然を、これから少しずつ紹介していきたいと思います。

さて早速ですが、小笠原は現在深刻な水不足状態。山の木々は葉を落とし、林がスカスカです。ダムの貯水率は比較的湿潤な母島で38%、父島では28%ほど...。島民はもちろん、島の生き物たちも雨を心待ちにしています。

そんな中、母島では先週頃から山に雲がかかるようになり、雨も降りはじめました。ダムの貯水率も微量ながら久々に上昇。恵みの雨に島固有のカタツムリも心なしか嬉しそうです。

観光で来島される皆さまには申し訳ないですが...

これから梅雨時期の雨に期待です!

ヒメカタマイマイ

ヒメカタマイマイ(母島石門)

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2017年05月18日焼印コースター、大人気でした!

南アルプス国立公園 南アルプス 本堂舞華

みなさん、こんにちは。

約600mと少し標高の高い芦安では、気温もちょうどよく、過ごしやすい毎日です。

事務所の周りでは、朝早くから様々な鳥の鳴き声が聞こえてきます。

ヤマブキの花も終わりに近づき、もうすっかり初夏の趣ですね。

さて、5月14日(日)に「第7回南アルプス芦安・新緑やまぶき祭」が開催されました。

私自身、はじめてのやまぶき祭り、はじめての焼印作りということで、どきどきしながらの参加でした。

前日の雨、当日のどんよりとした天気にもかかわらず、たくさんの方にお越しいただきました。

たくさんの人で賑わう会場

(たくさんの人で賑わう会場)

南アルプス自然保護官事務所では、昨年に引き続き、ニホンジカ対策やライチョウ保護増殖事業についての展示・解説、焼印コースターの配布を行いました。

焼き印コースターには、4種類の絵柄を準備していましたが、とりわけライチョウが人気でした。

4種類の模様が押されたコースター

(焼印コースター。

 左上からヤマトイワナ、ライチョウ、キタダケソウ、南アルプス国立公園のシンボルマーク)

今年は、材料となる木を選んでいただきやすいように、9種(シラカバ、ハンノキ、リョウブ、フサザクラ、ヤマザクラ、カキノキ、コナラ、ウリハダカエデ、ニセアカシア)を樹種ごとに分けて並べました。同時に標本を展示し、説明を添えることで、それぞれの見た目の違いや生態にも興味を持っていただけるよう工夫しました。

実際に展示したシラカバの木

(実際に展示したシラカバの樹木)

中でも男女問わず一番人気だった樹木が、シラカバです。多くの方が手に取り樹皮や断面を見て「きれい」とおっしゃってくださり、お祭りが終了する前になくなってしまうほどの人気でした。シラカバは別名シラカンバともいい、冷涼な山地に生育します。その名のとおり、白く、紙のように薄く剥がれる樹皮が特徴的です。

私は樹木について詳しくありませんが、今回のコースター作りを通じて、何種類もの樹木を見、触り、調べるなかで、それぞれが全く違った性質をもっていることを学びました。たとえば、樹木ごとに、生える場所、枝のつき方、樹皮や年輪の模様、材の色や質感、においが異なっていること、様々な利用方法があることなどを知り、今まで単なる「木」だったものが、少し違って見えるようになりました。今度山に登るときには、図鑑で調べた樹木がどのような花や葉、実をつけているのかに注目してみたいと思います。

また、今年はシール、バッジ、折り紙などの環境省グッズを配布し、子どもから大人までたくさんの方に喜んでいただくことができました。今回のイベントをきっかけに、一人でも多くの方に、自然環境について興味を持っていただければと思います。

私自身もめいっぱいお祭りを楽しむことができ、とてもよい1日になりました。
足を運んでくださったみなさま、ありがとうございました!

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2017年05月16日雪溶けの尾瀬

尾瀬国立公園 細川有希

尾瀬ではまだ雪が多く、山開きの5月19日まで雪は残りそうです。

雪が降ることはもうないと思いますが、代わりに雨が降ります。

雨が降ると一気に体が冷えるのでフリースなどすぐに出せる所にしまっておくと良いでしょう。

(沼山峠から大江湿原までの様子2017/5/11)

全く林道が見えない状況で、雪が溶けかけていることもあり、雪の中の空洞に足がはまりやすいです。

下をしっかり確認しながら歩く注意が必要です。

(大江湿原2017/5/11)

橋の一部は見えてますが、その周辺は大変足が抜けやすくなっているので渡るときはしっかりと足場を確認しましょう。

(ワタスゲ2017/5/11)

(ミズバショウ、リュウキンカ2017/5/12)

ミズバショウはまだ小さかったですが、リュウキンカと共にぽつぽつ咲いてきており、

とてもかわいらしい姿でした。

檜枝岐村では雪はほとんど溶けており、山桜が今満開を迎えています。

暖かくなってくれば尾瀬にも新しい芽が次々と出てくるでしょう。

真っ白から青々とした尾瀬に徐々に変わっていく姿を見るのが楽しみです。

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