ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2017年6月

21件の記事があります。

2017年06月30日小笠原に夏が来た!

小笠原国立公園 古田貴士

どうも、小笠原の古田です。

6月も終わりですが、ついに小笠原に本格的な夏が来た感じです!

気温も30℃を超えています。

暑いですが、小笠原のアウトドアを楽しむには素晴らしい時期ですね。

アウトドアといえば海水浴!シュノーケリング!港から徒歩5分で砂浜に行けます!

写真は港から徒歩5分の前之浜

是非是非小笠原にお越しください!海と空がとても碧いです!

また、遺産センターの展示もほんの一部ですが、7月から夏仕様に変更します!

変更後は来月にアップします!

変更前

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2017年06月30日キスゲ平・天空回廊

日光国立公園 番場美奈子

こんにちは。雨ですね。

23日にニッコウキスゲのシーズン到来を宣言されたキスゲ平には

レストハウス近くから展望台まで1445段の天空回廊があります。

はじめは穏やかな傾斜に穏やかな景色が広がりますが

奥の方に見えるのは結構な急勾配、、。

平均45分の道のりですが地元アイスホッケークラブの選手は

10分かからないで登るとか。恐るべし。

623日時点ではニッコウキスゲはまだ咲き始め時期でしたが、

ところどころで見られる花は鮮やかな色でした。

散策している方もちらほら。

それよりも多く見られたのがハルカラマツ。

ぽつぽつとかわいらしい花が咲いていました。

回廊も終盤に差し掛かり、穏やかな風景が一変。空へと延びる階段が続きます。

みなさん休み休み自分のペースで登ります。中には一気に登る強者も。

途中の展望デッキで一休み。

息があがって苦しくてもこの景色で気分が晴れます。

途中の展望デッキの景色もきれいですが、登り切った頂上は格別です。

この日はまだ緑でしたが、ここが一面黄色い花に覆われた世界になるのはもうそろそろ。

見頃は7月上旬です。

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2017年06月29日ニッコウキスゲのシーズン到来

日光国立公園 番場美奈子

こんにちは。

梅雨ですね。日光ではこの時季、ニッコウキスゲのシーズンを迎えます。

623日(金)はニッコウキスゲの群生地である霧降高原キスゲ平で

"ニッコウキスゲのシーズン到来を告げるイベント"が開催され、

日光市長によってシーズン到来が宣言されました。

黄色い花はまだ咲き始めでこの日は、ぽつぽつとが見られる程度でした。

イベントではニッコウキスゲの補植と、外来植物の抜き取りが実施されました。

レストハウス前に集まった人たちは日光ではお馴染みのシカ侵入防止柵のゲートを

通って作業場所へと移ります。このあたりではシカの食害によりニッコウキスゲが

激減し、1994年にシカ柵が設置され、補植が始まりました。

補植は20名ほどが参加し、500株のニッコウキスゲが植えられました。

今回の区画の隣には2015年に植えられたものがちらほら咲いていました。

一方、外来植物抜き取りは10名ほどが参加し、オオハンゴンソウやハルジオン等を

抜き取りました。

特定外来生物に指定されているオオハンゴンソウ。葉はヨモギと似ているそうで、

並べて見せてもらいました。似てます。葉の裏が白い方(右)がヨモギです。

作業中にはハルゼミを発見。小さくてかわいらしいです。

作業は1時間ほどで無事に終了しました。

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2017年06月28日雨期のお花見

富士箱根伊豆国立公園 伊豆諸島 椋本 真里奈

降り続く雨に憂鬱になってしまいますね。

こんな時期だからこそ、思い切って外で気分転換しませんか。

雨の日だって、国立公園は楽しめます!

伊豆大島では、まもなくガクアジサイが見頃です。

ガクアジサイとは、房総・三浦・伊豆半島から伊豆・小笠原諸島にかけて分布する準固有種で、主に海岸付近の日当たりの良い斜面に育ちます。雨期の花なのにお日様が好き、という意外性。

伊豆大島では、海岸沿いから三原山カルデラ内まで広く自生しています。

今回は、三原山山頂口~海岸線遊歩道の巡視で見かけたガクアジサイを紹介します。

(2017/6/22 あじさいレインボーラインにて)

「まだ三分咲きじゃないの」と思った皆さま。これ、ほぼ満開です。

多くの人がアジサイの「花」だと思っている部分は、実は花ではないのです。それは装飾花と呼ばれる萼片(がくへん)であり、おしべやめしべは持っていません。種を作るのは、中央にある小さな本物の花たち!萼片が花を縁取るように囲んでいることから、この種はガクアジサイ(額紫陽花)と名付けられました。

アジサイの語源は【集真藍(あづさあい)】...真の青い花が集まっている姿から由来しています。多くの人がイメージするような、ぽってりと真ん丸いアジサイは、ガクアジサイを品種改良してできた園芸種です。万葉集で詠われたアジサイはこちらのガクアジサイだったのかもしれませんね。

アジサイは土によってその彩りを変える、というのはちょっと有名な話ですが、ガクアジサイの萼片は特にその傾向が強いそうです。(根っこから吸収される養分が酸性⇒青系、中性~弱アルカリ性⇒赤系)

残念ながら、この日の巡視では赤系のガクアジサイは見つけられませんでした。どうやら伊豆大島の土壌は酸性気味のようです。

(2017/6/22 大島公園にて)

例えば、こちらの株の萼片は青色が濃くはっきりとしています。花も、萼片の色合いと相関して濃藍です。

大島公園の土壌はあじさいレインボーラインより強酸性のようです。

こうした雑学は、お花見散歩をより盛り上げてくれます。

雨ニモ負ケズ元気いっぱい、凛と咲く日本の花を愛でに出かけましょう!

※雨で足元が緩み危険な場所もあります。状況や指導に従って安全な公園利用を心がけてください。

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2017年06月27日至仏山残雪調査 再び!

尾瀬国立公園 柳澤美果子

みなさん、こんにちは。

早いもので、もうすぐ7月ですね。

もう夏だというのに、今日は雪の話題です!

至仏山残雪調査2017で、今年は残雪がとても多かった事をお伝えしましたが、

今の残雪量はいったいどうなっているでしょう?

(異常な少雪だった、去年の様子はこちら


5月の連休後から6月末まで、植生保護と安全のため閉山中の至仏山ですが、

いよいよ7月1日の開山日が迫ってきました。

山開きを前に、安全確認のため、6月25日に残雪調査を行いました。

鳩待峠から2㎞地点を過ぎると残雪が出てきました。

オヤマ沢田代直下の道標もこの通り!

2メートル近くある道標が頭の先しか見えてません!

小至仏山付近と至仏山山頂直下では、例年になく多くの残雪があります。


小至仏山付近


至仏山山頂直下

ここは至仏山一積雪が多い場所です。

厳冬期には25メートル以上積もるとか・・。

**至仏山登山を予定される方への注意事項**

◆アイゼン必携

急な斜面に残雪があり、スリップの危険があります。特に下りは要注意!

しばらくの間、必ずアイゼンを携行して下さい。

◆道迷い注意

 夏道が出ていない場所も多く、道迷いしやすくなっています。

 地図や目印等をよく確認しながら歩きましょう。

◆ロープから外れない

雪の上を避けて、地面が出ている所を歩くと、植生に大きなダメージを与えてしまいす。

植生保護の為に、必ずロープ内を歩くようお願いします。

詳しくはこちらもご覧下さい。



雪融けとともに咲くユキワリソウ

安全対策・植生保護のルールをしっかり守って

花の百名山、至仏山登山をお楽しみください!

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2017年06月27日南アルプス開山式と長衛祭

南アルプス国立公園 本堂舞華

みなさん、こんにちは。南アルプス自然保護官事務所の本堂です。

6月24日に山梨県南アルプス市の広河原で「南アルプス開山祭」が、

長野県伊那市と山梨県南アルプス市の県境にある北沢峠では「長衛祭」が行われました。

南アルプス開山祭は南アルプスの先駆者の偉業への感謝の意と登山者の安全を記念し、毎年6月最終週に行われています。

約200人が参加した祭では、地元芦安中学校生徒による「北岳の歌」などの合唱や、夜叉神太鼓の力強い演奏が披露されました。最後には蔓払い(つるはらい)の儀式が行われ、明治時代の山の案内役の姿をした参加者によって払われた蔓の間をくぐり、参列者は安全を祈願しました。

わたしも安全登山を祈願し、払われた蔓の間をくぐり抜けてきました!

蔓払いの儀式によって払われた蔓の門

(蔓払いの儀式によって開かれ蔓の門のようす)

長衛祭は『南アルプス開拓の父』と呼ばれ、現在の'藪沢新道'や'栗沢山ルート'の開拓を行ったほか、

長衛小屋や藪沢小屋を建設し、南アルプスの山々を愛した竹沢長衛の尽力を偲んでこの開山の時期に行われており、今年でなんと59回目になるそうです!

多くの方が参加した長衛祭

(多くの方が参加した長衛祭)

芦安小学校児童と長谷小学校児童による「ふるさと」の合唱や森の音楽会が行われ、祭後には農業・林業被害の深刻化をもたらしているイノシシやシカの肉を使った成敗汁が振る舞われました。

開山祭当日、広河原から見た北岳

(広河原から見た雲がかかった北岳 撮影日:2017.6.24)

夏山シーズンが到来したものの、山によってはまだ冬装備が必要な場所もあります。

登山される方は装備や今の自分の体力と相談しながら安全に登山を楽しんでください!

また、南アルプス北部・南部ともに7月中旬頃から始まる小屋や予約が必要な小屋もありますので、事前に情報収集を行った上で計画を立ててください。

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2017年06月20日箱根パークボランティア養成中

富士箱根伊豆国立公園 後藤香奈

パークボランティアとは国立公園において、自然観察会等の解説活動や美化清掃、利用施設の簡単維持管理などの各種活動について、広く国民の参加を求め、一層の活動の充実を図るとともに、自然保護の普及啓発を図ることを目的として、これらの活動に自発的に協力して頂ける方の事で、各地区でさまざまな活動を行っています。

平成29617日(土)に箱根地区パークボランティア8期研修生30名が参加し全5回の内、2回目の養成研修を実施しました。

1回では富士箱根伊豆国立公園や模擬観察会を行いましたが、

2回の養成研修では箱根の「自然」や「歴史」についての勉強、そして野外活動において習得しておくべき「普通救命講習」について1日を通して学びました。

(救命講習の様子(奥は箱根ARの宍戸))

AED実習の様子)

8期研修生も質問を交えながら、みなさん真剣に受講してくださいました。いざという時、パニックにならず対応できるように、私も何度も復習しなければいけません。


(養成研修案内の様子)

残り3回分の養成研修の案内を行い、第2回養成研修は終了しました。無事全5回の養成研修を終え、箱根パークボランティア8期生として活躍されるのを楽しみにしております!

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2017年06月20日富士箱根伊豆国立公園「富士山がある風景100選」が選定されました!

富士箱根伊豆国立公園 小西 美緒

富士五湖周辺では梅雨らしくないお天気が続いています。
富士山の開山までいよいよ2週間を切り慌ただしくなってきています。

富士箱根伊豆国立公園は昨年2月に指定80周年を迎えました。

これを記念し、日本のシンボルでもある富士山の

「優れた風景と自然、それに根差した文化」

の魅力をより多くの人々に感じていただくため、

環境省・都県・市町村が中心となって

富士山の展望地を104箇所選定し

"富士山がある風景100選"として決定しました。

富士を間近に望む展望地や海越しに望む展望地など、
エリア毎に異なる魅力を持った場所が選ばれています。

国立公園内の富士山の見える5つの地域の

箱根、富士五湖、沼津、下田、伊豆諸島のアクティブレンジャーが
AR日記にてそれぞれの魅力を紹介していきますので、
お気に入りを見つけて、是非足を運んでみてください!

【箱根周辺】元箱根港

【富士五湖周辺】御庭・奥庭

    【富士山西麓・南麓】西臼塚駐車場


【伊豆半島・伊豆諸島】石部棚田



箱根周辺 :16箇所

富士五湖周辺 :46箇所

富士山西麓・南麓 :22箇所

伊豆半島・伊豆諸島 :20箇所


富士山がある風景100選についての詳細は下記をご覧ください。

【報道発表】富士箱根伊豆国立公園指定80周年記念事業"富士山がある風景100選"の決定について(関東地方環境事務所)

富士箱根伊豆国立公園"富士山がある風景100選"ページ(関東地方環境事務所)

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2017年06月16日登山者カウンター設置しました

南アルプス国立公園 南アルプス 本堂舞華

みなさん、こんにちは。南アルプス自然保護官事務所の本堂です。

6月といえば梅雨ですが、雨が降らないのであまり梅雨らしくないですね。

さて、南アルプス自然保護官事務所では、6月12日に、北岳登山道上の2か所に登山者カウンターを設置してきました。

この登山者カウンターは、登山道の利用状況を調査するために平成22年から毎年設置をしているものです。

広河原から北岳山頂に続く大樺沢ルート、白根御池ルートのそれぞれについて、どのような時間に、どのくらいの人がどの季節に利用しているのかを調べています。

取り付けの様子

(取り付けの様子)

わたしも保護官も登山者カウンター設置は初めてだったので、いろいろと試行錯誤を重ね、なんとか完成させることができました。

今後は定期的に通ってメンテナンスを続け、雨にも、風にも負けず、夏の暑さにも負けずにカウントしてくれることを期待したいと思います。
今年はどのくらいの人が登られるのか、結果が楽しみです。

このようにして設置したカウンターですが、カウンターの正面で立ち止まったり、複数人が同時に通過してしまったりするとうまくカウントできないことがあります。

カウンターを見かけた際には、1人ずつ、立ち止まらずに通過するようご配慮いただけるとありがたいです。
みなさまのご協力、よろしくお願いします。

来週23日から冬季閉鎖が終わり、バスや乗合タクシーで広河原や北沢峠に入れるようになります。

いよいよ南アルプス全体の山開きですね!

12日の北岳の様子です。広河原から見てもこれほどの雪の量です。

まだ雪が残る北岳

(まだ雪が残る北岳)

大樺沢に残るたくさんの雪

(大樺沢に残るたくさんの雪)

さらにズームアップしてみると、大樺沢にはびっしりと雪がついています。

開山まであと1週間ほどですが、果たしてこの雪はどのくらい溶けるのでしょうか...?

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2017年06月16日トキが暮らす島、佐渡

佐渡 近藤陽子

 みなさま、こんにちは。

佐渡ではトキのヒナが続々と巣立ちを迎えています。
(環境省の巣立ちの定義:ヒナが両脚を巣外に出した時点)


     <巣立ちするヒナ(右):5/24撮影>

 6月16日現在、80羽を超えるヒナが佐渡の自然界で誕生しています。

 今回は、トキを含む多くの生き物が生息する佐渡をご紹介したいと思います。

 佐渡島(新潟県佐渡市)は、アルファベットの「S」の字に似た形をしており、面積約855㎢、海岸線約280㎞、人口約6万人の、日本海側最大の島です。
 北には大佐渡山地、南には小佐渡山地があり、その間に国仲平野が広がっています。

(☆印:環境省 佐渡自然保護官事務所 所在地)


 国仲平野は水田に覆われ、しばしばトキが舞う姿が見られます。平野部の水田をはじめ、水田の向こうに海が見える佐渡ならではの景色を織りなす海岸段丘に作られた棚田、谷戸(やと)と呼ばれる谷間に作られた緑豊かな水田など、水田ひとつをとっても、様々な種類があり、それぞれに魅力があります。

  
  <水田の向こうに海が見える佐渡らしい風景>         <谷戸に作られた蓮池と水田>

 人の手によって維持・管理されている水田(二次的自然)は、メダカやドジョウ、佐渡固有のサドガエルを含む両生・爬虫類、昆虫など、多くの生き物の命を支えています。


     <サドガエルを食べるトキ>

 佐渡の豊かな自然は陸上だけにとどまりません。海の中を見ても豊かな環境が広がっていることが分かります。

 佐渡の海の透明度は非常に高く、海藻が多いのが特徴です。海藻のいご草を加工した、佐渡の郷土料理「いごねり」をはじめ、生ワカメ、ナガモ、ギンバソウなど、さまざまな海藻や海藻加工食品が小売店に並んでいます。

  
    <抜群の透明度を誇る佐渡の海>               <海藻の森>

 佐渡の海は、人の食を支えるだけでなく、日本海独特の多様な生き物が見られるダイビングポイントとしても有名で、国内外から観光客が訪れます。

  
<佐渡 北小浦沖になわばりを持つコブダイのヤマト>       <ミズクラゲの大群>

 「佐渡といえばトキ!」と思われがちですが、トキだけではなく、トキを支えるこうした自然に目を向けると、佐渡の魅力が一層輝きを増して見えてくるのではないでしょうか。

 現在200羽を超えるトキが生息できるほど佐渡の自然は豊かだと言えます。しっかりとした土台がなければ、トキが舞う佐渡にはなりえませんでした。

 今でも残る、里地里山の風景、自然と共存する生活スタイル。

 あなたも一度、佐渡の自然を体感してみてはいかがでしょうか。

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