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アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2019年1月29日

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2019年01月29日南アルプス林道のビュースポット

南アルプス国立公園 南アルプス 本堂舞華

みなさん、こんにちは。

南アルプス自然保護官事務所の本堂です。

南アルプスの山々へ行く道中にはたくさんの林道があります。例えば、早川町から奈良田に続く南アルプス公園線、大鹿村から塩見岳登山口に続く鳥倉林道、畑薙第一ダムから赤石岳や荒川岳に続く東俣林道など。同じ山でも違う林道からアクセスできるという山もあります。数ある林道の中で今回は芦安から広河原、北沢峠、そして長谷に続く南アルプス林道にスポットライトを当てて、いくつかのビュースポットを紹介したいと思います。

■御野立所(おのだちしょ)から見る北岳、間ノ岳

北岳と間ノ岳が一望できる

夜叉神ゲートから2つ目のトンネルの先にあります。御野立所は、1957(昭和32)年7月、昭和天皇・皇后が野呂川林道を視察された際にご休憩された場所です。写真には写っていませんが、当初作られた記念碑が立っています。この場所からは白峰三山の一部である、標高日本第2位の北岳(右側)と第3位の間ノ岳(左側)を見ることができます。また、鞍部には小さく北岳山荘も見えます。


■不老の滝付近から見える仙丈ヶ岳

南アルプスの女王、仙丈ヶ岳を望む

広河原から北沢峠行きバスに乗り換え、しばらくすると『不老の滝』と書かれた看板が見えてきます。北岳を水源とし、落差約400mある滝です。1年中、水が涸れることなく流れていることから不老の滝と呼ばれています。この滝の近くからは仙丈ヶ岳を見ることができます。左奥に見えるのは大仙丈ヶ岳と仙塩尾根です。大きくなだらかな山容が美しいですね。

■北沢峠付近から見る甲斐駒ヶ岳

甲斐駒ヶ岳と摩利支天

野呂川出合というバス停を過ぎて、しばらくすると見えてくるのが甲斐駒ヶ岳です。甲斐駒ヶ岳は山全体が花崗岩に覆われているため、夏でも白く輝いています。右に見えるのは摩利支天です。摩利支天の下に見える木が無い場所は仙水峠にある岩塊流(がんかいりゅう)と呼ばれる岩です。北沢峠から仙水峠までは往復3時間ほどで行くことができますよ♪

ほかにも、白鳳渓谷から見る秋の紅葉や夜叉神ゲートから広河原間にある夫婦滝や小滝などの滝も見どころです。夜叉神ゲートから広河原までは山梨交通のバス停がところどころにあるので、気になる場所で下車するのもいいですね!現在、夜叉神ゲートから先は車両や自転車等の乗り入れが禁止となっています。来シーズンのバス運行情報等は、来年度以降、各機関から発表される情報をご確認ください。

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