ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2019年2月 1日

3件の記事があります。

2019年02月01日【速報】箱根の積雪情報(箱根地域)

富士箱根伊豆国立公園 三瓶雄士郎

こんにちは!富士箱根伊豆国立公園管理事務所の三瓶です。

昨晩より、メディア各局がこぞって箱根の降雪および積雪情報を報道されていましたね。

箱根地域は、一般道路だけでも標高差が約900m以上ある急峻な地形です。

そのため、箱根湯本地域(標高約100m)では積雪はなく、宮城野地区、小涌谷地区(標高約500m)以上から積雪が道路脇に目立ち始め、仙石原地区(約標高650m)以上からは一面銀世界が広がっています。

当事務所のある湖尻地区の積雪は約10cm。森林内に入ると積雪が15~20cmある場所もありました。

〈湖尻地区の積雪の様子〉

 

【(左)箱根ビジターセンター前/(右)事務所周辺道路の様子】

【花の広場】

【散策路の様子1】

【散策路の様子2】

【アトリ(冬鳥)】積雪のため、採食地探しに奮闘中でした。

周辺道路は主要道路を中心に除雪されていますが、路面凍結などによるスリップ事故が多発しています。

景色はとてもキレイでお越しいただきたいのですが、ご無理なさらない方が良いかもしれません。

もし、コチラへお越しの際は、必ず冬用タイヤの装着もしくはタイヤチェーンをご持参の上、お気を付けてお越しください。

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2019年02月01日丹波山村の秘湯 三条の湯

秩父多摩甲斐国立公園 野崎 拓

皆さんこんにちは。

奥多摩はこの時期にしては暖かく、場所によっては花の開花や花粉の飛散も始まっているようです。

今回は、先週巡視の際に立ち寄った三条の湯についてご紹介します。

三条の湯は、山梨県丹波山村の雲取山中腹(標高1103)に位置しています。

山小屋ですが温泉があり、入浴のみの利用もできます。

三条の湯まで最も利用される登山道は林道歩きが長いですが、周囲はカエデ等の落葉広葉樹が多く、特に新緑や紅葉の時期が綺麗です。


(後山林道11/8撮影)


冬場の景色も面白く、林道歩きのため気軽に自然観察ができます。

巡視当日はアトリの群れやニホンザルが見られ、三条の湯までの沢沿いの道では結氷箇所が多く見られました。


登山者が多いのは春から秋ですが、三条の湯は温泉があるため冬場もオススメです。

雲取山や飛龍山への登山の際は、三条の湯で疲れを癒してみてはいかがでしょうか。


(雲取山へ向かう途中にある三条ダルミからの景色)

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2019年02月01日湯滝への積雪期ルート探査

日光国立公園 太田祐司

皆さん、こんにちは!

日光国立公園の太田です。

今年の奥日光は降雪が少なく、湯元のスノーシューコースのオープンも遅れています。

1月下旬に若干の降雪があり、これから奥日光の積雪期の活動も本格化していくでしょう。

積雪で藪も埋まり樹林地内も歩き安くなってきたので、戦場ヶ原自然研究路でもスノーシューでは歩きにくいと言われている、湯滝から泉門池の間を調査してきました。

「冬の湯滝」

湯滝は、夏はすぐそばまで車で行けますが、冬は駐車場までの急な坂道が除雪されていないため、国道から歩いて行くことになります。

冬の湯滝は周囲の樹木が落葉しているため、明るく感じられてまた素晴らしく感じます。

湯滝下から戦場ヶ原へは、湯川沿いに木道がありますが、高い位置だったり、細い敷板が2列に並んでいたりで、雪が積もるとスノーシューでは歩きにくかったり、隙間がわからなくなって踏み抜いたりという危険が多くなります。

「雪が積もった湯川沿いの木道」

この危険を避けるために、川から大きく離れた両岸の平らな樹林地内を歩く方が結構います。

これらのルートの状況確認と、雪山での活動経験がまだ少ないFアクティブレンジャーに、ラッセルや読図してのルートファインディングを経験してもらおうというのが巡視のもうひとつの狙いです。

「湯川東岸の樹林地」

湯滝から離れるとトレースは無く、写真の様な雪の樹林地を地図と磁石で方向を判断しながら進みます。

この日は天候も良く、野鳥の声や足跡を観察しながら楽しく歩くことが出来ました。

「力強いラッセルで進むFアクティブレンジャー」

若いFさんはスノーシューを履いても膝下ぐらいまである雪を、物ともせずに進みます。若い彼には奥日光の軽い粉雪は、障害にはならないようです。

「泉門池で休憩中の人々。後ろは男体山」

ラッセルをしながら小一時間歩くと、ほぼ思い通りの泉門池近くの木道に出ることが出来ました。

泉門池園地では、平日にもかかわらず赤沼から歩いて来た多くの方が休憩中で、冬の戦場ヶ原の人気を感じることが出来ました。

この方達にお話しを聞くと、この日は踏み跡がしっかり有り、スノーシューを履くことも無く歩けたそうです。

戦場ヶ原の歩道のうち、赤沼から北戦場経由光徳分岐に抜けるルートは、幅の広い木道が多く樹林地にはコース表示の赤布がつけられているなど、歩き易くなっています。

とはいえ、冬の天候は変わりやすく、トレースが雪で埋まり歩道位置がわかりにくくなっている場合もあります。木道が氷で覆われていることもあります。冬山のウエアや履物、地図・方位磁石、スノーシュー等は必携のつもりできてください。

戦場ヶ原・小田代原の湿原は、踏圧による植物への影響が心配されるため、積雪期でも湿原への立入はご遠慮いただいています。木道上の雪が融けている場合は、スノーシューやアイゼンは、取り外すなどマナーに沿った行動をお願いします。

「雪に残ったシカのジャンプ跡」

冬は雪に野生動物の痕跡が残りやすくなっています。写真はシカが雪が深くなった場所ではジャンプし、飛び跳ねるように歩いた跡のようです。

スノーシューでのハイキングはこのような動物の痕跡も、楽しむことが出来ます。奥日光の粉雪の素晴らしさを、ぜひ体験しにきてください。

奥日光の湯元温泉や中禅寺湖では、冬のお祭りも予定されています。奥日光へのお出でをお待ちしています。

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