ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2018年10月24日

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2018年10月24日トキ野生復帰10周年!新人トキがんばれ!!

佐渡 原奈緒子

みなさんこんにちは、佐渡自然保護官事務所の原です。

今年で佐渡でのトキの放鳥が始まってから10年が経ちました。10月14・15日に10周年を記念してトキの野生復帰10周年を記念した式典・フォーラム・放鳥式典が行われました。

放鳥式典は15日に行われ、11羽のトキが佐渡の大空に羽ばたきました。

放鳥式典には眞子内親王殿下にもご臨席頂き、トキの放鳥を行って頂きました。

▲放鳥式典会場にずらりと並ぶ放鳥箱

▲地元小学生によって放鳥されるトキ

私たちアクティブレンジャーはというと、式典会場から離れた見晴らしの良い場所で放鳥したトキに事故がないか、無事に飛べているかをモニタリングしていました。

▲放鳥トキの様子をモニタリングする職員

今回はハードリリース方式*で行われ、放鳥する場所としても初めての場所となりましたが会場の周りには先輩トキたちがたくさんいます。放鳥直後から田んぼや草地に降りて採餌を始めているのを確認できるほどでした。そして、放鳥から1週間も経たないうちに先輩トキの群れに合流して一緒にとまり木にいる様子も確認されています。

放鳥個体は事前に専用の広いケージで飛翔や採餌など自然に近い環境で十分な訓練を受けますが、飛び方を見るとまだまだ新人さんなのがわかります。

▲野外生活7日目の新人トキNo.354 おぼつかない着地(2018.10.22)

▲野生下生まれ2歳のNo.B06 華麗な着地 (2018.10.22)

放鳥されて佐渡の大空を飛ぶのはどんな気持ちでしょうか。仲間と訓練していた順化ケージが恋しくなったりもしているかもしれません。 それとも早速お気に入りのえさ場を見つけて他のトキたちと楽しく過ごしているでしょうか。新人トキたち、厳しい野生下でも無事に過ごしていけますように。これからも少し離れたところから見守っていきます。

*ハードリリース方式については6月28日掲載の「トキ放鳥(ほうちょう)までの道のり」をご覧ください。

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