2018年12月11日
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2018年12月11日平成30年度第2回パークボランティア研修会 実施報告(箱根地域)
富士箱根伊豆国立公園 三瓶雄士郎
こんにちは!富士箱根伊豆国立公園管理事務所の三瓶です。 12月1日(土)に箱根地区で活動するパークボランティア(以降:PV)の皆様に向けて、今年度第2回目の研修会を開催致しました。その様子をご紹介します。
テーマは「今後の富士箱根伊豆国立公園について」
前記「11月27日箱根地区パークボランティア 創立30周年記念式典の開催(箱根地域)」でもお伝えしましたが、箱根地区PVは今年度で創立30周年という大きな節目に当たり、今後活動して行く上で、活動に関係する環境省・PV・(一財)自然公園財団箱根支部(以降:財団/箱根ビジターセンターを管理しています)と共に方向性を見定めることをねらいとした内容です。
午前は、講義として以下の2名にご講演いただきました。
◆当事務所 石川拓哉 所長 「これからの富士箱根伊豆国立公園について」
全国のPV活動の紹介と富士箱根伊豆国立公園全体の管理体制と箱根地域で力を入れていく事業(仙石原湿原シカ対策、箱根VC機能強化)について説明されました。
◆財団 加藤和紀 氏 「PVが利用しやすい箱根ビジターセンターづくり」
環境省の「箱根VC機能強化」事業に伴う計画の説明や9月に全PV向けに実施したアンケートを基に作成したQ&Aを発表してくださいました。
午後はグループワーク「今後のPV活動について」の意見交換会を行いました。
PV8~9名、事務所職員・財団職員各1名ずつ計10~11名の班を3班に分け、それぞれの項目「VCの利用について」「ボランティアステーションの利用について」「技術の向上」「スムーズなネットワークづくり」「継続的に活動していくために」について思っている問題点・課題点をポストイットに記入し、模造紙に貼り付け、班の中でどのように解決して行くか意見交換を行い、発表していただきました。
↑意見交換会の様子。各テーマに対しての意見出しです。
↑各班の意見発表。各チームで共通している意見や、それぞれ活動されているフィールドごとでの意見、思ってもみないとても参考となる提案が沢山出てきました。
この場で出た意見は、皆さまからの「提案」として捉え、PV活動に反映していくため、環境省と財団で短期・中期・長期計画にまとめ、PVの皆さまと財団と一緒になって議論していきたいと思います。少しでもPVが長く楽しく活動出来るように一丸となって、この先40周年、50周年と続けて行けるようにサポートして行きたいと思います。
みなさん、こんにちは。
南アルプス自然保護官事務所の本堂です。
みなさんは南アルプス山域を歩いていてライチョウを見たことはありますか?南アルプス山域では北部の甲斐駒ヶ岳から南部のイザルガ岳の間で生息しています。
△荒川岳 中岳避難小屋付近にて
△仙丈ヶ岳 仙丈小屋付近にて
△赤石岳にて
これまでの調査で北部エリアでの減少傾向が強いとされ、中でも白峰三山の個体が少なくなってきています。
南アルプス山域のライチョウだけではなく、日本各地で自然環境が変わりつつあり、身近にいる生きものたちから高山帯に生息・生育する生きものたちが数を減らしています。その生きものたちを守るために環境省が行っている取り組みの一つがインターネットを通して生きものの情報を集める「いきものログ」です!誰でも報告することができ、日本中のみなさんと情報共有することができます。「いきものログ」がどのような仕組みなのか、みなさんにご紹介します!
1.登録しよう
パソコンやスマートフォンから誰でも登録することができます。(15才以下の方は保護者の同意が必要です)生きものの情報報告、閲覧、調査への参加などさまざまな機能を無料で利用することができます。アプリでの利用もできるので、スマートフォンでの利用ができるほかGPS機能で写真位置情報を自動で記録したり、オフラインでも地図などの一部の機能を利用することができます。
2.報告しよう
生きものを見つけたら場所、日付、写真などをウェブサイトから報告することができます。日本各地で見られた生きもののデータが一目で分かります。よく見られる生きものや報告件数の多いユーザーのランキングがウェブに掲載されます。
3.検索しよう
生きものの名前や場所を検索すると自分や他のユーザーの報告の中からいつ、どこで、どんな生きものが観察されたのかを調べることができます。検索結果は地図で見たり、データをダウンロードして活用させることもできます。
いきものログのホームページはこちらです。
→ https://ikilog.biodic.go.jp/
ライチョウを見かけたら登山道から外れずに、ライチョウへは触れず、近づかず、遠くから観察してください。高山植物の観察や撮影の際も登山道から外れたり、ロープより先へ踏み込まないようにしてください。
みなさんから報告された情報の集積で新たな生息状況が判明し、生きものの保護・保全に繋がります。植物、動物、菌類、藻類等、さまざまなジャンルで報告・検索できます。あなたの発見を日本中の人と共有してみませんか?