ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

RSS

2019年7月

26件の記事があります。

2019年07月18日梅雨空の北岳で見つけたもの

南アルプス国立公園 南アルプス 本堂舞華

みなさん、こんにちは。

南アルプス自然保護官事務所の本堂です。

7月上旬に北岳に行ってきました。

6月下旬に開山した北岳ですが、1日中カラッと晴れている日は少なく、この日も小雨が降るなどでかなりじめっとしていました。通常は広河原から北岳の山頂を望むことができますが、今日は中腹から真っ白でした。その反面、天の恵みを受けて植物が咲き始めています。今回は見つけた植物をいくつか紹介したいと思います。

  

左はカラマツソウです。葉がカラマツの葉のような形をしていて、白い部分が雄しべの一部分になっています。1本1本が細かく、放射状になっているのが特徴的です。空がどんより曇っていても際立つ白さなのですぐに見るけることができると思います。右はクリンソウです。すっと伸びた茎の先に紅紫色の花を付け、日が当たる水辺に咲いていることが多いです。

ここでちょっと変わった形をしたお花を。白根御池小屋と大樺沢の分岐を進んだ場所に咲いていました。

なんの花かお分かりでしょうか。オドリコソウです。花の形が傘をかぶって可燐に踊る女の子のように見えることが由来だそうです。アップで見ると細かく毛が生えているのが分かりますね。登るたび、探していましたが毎回見つけられず...。アクティブ・レンジャー3年目でやっと見つけることができました!

今年は気温が低いため、昨年よりも咲いている期間が長いように感じます。これからの時期はたくさんの種類の花が咲き始めます。北岳に登らずとも、広河原や北沢峠でも高山植物を楽しむことができますよ♪

気温は低いものの、雪解けが少しずつ進んでいます。ですが、依然大樺沢の左俣ルートには雪が付いています。下りでは軽アイゼンが必須、登りでもあったほうが歩きやすいです。雨で石や木の根っこが滑りやすくなっています。下山時は特にお気を付けください。

綺麗な景色を楽しみに登られているが多いと思います。雨降りの中でも疲れを吹き飛ばしてくれるくらい綺麗な高山植物や晴れ間を楽しんでいただいて、「南アルプス良かったよ!」と多くの方に思っていただけると嬉しいです。みなさんに素敵な思い出が残りますように♪

ページ先頭へ↑

2019年07月18日雨天時の富士登山で気をつけること、、!

富士箱根伊豆国立公園 箱根 池田興平

ついに登山シーズンが始まりました!
昨年の梅雨明けが関東甲信越では6月29日と観測史上最速だったこともあり、今年は何だか梅雨が長く感じますね。

さて、今回は梅雨の時期でも雨風から身を守り、安全で快適に登山をするために気をつけることについて記事を書きたいと思います。

富士山は日本で最も標高が高い(標高3,776m)ということはご存じかと思いますが、標高によって気温にかなり違いがあります。
五合目と、山頂との気温差は昼間で約9度、夜間では約13度、さらに雨風などで衣服が濡れると体感温度はさらに下がります。衣服が濡れてしまうと低体温症のリスクがありますので、レインウェアなどの装備をしっかりと準備してください。

【登山に必要な装備】については下記のリンクを参考にしてください。

http://www.fujisan-climb.jp/erquipment/index.html

▲荒天の中での登山の様子

雨が降ることによって登山道が濡れて滑りやすく転倒してしまう可能性が上がります。雨天時に大股で歩いてかかと接地をしてしまうと滑りやすいので、なるべく歩幅を小さく、つま先から足裏全体で接地する感覚で慎重に歩くことをお勧めします。

また天候が不安定だと霧が濃く見通しが悪い中歩かないといけないこともあります。そうした中では看板など目印になるものを見落としてしまい、道迷いから遭難してしまうケースもあります。

▲霧が濃いため見通しが悪い登山道分岐

霧が発生した場合は夜間でなくともヘッドライトを点灯させて周囲の状況を確認する方もいますが、その場合に注意点があります。白色LEDだと霧の中では光が拡散して遠くまで至らず、視認性が悪くなる場合があります。対策として電球色などの柔らかく暖色系の光を設定できるライトであれば、霧の時でも遠くまで照らされ、安全で快適な登山に役立ちます。

もうすぐ梅雨明けと思いますが、山の天気はすぐに変わってしまい予想は困難です。突然の雨が降ることも多いので、準備を万全にして登山を行いましょう。

最後に晴れた日の富士山での写真で締めたいと思います!


▲吉田ルート【下山道】

ページ先頭へ↑

2019年07月13日富士山の全登山道が開通になりました!!

富士箱根伊豆国立公園 松岡宏明

皆さまこんにちは!

沼津管理官事務所の松岡宏明でございます。

7月9日に吉田ルート、7月10日に須走・御殿場・富士宮ルートの登山道と山頂周回線歩道(通称:お鉢巡り)がそれぞれ全線開通となりました!

私は昨年に引き続き開山に合わせてお鉢巡りの巡視を行っていました。

今年も御来光を待つ登山者が大勢おり、日の出をみて歓喜の声を上げていました。

この日の早朝は霧がかかったようになっており、御来光も綺麗でしたが富士山麓の山々にシルクをかけたように雲が覆い、幻想的な風景を作り出していました。

▲山頂から見た御来光

ほとんどの登山者は御来光を見た後にお鉢巡りをしますが、その際に注意する必要のあることについてお知らせします。

山頂歩道に限らず全般的に言えることですが、今の時期は歩道上にほとんど雪がない時期です。そこで注意が必要なのが落石です。岩や石との間に雪があったものが融けて支えが無くなってしまい、少しの衝撃で落石を引き起こし、事故につながることがあります。自身の足元や頭上をよく確認して歩行するようにし、ヘルメットを着用するようにしてください。

また、先日富士登山オフィシャルサイト(http://www.fujisan-climb.jp)の「お知らせ」(http://www.fujisan-climb.jp/info/20190703_ohachi.html)でも情報共有しましたが、成就岳付近の登山道の脇にある土留め柵が一部損傷しているため、歩行には十分注意してください。

▲成就岳付近の登山道の様子

富士山は御来光や山麓の風景などの美しい景観を楽しめる場所ですが、その中に一定のリスクがあることを再認識し、安全かつ楽しい富士登山にしてください!

下記のリンクからは富士山の基本情報や富士登山を豊かにするための情報がたくさん載っています。富士登山をする前の情報収集にぜひとも使ってください。

皆さまの富士登山がより良いものになることを願っております。

引き続きよろしくお願いします!!

▼富士登山の前に必ず知っておくべきこと

http://www.fujisan-climb.jp/basic/index.html

▼富士登山をより楽しむために

http://www.fujisan-climb.jp/hospitality/index.html

ページ先頭へ↑

2019年07月12日【小笠原】東島

小笠原国立公園 玉井徹


先日、東島に上陸しました。

東島はその名の通り、父島の東側に位置します。

小さな無人島ですが、

近年発見されたオガサワラヒメミズナギドリは

世界で唯一この島で繁殖が確認されています。

その他、希少な海鳥類の繁殖地になっています。

今回は、陸産貝類(マイマイ)の生息状況調査を行いました。

【父島が奥に見える】

海況が悪かったため、上陸時に、下半身はずぶ濡れ....

足下は崩れやすく、危険です。

崖を登り奥へ進み、

マイマイが生息していそうな林内へ。

どんなマイマイがいるのか楽しみです。

【調査地点周辺の林】

それっぽい雰囲気になってきました....

調査では、地面の落ち葉を1枚1枚めくってマイマイを探します。

1地点目から多くのマイマイを発見!

雨の影響もあり、マイマイはとても活発な様子でした。

【確認された種の一部 大きさはたったの2~5mm程度!】

オガサワラノミガイ ハハジマヒメベッコウマイマイ ヒトハノミガイ

これらの微少なマイマイは、

波や鳥の糞などに紛れて島に渡ってきたと考えられています。

たまたまたどり着いた場所で、今まで生きてきたのです。

【帰りも気が抜けません】

東島は私も初上陸だったので、未知への期待でいっぱいでした。

調査を通して、小笠原の小さな命が

まだまだたくさん生き残っていることを改めて感じました。

帰りは激しい雨に打たれ、

最初から最後までずぶ濡れで無事に終了しました....

玉井

ページ先頭へ↑

2019年07月11日アクティブ・レンジャー写真展開催中です in 生物多様性センター<富士五湖エリア>

富士箱根伊豆国立公園 小西 美緒

山梨県側の吉田ルートに続き、静岡県側の3ルートも10日に開通し、いよいよ本格的な富士登山シーズンに入ってきました。

私の事務所がある生物多様性センターの1Fにて「アクティブ・レンジャー写真展」を開催中です。
私たちアクティブ・レンジャーの目を通して見た関東エリアの多様な自然をお楽しみください!

<開催期間>2019年7月10日 ~ 18日 9:00 ~ 17:00
<場  所>環境省 生物多様性センター(山梨県富士吉田市剣丸尾5597-1)
 アクセス方法はこちら  http://www.biodic.go.jp/center/koutu.html
 写真展の詳細についてはこちら http://kanto.env.go.jp/to_2019/2019_4.html

富士五湖からの今年の作品は下記の2点です。

11月7日撮影@山中湖

秋から冬にかけて長い期間、ダイヤモンド富士を見ることができるスポットとして有名な山中湖で、一瞬を狙いましたが、あいにくダイヤモンド富士としてはイマイチでした。

ただ、思いがけず印象的な雲に出会えました。

2月7日撮影@精進湖

こちらは冬の精進湖での朝霧を撮った作品です。朝日で富士山が赤く染まる紅富士(べにふじ)を撮りたかったのですが、残念ながらこの日は赤く染まらず、その代わり、幻想的な霧が少しずつ広がっていく様子を見ることができました。

なかなか狙い通りにはいかないです。

でも、想像もしなかった景色に出会うことができるのが、自然の魅力ですね。

今回は関東地方環境事務所管内のアクティブ・レンジャー20名が撮影した作品の他に、私が過去の6年間に富士五湖管内で撮ったお気に入りの写真を併せて展示しています。

大好きな富士山の奥庭の秋の景色です

富士山頂での御来光

季節、天候、時間によってさまざまな姿を見せてくれる富士山はやっぱり最高の被写体です。

森の中にたたずむ生物多様性センター

会場の生物多様性センターは、生物多様性に関する展示をはじめ、自然・科学・環境に関連した様々な本を収蔵した図書閲覧室(貸出はなし)など、自然について学べる場所です。

精巧な動物たちのはく製たちがお出迎え

子供たちが楽しめる展示がいっぱいです

山梨県側富士山五合目までの冨士スバルラインの料金所手前の森の中に位置していますので、富士登山や観光の際にぜひお立ち寄りください。

ページ先頭へ↑

2019年07月11日危険木の伐採作業を実施しました!

日光国立公園 村田麻理沙

こんにちは、日光国立公園管理事務所の村田です。

戦場ヶ原や小田代原では、アヤメやノハナショウブが見頃となっています。

【アヤメ】

【ノハナショウブ】

先日、環境省直轄の歩道(戦場ヶ原、小田代原)で、利用者のみなさんに歩道を安全に利用していただくため、通行に危険となる枯れ枝の除去や枯れ木の伐採作業を実施しました。

6月は、小学校の修学旅行生が多く、戦場ヶ原では一日の利用者が2千人を超える日もあるほど※、作業実施には細かな配慮が必要でした。

(※赤沼と北戦場に登山者カウンター設置し、利用者数を集計しています)

利用者の安全を第一に考えることはもちろんですが、発注者側として、作業員の安全も第一に考えなければならないので、できる限り、作業に同行しました。

一部ですが、作業の実施状況をお伝えします。

1本目は、利用者のみなさんがお昼休憩によく利用される、泉門池のベンチ横の、ウラジロモミの立ち枯れ木の伐採です。切株をみると、多数のアリとその卵が。。。中はだいぶ腐朽していたようで、木に登って上部から少しずつ伐採している時も揺れていたので、安全に伐倒できて一安心でした。

【ウラジロモミの立ち枯れ木 左側】

【切株】

2本目は、歩道上にあるウラジロモミの枯れ枝の除去作業です。

高い所では10m以上登っての作業でした。直径10cm程度の枯れ枝でも、10mの高さから落下したら、木道を破損するほどの衝撃となり、危険です。

【木登り中】

【枯れ枝除去作業中】

作業中、少しの時間、利用者のみなさんにはお待ちいただくことがありましたが、快く待っていただき、無事に作業を終了させることができました。

「高い木に登っている姿を見られるなんて!ラッキー!」と作業を一部始終見て写真を撮られていた利用者さんもいて、作業員もギャラリーの方たちのおかげで一段と作業をがんばれたようでした。

これからも皆さんのご協力をお願いします。

ページ先頭へ↑

2019年07月10日一期一会の景色に出会いました!<富士五湖エリア>

富士箱根伊豆国立公園 小西 美緒

こんにちは。

富士山は7月1日に開山を迎えてからも悪天候が続き、麓からもなかなかその姿を望むことができないでいます。

そんな悪天候の合間をぬって2日に巡視(パトロール)に行きました。

下山し五合目に戻ってきた際に、素晴らしい景色に遭遇しました!

富士山では何度も朝日や夕日を見ていますが、この日の夕焼けは格別でした!

空の大部分は雲に覆われていましたが、その隙間からの夕日に雲が照らされ、全体が真っ赤になっていました。

焼けるような空@富士スバルライン五合目(7月2日撮影)

刻々と変化していく様は息をつく暇もないくらいでした。

下界は雲海に覆われていました

そして静かに色を失っていきました

快晴ではありませんでしたが、結果的に予想外の景色に出会うことができました。
想像できない瞬間、二度と同じではない景色に出会うことができるのが自然の素晴らしいところですね。


吉田ルートの特徴として、五合目以上の全ての山小屋から御来光を見ることができます。
夜通し登山をしなくても、山小屋から楽しむこともできます。ゆったり登山もいいですよ。
吉田口旅館組合のHPで、各山小屋からの御来光の紹介もしていますので、是非参考にしてみてください。

【この夏、富士登山を計画されている方】

安全・快適な登山のためには事前準備が非常に重要です。

是非「富士登山オフィシャルサイト」をご覧ください。

富士山の基本情報や天気情報、ライブカメラなど役立つ情報が掲載されています。

ページ先頭へ↑

2019年07月09日【活動報告】令和元年度第1回箱根地区パークボランティア研修会(箱根地域)

富士箱根伊豆国立公園 三瓶雄士郎

こんにちは!富士箱根伊豆国立公園管理事務所の三瓶です。

今年は梅雨らしい様子が続き、事務所周辺は雲(霧)の中に包まれ、時折霧雨が降っています。

梅雨だからと思っていましたが、そろそろ太陽が恋しくなってきました。

さて、6月29日(土)に箱根地域パークボランティア(以下:PV)を対象とした研修会を実施しました。

テーマは安全対策についてです。先日、当地域所属のPVが怪我をする事案が発生し、これを機に今一度安全対策について見直すと共に、普通救命講習の再受講を行いました。

【開会の様子】

検討課題として、今後事故が発生してしまったときの対応マニュアルの作成や、事故を起こさないためにはどうするか事故防止に関する情報を共有しました。例年開催されている人気行事で、今年も当職が安全管理のため、参加してきました。

【普通救命講習の様子1(心臓マッサージの練習)】

箱根町消防本部仙石原分遣所の職員による普通救命講習会。PVの研修会として取得したのが約2年前。資格有効期限は3年間とされていますが、2年前に受講されていない方もいるため、実施しました。

【普通救命講習の様子2(心肺蘇生法の練習)】

講師の方から直近で心肺蘇生方法が一部変更(傷病者発見から心臓マッサージまでの手順が短時間になった)となったと聞き、とても驚きました。年々、その方法が変更されるため、3年以内に出来れば再受講してほしいとレクチャーがありました。コチラとしてもまだ受講していないPVもいるため、定期的に開催をしようかと思っています。

 PVは、箱根ビジターセンターで夏休み期間(7月28日~8月17日)の間で早朝観察会、自然観察会、クラフト教室を開催します。費用は無料です。(詳細:http://hakonevc.sunnyday.jp/index.html)宜しかったら是非ご参加ください。

 

〈今回の一押し写真〉今回から通勤、勤務中に撮影した風景、動植物を1枚ずつ挙げていこうかと思います。

【イノシシ】実は成獣の後ろの藪には5~6匹の幼獣(うり坊)がいます。一家勢揃いでお食事中でした。

ページ先頭へ↑

2019年07月09日尾瀬☆第49回会津駒ヶ岳やまびらき(7/6)

尾瀬国立公園 細川有希

皆さんこんにちは。檜枝岐自然保護官事務所の細川です。

先週の7月6日(金)に会津駒ヶ岳の山開きに行ってきました!

毎年、檜枝岐村が主催となり朝6時に山開きの儀を行いそれから記念バッジを配って登山者は山頂を目指します。

(大勢の登山者が登って行きます)

(山開き記念バッジ ハクサンコザクラ)

会津駒ヶ岳は途中駒の小屋を通って山頂まで4時間弱で着きます。

約3時間半は傾斜がきつい林内を通るので十分な水分補給が必要です。

一箇所、わき水を汲める水場がありますが会津駒ヶ岳の水分補給場所はここだけなので事前に準備して持って行くと良いでしょう。

(会津駒ヶ岳山頂から中門岳の間)

山頂付近はまだ残雪しており、滑りやすい箇所があります。

急な所はないのでアイゼンはなくても歩くことができました。

(ハクサンコザクラ)

せっかく撮った花が後ろ向きでした...

会津駒ヶ岳を代表する花であるハクサンコザクラは多くは咲いていませんでしたのでこれからが見頃になります。

ページ先頭へ↑

2019年07月09日第61回 長衛祭が行われました

南アルプス国立公園 南アルプス 本堂舞華

みなさん、こんにちは。

南アルプス自然保護官事務所の本堂です。

6月29日(土)に長野県伊那市と山梨県南アルプス市の県境にある北沢峠の近くにある長衛小屋で「長衛祭」が行われました。

長衛祭では南アルプスの開拓者「竹澤長衛」翁の遺徳を偲びます。竹澤長衛翁は案内人を行うとともに山岳救助や高山植物の保護に大きく携わり、南アルプスの山々を誰もが安全に登山を楽しめる山にしたい、と登山道や山小屋の開拓に力を注ぎました。南アルプスを代表する仙丈ヶ岳登山道¨藪沢新道¨(大滝頭から馬ノ背)や¨栗沢山新道¨(長衛小屋から栗沢山)など自らの手で切り開きました。

「死んだら仙丈の方へ向けて埋めてほしい」と遺言を残したそうですが、この日は仙丈ヶ岳の山頂は見えず。竹澤長衛翁が天国で悲しい思いをしていたのでしょうか。お祭りでは、芦安小学校児童と長谷小学校児童による「ふるさと」の合唱や南アルプスカルテットによる演奏の中、竹澤長衛翁レリーフへ献花をしました。中盤から雨が降り、時折寒さを感じるほどでしたが、多くの方が参加されていました。


△献花のようす

交流会では竹澤長衛翁の愛した山々を荒らす、イノシシやニホンジカの肉の入った成敗汁や鶏とニホンジカの肉が入った炊き込みご飯が振る舞われました。

成敗汁をいただくのは3回目になりますが、変わらずとてもおいしかったです!イノシシやニホンジカが入っていますが、ジビエ特有の臭みは全くありません。野菜がたっぷり入っていて、雨風で冷えた身体にとっても染みました!

長衛祭を通して、山や自然を大切に、愛する気持ちを忘れずに安全で楽しい登山を心がけようと思いました。ここ数日は悪天候が続いております。登山道がぬかるんでいたり、石の表面が滑ることもあります。登られる際は足元に気をつけて登るようにしてください。

ページ先頭へ↑

ページ先頭へ