ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2017年8月10日

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2017年08月10日奥鬼怒湿原

日光国立公園 太田祐司

みなさん、こんにちは!

ここ数回、奥日光の自然情報をお伝えしましたが、今度は、奥鬼怒方面に巡視で出かけてきましたので、

報告させていただきます。

鬼怒川の最奥には、奥鬼怒温泉郷と言われる4箇所の温泉がありますが、そこに行くには一般車両は乗り

入れができず、宿の送迎バスか徒歩でたどり着くしか無いという秘湯です。

その秘湯のある谷間から急斜面を登った山の上には別天地が存在します。奥鬼怒湿原です。

【湿原のワタスゲ】

8月4日に訪れた時には、まだワタスゲの白い綿帽子がたくさん見られました。

奥鬼怒湿原は広さでは、尾瀬ヶ原などには遙かに及びませんが、周囲は山に囲まれていない平坦地に

発達した湿原で、山上の別天地感がすごくあります。

【池塘と鬼怒沼山】

この地も、シカの食害の影響はあり、日光沢温泉のご主人の話では、ヒオウギアヤメなどがかなり少なくなっているようです。今回も通常は食べないと言われているコバイケイソウが食べられているのを確認し、シカの足跡も多く見ました。

【シカに食害された?コバイケイソウ】

今回お花はそれほど観察できませんでしたが、サワランやキンコウカなどを見ることができました。

【湿原の池塘】

帰りには、カモシカが見送りに来てくれました!

【日光沢温泉の近くで会ったカモシカ】

奥鬼怒湿原は、一般車両の終点の女夫淵から歩き始めると、日帰りでは大変ですので、奥鬼怒温泉に泊まって、ゆっくりと歩かれることをおすすめします。紅葉の時期の奥鬼怒も素晴らしいところです。ぜひお出でください。

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