ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

RSS

2018年8月

19件の記事があります。

2018年08月31日1200年前から続く男体山登拝講社大祭!

日光国立公園 藤本 優太

みなさん、初めまして。こんにちは!

日光国立公園管理事務所にアクティブレンジャーとして8月より着任しました藤本優太と申します。

日光らしい自然を伝えていけたらと思っています。よろしくお願いします。

さていきなりですが、「男体山登拝講社大祭」をみなさんご存じでしょうか。

1200年前から続くお祭りで、毎年7月31日から8月7日までの8日間行われます。

このお祭りはな・ん・と・期間限定で男体山に深夜登山が可能なのです!

という訳で、さっそく登ってきました!

○ご来光時の写真。(04時45分頃)

曇が!!!!!山頂で2時間待ってこれは、、、悲しいですが!

自然はやっぱり厳しいです。

もうすこしだけ諦めずに待つことにしました。

○ご来光時の写真(4時50分頃)

少し雲が架かっていますが、綺麗に見ることができました。

しばらくご来光を眺めて、山頂を後にしました。

また当日は大勢の登山客で山頂は賑わっていました。

来年もまた参加しようと思います。

○山頂の様子。多くの登山客で賑わう姿が見られた。

「男体山のご紹介」

日本100名山の一つであり、関東第一の霊峰で 古くは『二荒山(ふたらさん)』と呼ばれる山です。

日光連山八連峰の中心で、標高2,486メートル、二荒山神社の御神体山です。日光国立公園に属しています。
毎年、5月5日に開山し、10月25日に閉山します。

コース:二荒山神社から男体山

目安時間:登り約4時間、下り約3時間となっています。

※登山前には事前に計画・準備など安全第一でお願いします。

ページ先頭へ↑

2018年08月31日富士山は車両、自転車進入禁止!

富士箱根伊豆国立公園 松岡宏明

皆さまこんにちは!沼津管理官事務所の松岡宏明です!

8月も終わりに近づいて、もう明日から9月になってしまいますね!早い!

そして、富士山閉山まであと1週間ほどになりました。最後まで計画的で安全・安心な登山を心がけてくださいね!

さて、皆さまは富士山登山中に下の写真のような看板を見かけたことがありますか?

△自動車・バイク等乗り入れ規制区域の看板

富士山はスコリアという砂礫で覆われていて、火山ならではの景観と貴重な植生(フジアザミ、オンタデ、コメツガ、シラビソ等)が広がっています。しかし、過去にオフロード四輪車やバイク、四輪バギー、自転車で貴重な植生がある場所に乗り入れてしまう人がいました。なので、この看板は、そのような人たちから国立公園の景観や植生を守る為に設置されたものです。

△富士山に広く分布している固有種のフジアザミ

今回の巡視では、非常に重要な役割を担う看板の位置情報の再確認、損傷等がないかの確認を行ってきました。

△看板の位置をGPSで調べてマッピングする

上の写真のように、看板の位置情報をGPSに落として、手元の地形図を見ながら確認していきます。とても広い範囲に点在していることから、根気のいる作業でしたが、そんな我々を癒してくれるのは富士山の雄大な風景でした。

△小富士からの富士山とピクニックを楽しむ利用者

上の写真は須走口五合目から自然休養林道に入ったところにある小富士からの風景です。夏の富士山も雄大でかっこいいですね!とても静かで、のどかな場所なので、ピクニックを楽しんでいる利用者もいました。このような方々をみているとなんだか気持ちがほっこりします。

しかし、オフロード車等が公園内に入ってきてしまうと富士山の景観や植生だけではなく、人々が自然を楽しむ機会やのどかな時間も失われてしまいます。

富士山は自動車・バイク等は乗り入れ禁止です!絶対にやめてください!

沼津管理官事務所 松岡宏明(まつおか・ひろあき)

ページ先頭へ↑

2018年08月30日親子でトキモニタリング体験!

佐渡 原奈緒子

みなさん、こんにちは。佐渡の原です。

残暑はまだまだ厳しいですが、早生の稲はすっかり黄金色になり、秋はもうすぐそこまで来ているようです。トキたちは稲が生い茂る田んぼよりもあぜや草地を多く利用しています。

▲羽茂地区にてあぜ・草地で採餌するトキ12羽 8/28撮影

今回は8月17日に開催した親子を対象にしたトキの観察会についてご紹介します。

トキの放鳥がこの秋で10周年をむかえることを記念し、夏休み特別企画として「親子でトキモニタリング体験」を行いました。今回は5組12名の小中学生の親子に参加頂きました。トキはとてもおくびょうな性格なため、「トキのみかた」という地域ルールがあり、トキの行動を妨げないように気をつけています。観察会ではこのルールにもなっているトキが逃げない距離感(150~200m)を体感してもらいながら双眼鏡や望遠鏡を使って野生下のトキの観察をしました。観察しながら、トキとサギの見分け方や幼鳥の特徴などモニタリングのポイントを伝授していきました。

▲望遠鏡をのぞいて水浴びするトキの様子を観察します

そしてトキの大切な餌場である田んぼ!

生きものに配慮した農法で米作りをしている佐渡の田んぼは生きものの宝庫です。


観察会ではトキのえさ場である田んぼの生きもの観察も行いました。

▲サドガエルもしくはツチガエルの卵塊を発見!

卵塊がある場所は避けるようにして、生きものを捕まえました。

▲捕まえた生きものを観察しやすいように仕分けます

はじめは網を使ってでしか虫に触れなかったけれど、次第に自分の手で捕まえられるようになる子もいました。参加者からは「こんなに沢山の野生のトキに会えて親子で大喜びでした。子どももとても興味を持っていました。」「トキや田んぼの生きものに興味をもてるようになりました。」「田んぼの生きもの初めてみました。」という声もあり、トキだけでなくトキが生息する佐渡の素晴らしい自然について親子で楽しんで学んでもらえました。

現在、佐渡島内には350羽のトキが生息しています。今の子どもたちにとってトキは普通に見られる鳥になりつつあります。しかし、ここに至るまでに長い歴史と多くの人の努力があったこと、島ぐるみで取り組まれているトキの野生復帰の取組みをこれからの未来を担う子供たちに感じてもらい、繋いでいってもらうきっかけになればと思います。

ページ先頭へ↑

2018年08月28日お盆期間中の富士山について

富士箱根伊豆国立公園 松岡宏明

皆さまこんにちは!沼津管理官事務所の松岡宏明です!

閉山まであと二週間となりましたが、富士山は引き続き非常に賑わっています。

普段から登山者の多い富士山ですが、土曜日、日曜日、祝日の時期は特に混雑します。

△沢山の人たちで賑わう富士山

そして、山が混雑すると問題になるのは、やはりゴミの問題です。

大変悲しいことに私たちが巡視の際に回収したゴミの量は、登山者数が多いと増える傾向にあります。

そして、富士山が最も賑わうお盆の時期もたくさんのゴミが捨てられていました。

その様子については環境省と山梨県、静岡県が共同運営する富士登山オフィシャルサイト(http://www.fujisan-climb.jp/index.html)の富士山日記で、どんな種類のゴミが多いかをご紹介しました。

▼富士山のゴミ、少しの気遣いで減らせます!

http://www.fujisan-climb.jp/todays/diary/20180817_fujisannogomi.html

ただ、今回お盆期間中に巡視をした際には少し様子が異なっていました。前回が意図せず落ちてしまったと思われる小さなゴミやウォーキングポールの先端キャップ、手袋などが多かったのに対し、明らかに意図的に投げ捨てたと思われるコンビニ袋に入ったゴミや、使わなくなったビニール合羽を沢山拾いました。

大多数の方がマナーを守ってくださっている中で、少数の心無い人の行為に本当に悲しくなります。

△登山道脇に捨てられたゴミ(8月13日@須走ルート)

△登山道脇に投げ捨てられたゴミ(8月13日@須走ルート)

△回収したビニール合羽(8月14日回収分@吉田ルート)

一方で年々、海外からの登山者も増え、多国籍化しています。

国が違えば文化も違いますので、ゴミを捨ててはいけないというルールを知らない方もいるかもしれません。言葉も文化も違う方々にどのように国立公園のマナーを周知していくか、は今後の課題ですが、ゴミのない所にゴミは捨てづらいはずです。

また、富士山では「カントリーコード」という美しい富士山を後世に受け継いでいくためのルールが定められています。登山をする前に下記リンクから一読していただけると幸いです。

▼富士登山のルールとマナー

http://www.fujisan-climb.jp/manner/index.html

一人一人がゴミを拾い、持ち帰る、意識を持つことで富士山の景観が守られ、快適かつ安全に登山ができると思います。

みんなで美しい富士山を守っていきましょう!

沼津管理官事務所 松岡宏明(まつおか・ひろあき)

ページ先頭へ↑

2018年08月28日南アルプスカントリーコードって?

南アルプス国立公園 南アルプス 本堂舞華

みなさん、こんにちは。

南アルプス自然保護官事務所の本堂です。

高山植物もそろそろ終わりを迎え、もうじき南アルプスは紅葉シーズンに入ります。これからもたくさんの方が南アルプスの山々に登られることでしょう。突然ですが、南アルプスに『カントリーコード』というものがあるのをご存知でしょうか。カントリーコードとは1930年頃からイギリスにおいて、トレッカーのルールおよびマナーを定めたのがきっかけです。利用の心構えや注意事項、利用マナーなどで構成され、利用にあたってのマナー向上を目指して策定された地域ルールのようなものです。

常に快適で安全な登山を心がけていただくとともに、我が国屈指の山岳国立公園である南アルプスの大自然を大切に守り、後世に引き継ぐために、『南アルプス・カントリーコード -登山者の皆様へ7つのお願い- 』を利用者の皆様へお願いしています。

南アルプス・カントリーコード -登山者の皆様へ7つのお願い-

△南アルプス・カントリーコード -登山者の皆様へ7つのお願い-

【お願い1】花や植物を採らないでください

この地域の高山植物や動物は、数回の氷河期を経て、今もなお山岳の厳しい環境に耐えています。これらの動植物が、いつまでも見られるよう、一人一人がやさしい気持ちで自然に接し、採ったり、傷つけたりしないようにしましょう。

【お願い2】登山道を外れての歩行や写真撮影は行わないようにしましょう

登山道以外の場所には貴重な高山植物や多くの野生動物たちが生息しています。登山道を外れての歩行や写真撮影は行わないようにしましょう。

キタダケソウ生育地における踏み跡

△キタダケソウ生育地における踏み跡

お花畑へ踏み込むと、植物が踏みつぶされて失われてしまいます。そして地面がむき出しになると、土壌が流れ出し、その場所や周辺には植物が生えにくくなってしまいます。一度失われた植生は回復までにかなりの時間を要します。

【お願い3】ペットの持ち込みはご遠慮ください

犬などのペットを持ち込むことは、ライチョウやオコジョなどの小動物に脅威を与えたり、野生動物の間に伝染病を持ち込む恐れもあります。ペットは持ち込まないようにしましょう。

【お願い4】ゴミを捨てないでください

自分で持ち込んだゴミはすべて持ち帰りましょう。

落ちていたガスキャップ

△落ちていたガスキャップ

巡視で山を歩いているとガスキャップや空になったペットボトルが落ちていることがあります。故意に落としたわけではない!という方もいらっしゃるかと思いますが、出発前にゴミを落としていないか、落ちないようにザックに入れたかなど確認していただきたいと思います。

【お願い5】先の尖ったストックは危険です。使う場所を考え、ゴムキャップの利用などを心がけましょう

先の尖ったストックは危険であるばかりか、他の利用者に迷惑を及ぼしたり、植物や歩道を痛める場合があります。使う場所を考える、ゴムキャップの利用など、心がけましょう。

ゴムキャップなしのストックでできた穴

△ゴムキャップなしのストックでできた穴

ゴムキャップなしのストックは危険であるとともに植物や歩道に大きなダメージを与えます。ゴムキャップをつけないと、登山道に穴があき、雨で土が流れやすくなるほか、登山道が傷み、植物の育つ環境が損なわれてしまいます。

【お願い6】記念看板の設置や岩などへの落書きはしないようにしましょう

登頂記念は写真におさめ、記念看板の設置や岩などへ落書きはしないようにしましょう。

【お願い7】山小屋、避難小屋などの施設はみんなできれいに大切に使いましょう

山小屋、避難小屋などの施設は遭難救助の基地ともなる大切なところです。みんなできれいに大切に使いましょう。

南アルプス国立公園は歴史・文化・地形などの魅力だけでなく、自然の絶景や野生の動植物なども魅力いっぱいの公園です。ルールやマナーを守って登山者すべての皆さんが気持ちよく利用できる環境を守っていきましょう!

ページ先頭へ↑

2018年08月23日富士山のゴミ、少しの気遣いで減らせます!

富士箱根伊豆国立公園 小西 美緒

今年の富士山シーズンも残り3週間ほどになりました。
日が短くなってきたり、トンボを見かけるようになったり、と早くも秋の気配を感じます。

8月5日(日)に環境省職員9名で清掃登山を実施し、合計9.15kgのゴミを回収しました。

当日は快晴でした(吉田ルート六合目)

登りながらのゴミ拾い

初富士登山の職員もいましたが、みんな笑顔で終わることができました

登山道に落ちているのはこんなゴミ!


こんなゴミ、あんなゴミ、拾ったゴミを分別すると、色々見えてきました。

拾ったゴミを種類別に分けてみました

落ちているゴミの中で特に多かったのは

  •  •飴の袋

 •ウォーキングポールの先端キャップ

 •ペットボトル(空ボトルも中身が入ったものも)

 •手袋、軍手

 •タオル、手ぬぐい

 •ティッシュ、ウェットティッシュ

このようなゴミの多くが意図せずに落としてしまったと思われますが、悪気がなくても落ちてしまえば同じゴミです。

そして、ゴミはゴミを誘発してしまいます。

「うっかりゴミ」は減らせます!


少しの気遣い・注意でこうした「うっかりゴミ」を減らすことができます。
登山者の皆さん一人一人が気を付けていただけると嬉しいです。

<飴の袋 / ティッシュ・ウェットティッシュ>

ポケットにいれたつもりが落ちてしまったり、ポケットから何かを取り出す時に飛び出してしまったりしていると思われます。

飴の袋:ちりも積もれば・・・です



<ウォーキングポールの先端キャップ>

本当に沢山落ちています。キャップがないと先端が尖っているため、周囲の人にあたった時などにも危険です。少しずつ緩んできてしまうので、緩んでいないかこまめにチェックしましょう。

ウォーキングポールのキャップ:黒くて目立ちませんが沢山落ちています

<ペットボトル>

リュックを置いた時に横のポケットから落ちてしまっているのをよく見かけます。

ペットボトルもよく落ちているゴミのひとつです



<手袋・軍手>

着けたり外したりが多いので、すぐ取り出せる所にいれておきたいアイテムですが、外した時に片方落としてしまったり、ポケットから落ちたりしてしまうことが多いと思われます。

手袋・軍手の山



<その他>

意外と多かったのが、スパッツ・ゲイターの靴の下に通すストラップです。長時間、砂礫地をズリズリと下山するため、こすれて切れてしまうと思われます。

スパッツ・ゲイターのストラップ

また、タバコの吸い殻や岩の下に隠したバナナの皮など、明らかなポイ捨ても見受けられました。

街も山もマナーは同じです

自然に還るものも捨ててはダメです

私たち一人一人が

「捨てない」

という意識を持って、みんなで美しい富士山を守っていきましょう!

ページ先頭へ↑

2018年08月21日見どころたくさんの仙丈ヶ岳へ

南アルプス国立公園 南アルプス 本堂舞華

みなさん、こんにちは。

南アルプス自然保護官事務所の本堂です。

7月下旬に、仙丈ヶ岳へ巡視に行ってきました。仙丈ヶ岳は標高3,033m、穏やかな山容から「南アルプスの女王」とも呼ばれています。危険な箇所が少なく、南アルプスの山々の中では、比較的登りやすい山です。日本百名山、山梨百名山に選定されています。

この日は事務所がある芦安は33度と真夏日でしたが、北沢峠は22度。登山しやすい気温でのスタートです。ルートは北沢峠から大滝の頭を馬の背ヒュッテ方面へ。そこから山頂に向かい、下山も同じルートを使いました。このルートは多くの方に使われているため、ルートが不明瞭なところや未整備の登山道はありません。

馬の背ヒュッテから山頂へ向かう道中で、ふと後ろを振り返ってみると。

甲斐駒ヶ岳(東駒ヶ岳)

△甲斐駒ヶ岳(東駒ヶ岳)

標高2,967mの甲斐駒ヶ岳(東駒ヶ岳)が見えました。甲斐駒ヶ岳は山全体が花崗岩で覆われていることから白っぽく見えます。左側の頂点が山頂で、右側の丸み帯びている頂点が摩利支天です。仙丈ヶ岳が「南アルプスの女王」に対し、甲斐駒ヶ岳は荒々しい山容から「南アルプスの貴公子」と密かに呼ばれています。

そして、仙丈ヶ岳山頂方面には「なんだこれ!」と思うような光景が!!

藪沢カールの底

△藪沢カールの底

写真をクリックし、拡大してご覧ください。たくさんごろごろと岩が転がっているのです!!底に溜まっている岩(写真灰色部分)は氷河が削った岩塊や土砂が堆積したモレーン(堆石堤)などが形成されています。

藪沢カール

△藪沢カール

南アルプス山域には2万年前頃に作られた氷河・周氷地形が残っています。仙丈ヶ岳で見ることができるこの藪沢カールがその1つです。カールは別名「圏谷(けんこく)」といい、氷河によって山頂付近が削られてできたもので、スプーンで削ったように丸みを帯びたゆるやかな谷地形が特徴的です。藪沢カールは日本有数のカールとして知られています。仙丈ヶ岳には藪沢カールの他に、小仙丈カール、大仙丈カールがあります。南アルプスには仙丈ヶ岳の他に間ノ岳や荒川三山でこのカール地形を見ることができます。

馬の背ヒュッテから50分ほど歩いて山頂に着きました!北岳間ノ岳方面は少しガスがかかっていましたが、スッキリ晴れているとこんな景色を見ることができます。

仙丈ヶ岳山頂から見る日本高標高TOP3

△仙丈ヶ岳山頂から見る日本高標高TOP

小さく左側に見えるのは富士山、正面のとんがりが北岳、鞍部の先に見えるのが間ノ岳。そうです、仙丈ヶ岳の山頂からは日本の1位、2位、3位を一望することができちゃいます!!このような構図でTOP3を見ることができる山はなかなか無いと思います。TOP3の他にも甲斐駒ヶ岳はもちろんのこと、鳳凰三山や塩見岳、北アルプスや中央アルプスも見ることができます。

この日は1日を通して雲行きが怪しくなる様子がなかったのですが、なんと、ライチョウに出会えました!!

ライチョウの母親

△ライチョウの母親

写真には写っていませんが、母親がヒナを連れてお散歩していました。ライチョウを見つけた際は、追いかけたり、触ったりすることなく、温かい目で見守るようにしてくださいね♪

山の上ではそろそろ秋を感じられるようになります。朝晩は半袖では肌寒さを感じることも多くなってくると思いますので、防寒着等を準備して行かれるといいと思います。山頂からの景色も良く、氷河地形も存分に楽しむことができる仙丈ヶ岳へ、登ってみてはいかがでしょうか?

ページ先頭へ↑

2018年08月20日箱根路から精進池にかけて(箱根地域)

富士箱根伊豆国立公園 三瓶雄士郎

箱根といったらやはり「温泉」「大涌谷(黒たまご)」「歴史(関所・旧街道)」が有名でしょうか。

このお盆休みもそれを目当てかは定かではないですが、箱根はとても賑わっています。

先日、台風12号の通過した直後に11月に開催行事の下見に行ってきました。

下見のコースは「県立恩賜箱根公園⇒旧街道⇒お玉ヶ池⇒精進池」の順で進み、道中には「旧街道」で有名な杉並木や石畳も含みます。台風後だったのもあって落枝や葉が散乱していましたが、特に斜面が崩れるといった大きな被害はありませんでした。

そして台風通過した直後にもかかわらず、多くの外国人観光客とすれ違い、天候にかかわらず来て楽しんでいただけていることにとても嬉しく思いました。

↑旧街道の杉並木。樹齢400年を超す大木が立ち並びます。休日にはたくさんの人が訪れ、関所と合わせて観光、散策される方が多いです。

↑小田原方面の道標。石畳と相まって歴史の重厚感が感じられます。

旧街道から外れ、精進池方面に進むと手前にお玉ヶ池が現れます。名の由来は、伊豆へ帰ろうと関所破りをして役人に捕まった「お玉」という少女が処刑され、その池で首を洗われたと言う悲しい伝説あり、いつしかそう呼ばれるようになったそうです。台風一過のおかげか、そんな風には思えないほどとても綺麗な場所でした。

↑お玉ヶ池。奥に見えるのは下二子山。山頂は特別保護地区に指定されている場所です。ゆったりとした時間が流れる素敵な場所でした。

↑周辺に咲くヌマトラノオ。水辺や湿地帯に上に伸びて咲く白く可憐な花です。

また、お玉ヶ池から約15分から20分の所に精進池があり、この周辺には鎌倉時代に彫られた石仏が多くあります。

↑精進池。奥に見えるのは駒ヶ岳。

この周辺で9月9日(日)に「初秋の湯坂路と石仏石塔群」という観察会を行います。

申込み締切は8月29日までなので、宜しかったら是非お申込みを!詳細は下記のページです。

http://hakonevc.sunnyday.jp/shitashimuundou.html#

また、今回のコースは約3時間から4時間程度で散策出来るコースです。

スタート地点とゴール地点にはどちらも駐車場があり、バスで行き来することが出来ます。

箱根フリーパスを使っても良し!車で来てどちらかに駐車してバスで戻ってきても良し!

オススメのコースですので、是非夏休み・シルバーウィークに散策してみてはいかがでしょうか。

※雨上がりの石畳はとても滑りやすいです。十分にご注意ください。

ページ先頭へ↑

2018年08月16日富士山のトイレチップ(協力金)のその後、、、!

富士箱根伊豆国立公園 池田興平

今回の日記は富士山頂にある公衆トイレの協力金(チップ)についての記事をお届けします。

登山者の皆様から頂いた、富士山頂の公衆トイレのチップの回収作業は

富士山環境保全協議会が行い、環境省がサポートしています。

(山頂公衆トイレ)

山頂公衆トイレは一回の使用につき300円のチップをお願いしています。

(回収箱にチップを入れる様子)

富士山頂の公衆トイレでチップの協力のお願いをしている背景としては山頂という特殊な環境下であるため維持費用が多く掛かるためです。
一般的に富士山のトイレは、オガクズやかき殻を用いたバイオ式のトイレであるためバイオにより一次処理後は廃棄物を麓まで運んでから処理します。
このような運搬費のほか、清掃要員の人件費や施設のメンテナンスなど多くの費用が掛かってきます。

詳しくは富士山オフィシャルサイトの【富士山のトイレ】を参照してください。

そしてトイレのチップは山頂から麓まで運搬されます。

ひとえに回収作業といっても、このように雲の上から運ばれてくると考えると、大変な労力がかかっているのだなと感じます。

それにしても、晴れ間の富士山頂からは絶景ですね!

そして五合目まで運ばれたチップを車に積み替えます。

このような作業工程を通常2、3週間程度に一回のサイクルで行います。

そのため回収するタイミングによってチップの重さは変わってきます。

今回の協議会によるチップ回収作業は

おおよそ100キロの重さのトイレのチップを回収できました。

さて、回収したトイレのチップはというと、、、

塵や埃をタオルでふき取る作業をします。

銀行に入金をする際に、機械が壊れないようにする目的があります。

100キロのものチップを次々ときれいにしていく作業は根気が必要とされますが、皆様から協力いただいたお金のため丁寧に作業をしてきます。

 

今後も世界遺産である富士山の環境保全のためと、登山者の皆様が安心して登山が出来るように、トイレ使用時にはご理解と、ご協力をお願いいたします。

ページ先頭へ↑

2018年08月16日天城山自然観察会―八丁池とブナの森を巡るコース―を開催しました!

富士箱根伊豆国立公園 松岡宏明

皆さま、こんにちは!沼津管理官事務所の松岡宏明です!

いきなりですが、811日(土)が何の日かご存知でしょうか?

この日は「山の日」という祝日で、「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」日として成立した日です。以前にも記事にしましたが、沼津管理官事務所でも自然観察会を開催していました。

今回は、伊豆半島にある天城山周辺の森や八丁池をめぐるコースを、天城自然ガイドクラブという、いわゆるプロのガイドの方々に、このコースの案内をしていただきました!

東京や神奈川といった県外にお住まいの方や伊豆半島に住んでいる地元の方など36名に参加していただき、環境省のスタッフとガイドたちを合わせて総勢50人を超える大所帯で、5つの班にそれぞれガイドが二人以上つくという非常に豪華で規模の大きい観察会になりました。

△開会式の様子

ガイドの方からは道中の樹木や植物、そこに暮らす生き物たちの生態について、天城山周辺の地形や地質について、国立公園の保護地域に関する話や鹿による食害の問題(鹿が森の木の若芽や樹皮、草などを食べすぎることで森林における次世代の更新がうまく行われなくなり、結果的に山の保水力などを引き起こしてしまう問題)、なぜこの森林が重要なのかという根本的な問いなど、基本的な部分から難しいことまで優しく丁寧な言葉で説明をしていただきました。

また、参加者が実際に木と触れ合う時間も取られていて、参加者は樹皮に触れてみたり、においをかいでみたり、抱き着いてみたりされていました。その中でも人気だったのは、ヒメシャラの木で、この木の特徴として外樹皮がツルツルしていて、水が通る導管と外樹皮が近いため、人が触れると冷たく感じます。観察会当日は少し蒸し暑かったので、ヒメシャラの木に抱き着いてクールダウンしている方もいました。

△ヒメシャラと天城山における鹿による食害の説明を受ける参加者

※木幹の左下部分が鹿に食べられてしまった箇所

△抱き着いてみるとひんやり冷たいヒメシャラ

さらに、なんといってもこのコースの目玉はブナの巨樹で、中には名前をつけられるほどの名木もあり、参加者は写真を撮ったり、周囲を歩いてみたり、触ってみたりと思い思いの楽しみ方をされていました。

△天城山周辺のブナの特徴について説明を受ける参加者

△「精霊ブナ」を見上げて周囲をじっくりと観察する参加者

朝から夕方までどっぷりと天城山周辺の自然を堪能した参加者の皆さまに少しだけ観察会後に感想を伺いました。

地元の方々にお話を伺うと、「自分が住むすぐ近くにこのような素敵な場所があるなんて実感していなかった」、「魅力の再発見につながった」と語る方もいらっしゃいました。また、県外から来られた方からは、「自然との親しみ方を学ぶいい機会になった」、「幻想的なブナ林の風景に心癒されました」という話をされている方もいて、まさしく、「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」を体感する日になったのではないでしょうか。

皆さまも伊豆半島や天城山周辺にお出かけしてみてはいかがでしょうか?

沼津管理官事務所 松岡宏明(まつおか・ひろあき)

ページ先頭へ↑

ページ先頭へ