ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2019年7月

26件の記事があります。

2019年07月09日至仏山開山祭

尾瀬国立公園 尾池こず江

 71()に至仏山(しぶつさん)の開山祭がありました。

尾瀬を代表する名峰の至仏山(標高2,228m)は日本百名山の一つで、尾瀬国立公園の群馬県側に位置しています。高山植物の宝庫としても知られており、山頂からは尾瀬ヶ原の風景を一望できます。

 今年も開山祭は、至仏山の麓の鳩待峠で行われました。片品村長をはじめ尾瀬の玄関口である戸倉区の役員の皆様などたくさんの関係者が集まり、安全を祈願しました。

▲開山祭のようす

▲登山口の様子

▲至仏山登山口(鳩待峠)からすぐの木かげにギンリョウソウ

 至仏山は、貴重な自然を守るために、様々な保護活動が実施されており利用にあたりルールが設けられています。至仏山残雪状況についてはこちら→https://www.oze-fnd.or.jp/archives/93164/

不安な方は、アイゼンやストックを携行し、雪渓を避けて湿原を踏み荒らすことのないようにお願いします。また植生保護と登山者の安全確保のため、至仏山頂から山ノ鼻側へのルート(東面登山道)は下り禁止となっておりますのでご注意ください。

 さて、最近の尾瀬ヶ原の様子はというと、次々とお花が咲いています。

一部写真を載せてみたいと思います。

▲レンゲツツジ

▲ミツガワシワ

▲ムラサキヤシオツツジ

▲ニッコウキスゲが咲き始めました

 これから尾瀬ではニッコウキスゲが見頃を迎えます。今年は花芽も多く期待できそうな感じですので、とても楽しみです。

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2019年07月08日天気がイマイチな時は、日光湯元ビジターセンターに行こう!

日光国立公園 藤本 優太

 こんにちは!

 日光国立公園管理事務所の藤本です!

 沖縄は梅雨が明けましたが、まだまだ奥日光は梅雨真っ只中でございます。

 天候が読みづらい季節も日光国立公園なら安心!なぜなら急な雨の時は日光湯元ビジターセンターで一休みはいかがでしょうか。

 日光湯元ビジターセンターとは、奥日光の利用拠点、湯元温泉に設置された施設で、奥日光の植物や野生動物、ハイキングコースなど、自然とのふれあいに必要な情報を提供しています。
 また季節ごとに自然観察会などを行っています。

 日光湯元ビジターセンターHP → http://nikkoyumoto-vc.com/visitor/

 少しだけ日光湯元ビジターセンターの魅力をお知らせします!

 では初めに、日光湯元ビジターセンターに「くつろぎスペース」が新しくできました!

 完成ホヤホヤです!なんと、このスペースでは飲食可能なスペースとなっており、コーヒーを飲みながら読書なんていかがでしょうか。また、国立公園に関する本やその他様々な本が置いてあります!

 コーヒーの販売もしているので、手ぶらでも問題ありません!

 さらに天気が良い日も日光湯元ビジターセンターを堪能することが出来ちゃうんです!

 なんと!新しくテラスが新設されました!

 天気が良い日はテラスで休憩するのも、オススメです!

 ぜひ日光国立公園にお越しの際は、日光湯元ビジターセンターにお立ち寄り下さい。

 誰でも無料でご利用する事が出来ます!

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2019年07月04日2019年吉田ルート開山しました!(富士五湖エリア)

富士箱根伊豆国立公園 小西 美緒

7月1日、富士山の吉田ルート(山梨県側)が開山しました!

開山にあたり、6月30日・7月1日と、麓の北口本宮冨士浅間神社とスバルライン五合目の小御嶽神社にて前夜祭・開山祭が執り行われました。あいにくの雨風ではありましたが、富士山の短い夏山シーズンの安全を祈願して、地元関係者や富士講の方など多くの方々が参列しました。

前夜祭への参列者@北口本宮冨士浅間神社(6月30日撮影)

お道開きの準備万端@北口本宮冨士浅間神社(6月30日撮影)

山頂までは行けません!


吉田ルートは開山はしましたが、昨秋の台風による山頂付近の崩落により、八合五勺 の御来光館より先には進むことができないというイレギュラーな状況です。(詳細はこちら)

1日も早い山頂までの開通を目指し、現在復旧工事中です。ご理解とご協力をお願いいたします。

八合五勺通行止め箇所(7月2日撮影)

令和初めての夏山シーズン、安心・安全登山で、登山者の皆さんが富士山で良い思い出を持って帰れるよう関係者一同心から願っています。

10日までの吉田ルート注意点


吉田ルートは八合五勺 まで開通しましたが、静岡県側の3ルート、山頂のお鉢巡りは10日朝まで閉鎖されていますのでご注意ください。
2019年登山シーズン(富士登山オフィシャルサイト 登山シーズン)

山頂周回線歩道(通称:お鉢めぐり)の部分開通について(富士登山オフィシャルサイト お知らせ)

八合五勺から下山する際は、本八合目の富士山ホテルと元祖室の間で、登山道から下山者専用の道に分岐しますので、分岐点に設置している看板を見落とさず、右に進み、ここからは下山道をご利用ください。

※八合五勺から本八合目まで、登山者と下山者が同じ道を利用しますので、すれ違いの際は注意してください。(登りが優先です)

【この夏、富士登山を計画されている方】

安全・快適な登山のためには事前準備が非常に重要です。

是非「富士登山オフィシャルサイト」をご覧ください。

富士山の基本情報や天気情報、ライブカメラなど役立つ情報が掲載されています。

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2019年07月02日2019 南アルプス開山祭が行われました

南アルプス国立公園 南アルプス 本堂舞華

みなさん、こんにちは。

南アルプス自然保護官事務所の本堂です。

6月22日(土)に山梨県南アルプス市にある広河原インフォメーションセンターにて「2019 南アルプス開山祭」が行われました。この日はどんよりとした天気で広河原から北岳の全貌を望むことはできませんでしたが、関係者以外にも北岳から下山された方、これから登られる方などで大変賑わいました!

△石碑と蔓払いと北岳(6/17撮影)

石碑に刻まれているのは南アルプス林道開通に努力した天野久元知事、旧芦安村長名取運一、外国人として初めて北岳に登頂したイギリス人宣教師のウォルター・ウェストンです。

開山祭では地元芦安中学校生徒による「北岳の歌」、「雪山賛歌」の合唱や、夜叉神太鼓の力強い演奏が披露されました。

「北岳の歌」は終戦後の昭和21年に明峰山岳会の金山敏雄氏が一人旅の山小屋の中で新雪の北岳バットレスに挑む仲間を思いながら作詞し、下山後、1週間で作曲されたと言われています。歌詞は、第1章 夜叉神峠からの北岳、第2章 早川渓谷と夏のバットレス、第3章 冬季バットレス登頂の感激で構成されています。現在は金山氏の母校である専修大学の山岳部歌になっており、今でも歌われ続けているそうです。

最後に「蔓払い(つるはらい)」の儀式が行われました。



「蔓払い」は、かつて未開だった登山道の蔓を払いながら切り拓くこと、切った蔓の飛び跳ねる動きにより悪霊への威嚇、排除、山の清めを意味し、明治時代の「山の案内人」をイメージした格好で登場する案内人が蔓の門を斧で切ります。切り開かれた蔓を従者が整え、道ができます。参加者はこの1年の安全登山を祈りながらこの道を抜け、「開山式」が終了しました。

マイカー規制が始まってから1週間が過ぎました。すでに多くの方が広河原や北沢峠に入られていることでしょう。みなさんにとって事故や怪我もなく、安全で素敵な思い出が残るシーズンになりますように♪

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2019年07月01日【小笠原】自然をこよなく愛する世界中の皆さん,こんにちは。

小笠原国立公園 小笠原 畑村亨

小笠原自然保護官事務所の畑村(ジョニー)です。

小笠原にきてまもなく1ヶ月が過ぎようとしています。小笠原は梅雨も明けこれからが

夏本番らしいですが私にしてみれば来たときからすでに夏本番でした。

そんなこんなで早くも夏ばてぎみですが、6月25日(火)に私より

少しイケメンで少しスタイルのいい先輩ARと希少植物【コバトベラ】の点検に

に行ってきました。コバトベラは小笠原諸島の父島にのみ生育する木本植物です。

その生態については十分に把握されていませんが、台風等の自然災害による生育環境の

変化やクマネズミ等による食害により減少し、現在では個体数が限られている状況です。

【花を咲かせたコバトベラ】

今後も世界にここにしかないコバトベラを絶やすことのないように生育環境の維持管理、

ネズミの食害から守るため果実の袋掛け等継続して実施し見守って行かなければなりません。

そしてこの日は朝から気温が高くそこにたどり着いた時にはへとへとだったのですが

ふと海に目を向けるとなんとそこにはうう、う、うん、雲かあ~い(海)が広がっていました。

先輩のARも初めて見たそうです。LIVEで見せる事ができないのは非常に残念ですが、

その時の感動を少しでも早くお届けできれば。

まるで天空の島。兄島。ワンダフル!ビューティフル!ファンタスティック!ブラボ~!

【雲海に浮かぶ兄島】

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2019年07月01日苔の天城山『皮子平』

富士箱根伊豆国立公園 山田優子

 みなさま、こんにちは!! 沼津管理官事務所の山田です。

突然ですが、8月11日は何の日かご存じですか?『山の日』です。

2014年に国民の祝日として制定されました。今年で5年とまだ制定されて間もない祝日です。

環境省では、山に親しむ機会を提供し、山の恩恵への気づきを促すための「山の日環境教育プログラム」を開催しています。

 沼津管理官事務所は下田管理官事務所と合同で、天城ガイドクラブの皆様と9月15日(日)・予備日9月16日(月)の開催予定で着々と準備を進めている所です。

 今回は、この山の日の環境プログラムの開催予定地へ現地確認に行ってきたので、少しだけ見どころを先に紹介したいと思います。とっても素敵な場所で、天城山に何度か訪れていても行ったことがない人が多い場所だと思います。そんな場所に入れるチャンスなので楽しみにしていて下さい。

【 霧に包まれた森 】

【 光が射した森 】

 この場所のおすすめはなんと言っても『苔』です。本当に美しくずっと見ていられる程の緑が広がっている場所があります。天城山は以前AR日記で年間雨量が4,000㎜を超える多雨地帯とお話ししましたが、この日も雨上がりで、霧に包まれていました。青空と緑もいいですが、霧の森も幻想的で本当に美しいです。

【 いろんな種類の木の葉 】

 そして、森はたくさんの木々が生い茂り暑い季節でも木陰が出来て涼しく感じます。空を見上げると一面緑です。自然のグリーンカーテンですね。葉もよく見ると色々な形の葉が重なっています。葉の形を見て何の木かな?と考えるのも楽しいですよ。開催日は9月とはいえまだ暑さが厳しいでしょうからとても気持ちがいいと思います。

【 精英樹のスギの木 】             【 後ろ側 】

 巨大な杉の木です。皆さんは「精英樹」と言う言葉を知っていますか?森で一番成長が良く、幹も通直で、枝が細いなど様々な条件をクリアした優れた木を精英樹として選抜し植林したそうです。ガイドクラブの土屋さんに横に立ってもらいましたが、幹の太さがよく分かりますよね。

パワーをもらえそうな迫力なので、幹に触らせてもらいました。

 この他にも背の高い巨木からねじれた巨木、中に入れる?巨木などたくさんの巨木に出会えます。

 当日は、天城山を知り尽くした天城自然ガイドクラブの皆さんが、登山道を歩きながらたくさんの事を教えて下さいます。本当に知識が豊富で、一緒に歩いていて気になったことを質問すると、パッと答えて下さいます。すごいです。私もこんな風にならなければと日々勉強中です。

 今回はネタバレにならない程度に紹介しましたが、まだまだ見どころ満載です。小学生から大人まで幅広い年齢の方が無理なく歩くことが出来るコースで、天城の山を楽しむことが出来るプログラムになっていると思います。

また、詳細を日記に載せますので楽しみにしていて下さいね!!

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