ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2018年4月

5件の記事があります。

2018年04月26日アクティブ・レンジャー写真展開催中です in 山中湖<富士五湖地域>

富士箱根伊豆国立公園 小西 美緒

こんにちは。富士五湖管理官事務所の小西です。

2018年度もどうぞよろしくお願いします。

富士五湖地域では、アクティブ・レンジャー写真展を「山中湖交流プラザきらら」にて現在開催中です。

2018年度最初の開催地です。

山中湖交流プラザきららでの展示風景

写真展では19名のアクティブレンジャーが業務中に撮影した風景や動植物を紹介しています。

展示した作品を見ていると、関東地方環境事務所管内には、日本一の富士山を筆頭に2位の北岳、3位の間ノ岳、固有種の宝庫であり遥か南に位置する世界自然遺産の小笠原諸島・・・そしてトキのいる佐渡・・・と山あり海あり里山ありと、バラエティーに富んでいることを感じます。

竜ヶ岳からのダイヤモンド富士

トキ色が美しいトキの後ろ姿



ほんの一旦ではありますが、写真を通して日本の自然の豊かさを感じて、お気に入りの場所を見つけ足を運んでいただければと思います。

<開催期間>2018年4月13日 ~ 5月10日 9:00 ~ 17:00

<場  所>山中湖交流プラザ きらら 管理棟ハルニレ (山梨県南都留郡山中湖村平野479-2)

 きららへのアクセス方法はこちらhttp://www.kirarayamanakako.jp/access.php

 写真展の詳細についてはこちら http://kanto.env.go.jp/to_2018/30_2.html


山中湖パノラマ台付近からの富士山(4月22日撮影)

開催している山中湖は標高が900mと高いこともあり、まだ桜が楽しめます。

皆さん、是非見に来て下さいね。

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2018年04月24日白峰(しらね)三兄弟を紹介します!

南アルプス国立公園 本堂舞華

みなさん、こんにちは。

南アルプス自然保護官事務所の本堂です。

暖かい日が続き、事務所のある芦安ではやまぶきが満開です!

冬の間は葉を落としていた木々も新緑でさわやかに色づき始めています。

鮮やかな黄色に輝くやまぶき

(鮮やかな黄色に輝くやまぶき)

春が深まる中、夜叉神峠へ巡視に行ってきました。

この日はとても天気が良く、標高約1800m地点でも暖かさよりも暑さを感じました。

登山口や夜叉神峠周辺に雪はありませんが、白峰三山にはまだたくさんの雪が残っていました!

山の麓は春が訪れていますが、高山はまだまだ冬ですね。

夜叉神峠から見た雪が残る白峰三山(しらねさんざん)

(夜叉神峠から見た雪が残る白峰三山(しらねさんざん))

今回はこの夜叉神峠から見ることができる白峰三山をみなさんに紹介したいと思います。

夜叉神峠から見た北岳

△北岳

白峰三山の中でもひときわ目立つ北岳は富士山に次ぐ日本高峰第2位(標高:3,193m)です。キタダケソウをはじめ、キタダケトリカブト、キタダケキンポウゲなど世界中で北岳にしかない高山植物が数多く存在します。北岳の東面は標高差約600mの「バットレス」と呼ばれる岩登り対象になっている大岩壁がそびえたっています。この写真の北岳中心部がそのバットレスです。岩場でごつごつしているので積雪の時期でもバットレスには積もりません。登山のハイシーズンになるとたくさんの登山客で賑わいます。

夜叉神峠から見た間ノ岳(あいのだけ)

△間ノ岳(あいのだけ)

間ノ岳に残るカール地形は「細沢カール」と呼ばれています。カール(圏谷)とは、氷河によって山頂付近が削られてできたもので、スプーンで削ったように丸みを帯びたゆるやかな地形のことを言います。このカール地形は間ノ岳のほかに南アルプスでは仙丈ヶ岳や荒川岳で見ることができます。あまり多くの方に知られていませんが、間ノ岳は日本で3番目に高い山です。平成264月、国土地理院が日本の山岳標高を改定し、このときに間ノ岳は3,189mから3,190mとなり、奥穂高岳と並んで日本で3番目の標高になりました。南アルプスでは現在も隆起が続いているので、ゆくゆく間ノ岳はもっと高くなっていくかもしれませんね。

夜叉神から見た農鳥岳(のうとりだけ)

△農鳥岳(のうとりだけ)

農鳥岳は西農鳥岳と農鳥岳の2つのピークが存在します。三角点は農鳥岳に存在しますが、西農鳥岳のほうが高く、標高が3,051mあります。(農鳥岳は3,026m。)農鳥岳の名は、この山の東面の谷に現れる雪形に由来していると言われています。6月中旬に、首を南に向けた白鳥の姿が甲府盆地から望見され、これを見て農家さんは田植えを始めたそうです。わたしはまだ白鳥の姿を見たことがないので、今年は注目してみたいと思います!

初夏になると数多くの高山植物が咲き魅力いっぱいの場所ですが、冬・春の時期にしか見ることができない雪がついた白峰三山はいつ見ても綺麗で山容大きさに圧倒されます。夜叉神峠登山口から約1時間でこの素晴らしい景色を見ることができます。休日やゴールデンウイークに計画されてみてはいかがでしょうか。

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2018年04月23日大清水湿原でのミズバショウ移植作業

尾瀬国立公園 尾池こず江

みなさん、はじめまして。

尾瀬国立公園を担当する片品自然保護官事務所に4月から着任しました尾池です。

直接自然に関わりAR日記から尾瀬の今を伝えていきたいと思っています。

どうぞよろしくお願いします。

片品村花咲の天王桜 4月21日撮影

事務所のある片品村周辺は、桜が綺麗に咲いております(写真は天王桜)

さて、4月20日(金)に尾瀬国立公園の入山口の一つである大清水湿原でのミズバショウ移植作業に参加し、片品村や地元高校生(尾瀬高校生)等、多くの尾瀬関係者と協力してミズバショウを1千株ほど移植しました。

                       活動の様子

 尾瀬の中は入山口から徒歩で行く必要がありますが、ここ尾瀬国立公園大清水湿原までは車で行くことでき、2010年頃までミズバショウの群生地として開花時期には多くの人が鑑賞に訪れていました。

 しかしニホンジカなどの野生動物による食害がすすみ、2011年頃から地元関係者らがミズバショウの移植をするなど群生を復元させる活動を行っています。2年前から尾瀬高校生も参加し、移植作業をしております。

 ミズバショウを移植してもシカなどの野生動物によってほぼ食べられてしまうという状況のなか、今年度から村や土地所有者がシカ柵を設置したり木道の整備をしたりと、片品村主体で関係者が連携しながら、「誰でも行ける尾瀬」として大清水湿原再生事業がすすんでおります。

 今回の取り組みは、尾瀬に関わる色んな関係者や団体が一緒になって尾瀬を維持していこうという取り組みです。関係者の方々のお話を聞き、また高校生と協力して作業ができたことはとても有意義でした。

 尾瀬が抱えている課題や自然環境の保全の難しさをみんなで考えるきっかけにもなり、今回尾瀬高校生1年生の生徒さんたちはまだ入学して間もないですが、人との触れあいや自然を大切にするといった第一歩の活動だったと思います。

最後にネットを周囲に設置し野生動物が侵入しないようにしました。

しっかり根付いて綺麗なミズバショウが咲きますように...。

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2018年04月13日春の青梅街道

秩父多摩甲斐国立公園 奥多摩 野崎 拓

奥多摩では、つい先日まで茶色かった山が、気付けば萌黄色になっていました。

雨が少なく暑い日が多いためか、草木や虫も活動が早いように思います。

そんな陽気の中、青梅街道(奥多摩~甲州)周辺で見られた春景色をご紹介します。

奥多摩湖にある大麦代駐車場。

桜は大分散っていましたが、新緑と合わさることで、とても鮮やかな風景になっていました!

同じく奥多摩湖にある、東京と山梨の都境付近にかかる留浦の浮橋です。

撮影日は白波が立つ程の強風で、桜の花びらが至るところで舞っていました。

綺麗な景色が見られて得をしたような、散ってしまって残念なような、何とも言えない気持ちになりました。

こちらは、山梨県丹波山村の道の駅から見た景色。

東京より標高が高いため、見頃の桜が多く見られました!

青梅街道の最高地点である柳沢峠(標高1472)からの景色。

雲がない日は、写真中央辺りに富士山が見えます。

ここまで標高が上がると、さすがにまだ冬景色ですね。

気温も低く、防寒着がないと風が冷たいです。

最後に甲州市塩山の桃畑。

昨年は今頃が満開だったのですが、既にほとんど散っていました。

この辺りは国立公園の外になりますが、よく車で通るのでお気に入りの地域です。

ご紹介した写真は49日に撮ったものなので、現在はさらに景色が変わっているかもしれません。

ただ、このような景色の移ろいを楽しむのも、標高差のある山岳公園の醍醐味だと思います。

ほとんどの方は、高速道路を使われると思いますが、お時間があれば青梅街道をドライブしてはいかがでしょうか。

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2018年04月04日夜叉神峠の楽しみ方

南アルプス国立公園 本堂舞華

みなさん、こんにちは。

南アルプス自然保護官事務所の本堂です。

夜叉神峠は標高1,770m、夜叉神峠登山口から1時間ほどの尾根上にあります。南アルプス山域の中でもアクセスが良く、日本第2位の高峰、北岳をはじめとする白峰三山の展望や季節の花を楽しむことができるトレッキングコースとして多くの方に親しまれています。また、鳳凰三山縦走路の登山口としても利用されています。今回はこの夜叉神峠をより楽しめるポイントをお伝えしたいと思います。

◎木の名前が学べる

歩きやすいジグザグの登山道へ入ると落葉樹がお出迎え。近づいてみると、木板に種名が彫られています。ところどころ設置されているので、ぜひ探してみてください。木の名前を知りながら、楽しく歩くことができます。まだ展葉していない今の時期は樹皮や枝ぶり、初夏以降は葉や花の違いも見比べてみると面白いかもしれません。

木板に彫られた木の名前

(木板に彫られた木の名前)

◎芦安の歴史を辿る

ジグザグの登山道をさらに歩いて行くと、途中で幹が5本に分かれている大きなマツがあります。このマツはその見た目から「五本松」と名付けられています。

「五本松」を仰ぎ見る

(「五本松」を仰ぎ見る)

少し見づらいですが、幹が5本に分かれているのがお分かりでしょうか。

この「五本松」のすぐそばに、穴の開いた石組みがあります。

「五本松」のそばにある空洞

(「五本松」のそばにある空洞)

この正体は炭釜跡です。昔、夜叉神峠までの道は林業に使われており、芦安の村人が行き来する途中で炭を焼いていました。炭焼きをするための木は女性が担ぐものだったそうですが、その重さはなんと40キログラム!炭釜跡は「五本松」付近だけではなく、夜叉神峠登山口付近や芦安のさまざまなところに残っているので、探しながら歩いてみるのもいいですね。

◎夜叉神峠にある祠のワケを知る

夜叉神峠を鳳凰三山方面へ少し進むと祠があるのをご存じでしょうか。

夜叉神峠の石祠

(夜叉神峠の石祠)

この祠は古くから伝わる夜叉神を奉るために作られた祠です。昔、暴れ川として知られた御勅使(みだい)川の上流に、夜叉神という神様が住んでいました。大雨を降らせたり土砂を御勅使川に流し込んだりするかと思うと、日照りを続かせるなど大暴れし、村人たちを困らせていました。ある夏、夜叉神さまは荒れ狂ったように大雨を降らせて、御勅使川の大洪水を引き起こし、甲府盆地全体を湖のようにしてしまいました。これを恐れた村人たちが祠を建て、夜叉神を祀って鎮めたことが名前の由来だと言われています(諸説あり)。

参考:文化財Mなび  http://103.route11.jp/?ms=2&mc=53&mi=456

   南アルプスNET http://www.minamialps-net.jp/data/article/74.html

夜叉神峠で雄大な白峰三山を眺めるのもとても良いですが、ほんの少し足を伸ばして、山を守る神となった夜叉神に参ってみてはいかがでしょう。

残雪の白峰三山だけでなく、道々で木の名前や歴史の足跡に触れる静かな山歩きもおすすめです。

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