ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2019年5月 9日

2件の記事があります。

2019年05月09日子供より大人が夢中!?『田貫湖ふれあい自然塾』

富士箱根伊豆国立公園 沼津 山田優子

 みなさま、こんにちは!! 沼津管理官事務所の山田です。

 今回は、富士山のふもと静岡県富士宮市、田貫湖のほとりにある『田貫湖ふれあい自然塾』に行ってきました。

 田貫湖ふれあい自然塾は富士箱根伊豆国立公園の中にあり、環境省の自然学校第1号として2000年にオープンしました。入場無料で、雨でも遊べる2階建ての広い自然体験ハウスを中心に、『自然と人、人と人とのふれあい』に重点を置き、自然体験を通じて、自然を楽しみ、学ぶことから環境保全への関心を高め、日常の行動に結びつけてもらうことを目的とした施設です。スタッフが皆様の遊びと学びをお手伝い。スタッフとのふれあいや自然解説展示、自然体験プログラムが楽しめます。

【 田貫湖ふれあい自然塾 】

 施設内は裸足もしくは靴下で遊びます。床がぽかぽかです。屋根裏で太陽によって温められた空気を送風ダクトで床下や建物内に送っています。その他にも間伐材や木くずを固めた「ペレット」(木)を燃やし温めるペレットストーブが使われています。実際に「ペレット」を触ることもできます。そして夏場は、屋根裏の暑い熱を送風ダクトで外に出すことによって室温の上昇をおさえてくれます。

 この他にも、田貫湖ふれあい自然塾では環境と共生する工夫がほどこされています。

【 施設正面からの富士山 】

 施設を入った正面は一面ガラスの窓、そして『富士山』です!!

本当にキレイです。みなさんは笠雲の種類をいくつ知っていますか?展示の中に『富士山の笠雲』の紹介があります。笠雲でこの後の天気が分かったりして面白いですよ。

 

【 今日の笠雲・富士山かさ雲図鑑 】

 そして、天井を見上げるとなにやら3つの籠がぶら下がっています。これは『竹とんぼ』を高く飛ばして籠の中に入れるゲームです。竹とんぼって奥が深いんです。前に飛ばすだけなら簡単のように見えますが、ちょっとした手の動かし方で後ろに飛んでいってしまいます。ちなみに沼津のアクティブ・レンジャーは2人とも何度も後ろに飛ばしてしまいました。高く飛ばすのも前に飛ばすのもなかなか難しくて夢中で練習しましたが、残念ながら籠に入れることが出来ませんでした。練習していつか『金』の籠に入れてみたいですね!

 施設スタッフの『竹とんぼ飛ばしのプロ』が丁寧に飛ばし方を教えてくれるのでチャレンジしに行ってみて下さい。

 『田貫湖ふれあい自然塾』では毎月たくさんのイベントが開催されています。子供はもちろん大人も夢中になれるプログラムがたくさんあります。普段出来ない貴重な体験やたくさんの自然とふれあうことが出来るのでぜひ体験してみて下さい。

 毎月のスケジュールはHPに掲載されていますのでチェックしてみて下さいね。   

http://www.tanuki-ko.gr.jp/ 

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2019年05月09日栃木県で一番遠いと言われている山?

日光国立公園 藤本 優太

こんにちは!日光国立公園管理事務所アクティブレンジャー藤本です!

今年度も引き続きよろしくお願いします!

さて、皆さま、自然環境保全地域をご存じでしょうか。

簡単に説明しますと・・・自然環境保全法及び都道府県条例に基づき、自然環境の保全や生物の多様性の確保のために指定された地域です!

もっと詳しく知りたい!という方へ → 自然環境保全地域情報

実は、日光国立公園の隣にあるんです!それが大佐飛山自然環境保全地域!

大佐飛山は、栃木県で一番遠い山と言われてたり、言われてなかったり・・・

その理由は、積雪期以外は深いヤブで行く事が難しいからです。

そして、冬を待ち、雪がしまった3月に行って参りました!

          ■黒滝山登山口(大佐飛山登山口)

大佐飛山に向かう稜線は、天空の雪回廊という名の素晴らしい場所があるそうです。

スタート時は、みんな気合いも入り、元気が有り余ってます!

雪のコンディションも良く、計画通りの登山になると、この時は、思ってました・・・

          ■黒滝山に向かう途中の登山道

写真からもお分かりかもしれませんが、雪が全く締まっていません!

昨年度、奥日光地域は雪が少なかったのですが、どうやら前日辺りに積雪があった模様です。事前に天気予報で確認済みでしたが、ここまで、しっかり積もっているのは、予想外です。

            ■ラッセルの様子

4人で交代しながらラッセルを行い、ここからは時間との勝負です。

下山の体力を残しながら、時間のある限りラッセルです。

             ■那須連峰を遠望

残念。時間切れで大佐飛山まで辿り着けませんでした!

大佐飛山手前の大長山付近にて撤退です・・・

この悔しい気持ちを忘れずに、来年の3月にまたチャレンジしようと思います!

※冬山は夏山とは違う魅力がある一方で、危険もあります。しっかりと準備・計画をお願いします。

登山届け・山岳保険の加入・緊急時の連絡手段・天気の確認・エスケープルート・常備薬など万が一に備え、事前の準備も行い、安全第一で無理のない登山を楽しみましょう。

登山は自己責任が原則なので十分な体力・装備・計画を!

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