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関東地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

春は萌え 夏は緑に

2017年07月18日
尾瀬国立公園

皆さん、こんにちは!

先週、御池駐車場から裏燧林道を通って尾瀬ヶ原(見晴)に行きました。

御池から出発してすぐにコバイケイソウの群落に出会いました。

(コバイケイソウ)


この植物には実は毒があり、毎年誤食事故のニュースがあります。ボリューム感のある若芽はおいしそうに見えますが、絶対食べないようにしましょう。

上田代付近ではヒメシャクナゲのちいさな群落がいくつかありました。
実はヒメシャクナゲはツツジの仲間で常緑小低木であり「木」です。よく見ると木の質感があるのが分かります。

(ヒメシャクナゲ)

今回もやはり雨で木道が沈んでいたり滑りやすくなっている箇所が非常に多かったです。
私も無理に木道を歩こうとして3回転びました...こういう場合は無理せず歩くことが一番です。

(ゴゼンタチバナ)

白い花に見えるものは、ミズバショウと同じように葉が変化した「ほう」と呼ばれる部分です。
花は真ん中の淡緑色の部分になり、赤い実が5~8個ほど成ります。

(ズミ)

温泉小屋付近から尾瀬ヶ原(見晴)に行く途中で、何度か見かけます。
季節遅れのサクラを見ているような感覚で春に戻ったような気がします6月上旬~下旬に花を見せてくれます。


(ワタスゲ)

尾瀬沼もそうですが、尾瀬ヶ原もワタスゲが時期を迎えています。
ふわふわ感はまだ十分ではないですが、もう少し経てばふわっふわになるでしょう。

夏本場に向けてさまざまな植物の花が顔を出してきています。
夏でも夜は寒くなるので、上着を持ってきましょう。

尾瀬を安全に楽しんでください。