2019年8月
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2019年08月09日北岳の高山植物、真っ盛り!
南アルプス国立公園 南アルプス 本堂舞華
みなさん、こんにちは。
南アルプス自然保護官事務所の本堂です。
梅雨が明け、ようやく夏らしくなってきましたね!この時期の南アルプスではあちらこちらで高山植物が咲いています。休憩した時、ふと足を止めたとき。足元を見てみると、たくさんの高山植物があなたを出迎えてくれます♪今回はこの時期に北岳でみられる高山植物の一部をみなさんに紹介したいと思います。
△ミヤマハナシノブ
亜高山帯の林緑や草地に生育し、花弁を5枚つけます。きれいな薄紫色をしています。北岳では群落をつくっている箇所もありますが、環境省カテゴリの中で絶滅の危険性が増大している種として絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されています。
△タカネビランジ
タカネビランジは南アルプス山域にしか咲かない固有種です。鳳凰三山周辺では濃いピンク色、荒川岳周辺では白色が多く、北岳ではこの双方を見ることができます。8月初旬でつぼみの株もありましたのでもう少しで満開になるかと思います。
△タカネツメクサ
ツメクサは漢字では「爪草」と表記し、葉の形が鳥のツメに似ているからと言われています。タカネツメクサが咲いている周辺にはイワツメクサやミヤマミミナグサなどの似ている花がありますが、大きな違いとして、イワツメクサやミヤマミミナグサに比べてタカネツメクサは花びらが大きいです。どれか分からなくなってしまったら花の大きさに注目してみてください。
△八本歯のコル付近からの間ノ岳
街では連日、最高気温が30度を超える地域がたくさんありますね。標高が高いから涼しいだろう、と思う方もいらっしゃると思いますが、山も暑いです。そして、紫外線も強いです。日焼けもしますし、暑さで体力も奪われます。こまめな水分補給や帽子、アームカバー、サングラスを着用するなどして暑さ対策するようにしてください。
★ 奈良田‐広河原線が開通しました!
落石のため通行止めになっていた奈良田(早川町)‐広河原線が8月5日に開通しました。今後、台風等で通行止めになる可能性もありますので、こちらから道路状況をご確認の上、行程をご検討ください。
2019年08月09日下田の海を紹介します! ~ファミリー向き編~
富士箱根伊豆国立公園 下田 齋田滉大
みなさん、こんにちは。
海やプールには事前に水着を着て行く派の用意周到な齋田です。
いつも帰る頃に着替えの下着を忘れたことに気が付きます。
さて、お盆休みを直前に控え、いよいよ夏真っ盛りとなりましたね!
下田管理官事務所のある静岡県下田市では、今年も海岸線沿いを中心に多くの観光客が訪れ、ビーチや海水浴場は多くの海水浴客で賑わいをみせています。
今回はそんな海水浴場のなかでも特に落ち着いたファミリー向きのビーチをご紹介します。
小さいお子さんを連れて行く海水浴場を決めかねているそこのお父さん、必見ですよ!
■九十浜海水浴場
浜の長さ:50m、水質:AA(静岡県が実施した海水浴場水質調査結果による最高評価区分)
アクセス:伊豆急下田駅よりバス20分、グリーンエリア前下車徒歩3分
初めにご紹介するのは、下田市民のソウルビーチ「九十浜海水浴場」です。
豊かな緑に囲まれたプライベート感満載の穴場的ビーチで、波が穏やかで全体的にこじんまりとしているため、小さなお子さんがいるファミリーにおすすめです!
干潮時には両サイドの岩場で磯遊びも楽しめます。
■いけんだ浜(爪木崎海岸)
浜の長さ:120m、水質:調査未実施
アクセス:伊豆急下田駅よりバス22分、爪木崎下車徒歩2分
続いてご紹介するのは、白くそびえ立つ爪木崎灯台が望める「いけんだ浜(爪木崎海岸)」です。
青く澄んだ海に輝くような純白の灯台が美しいですね。
こちらもプライベート感たっぷりのビーチで、休日は多くのファミリーで賑わいます。
遠浅の砂地が広がるため、沖にある磯まで泳いで渡れますよ!こちらも磯遊びが楽しめます。
伊豆半島南部では、海流の影響からクラゲが発生しにくく、海水温が比較的高いため、9月下旬頃までは ウェットスーツなしでも海水浴が楽しめます。
仕事が忙しく家族サービスが疎かになっているあなたも、夏休みの宿題に追われているあなたも、8月の予定がすでに埋まっているあなたも、まだまだ間に合います。
くれぐれも着替えの下着をお忘れなく、下田の美しい海を訪れてみて下さい。
次回の更新では、元気いっぱい若者向きの海水浴場をご紹介します!お楽しみに!
2019年08月08日夏は箱根で遊び倒そう!(箱根地域)
富士箱根伊豆国立公園 三瓶雄士郎
こんにちは。富士箱根伊豆国立公園管理事務所の三瓶です。
青空が眩しいですね!やはり夏はこうでなくちゃ!
さて、夏休みも折り返しに入り、世間ではこれからお盆休みですね。
まだ予定が立っていない方はぜひ箱根に遊びに来てみてはいかがですか?
連日の日記でもお知らせしておりますが、箱根ビジターセンターでは7月28日(日)~8月17日(土)までの期間で夏休み活動(姥子自然観察会、クラフト教室)を開催しています。
〈姥子自然観察会〉(午前の部10:00~、午後の部13:00~/所要時間1~2時間程度/参加費無料)
箱根ビジターセンターから姥子駅までの散策路を箱根地区パークボランティアが箱根の自然について解説しながら一緒に散策します。木陰に入ると気温がぐっと下がり、お昼寝が出来るくらいとても過ごしやすいです。
【観察会コース途中の様子(左:通過する木陰の散策路/右:足下に咲く「オトギリソウ」)】
【オススメの撮影ポイント(左:「舟見岩」からの眺望/右:金太郎岩展望台からの芦ノ湖眺望】
〈クラフト教室〉(受付:午前の部10:00~11:30/午後の部13:00~14:30/制作費:1つ200円)
箱根ビジターセンター多目的ホールで開催しています。内容は木の実などで作るキーホルダーやブローチ、星座を手軽に覚えられる缶ランタンなどが作れます。 お子様の夏休みの宿題(自由工作など)でもお役立てできます。
【左:クラフト教室の様子/右:缶ランタン作成中】
【左:クラフト作品集/右:完成した缶ランタン(中にミニランタンを入れて遊べます)】
朝から自然観察会で箱根を散策して、お昼を済ませてクラフトを体験し、日帰り温泉に入って帰路に着かれるプランはいかがでしょうか?また、夜には各地域で夏祭りが行われておりますので、夜まで楽しめます。
(直近では8/16(金)箱根強羅夏祭り 大文字焼き)
まだ予定がお空きでしたら、箱根の自然を堪能して、おもいっきり遊び倒しましょう!
〈イベント情報はコチラ〉
◆箱根ビジターセンター(http://hakonevc.sunnyday.jp/index.html)
◆オススメのハイキングコース(https://www.env.go.jp/park/guide/hakone/recommend/index.html)
◆箱根町観光協会(https://www.hakone.or.jp/)
〈今回のイチオシ写真〉
【8月5日に行われた鳥居焼まつりの花火大会】
箱根では毎年7月31日~8月5日の6日間「1262芦ノ湖夏まつりウィーク」が開催され、芦ノ湖各地で毎晩花火大会が行われます。
2019年08月07日梅雨明け初の『富士山』
富士箱根伊豆国立公園 沼津 山田優子
みなさま、こんにちは!! 沼津管理官事務所の山田です。
8月1日(木)に富士山富士宮・御殿場(プリンス)ルートの巡視に行ってきました。
早いもので開山からもうすぐ1ヶ月です。山肌には雪がなくなり、すっかり夏の富士山になりました。
巡視の朝は快晴で梅雨明けを感じていましたが、標高が上がるにつれて薄曇りの中の登山になりました。
しかし、登山道脇の植物はここ1ヶ月で随分大きくなったのを感じました。
【6月26日:富士宮五合目から富士山様子】 【8月1日:富士宮口五合目から富士山様子】
※山頂付近にまだ雪が残っています ※緑が山頂付近まで増えました
気温も高く薄着で登山されている方も多くみられました。
登りはじめは薄着でも大丈夫ですが、標高が高くなると気温が下がり(標高差100m毎に-0.6℃)山頂では真夏でも真冬並みの気温になることもあります。休憩中などに、汗で体が冷えてしまうので防寒着は必ずお持ち下さい。
登山道はこの時期にしては比較的空いていました。
子供達の夏休みが始まり、小さなお子さんや、小学生・中学生をたくさん見かけ、すれ違う子供達の「こんにちは!!」にはたくさん元気をもらいました。
巡視の際、どこにいっても挨拶を交わしますが、国や年齢を越えて心が通い合えていいなと思います。
長い登山で下を向きがちですが、顔を上げて挨拶すると「がんばろう!」という気持ちになります。
また、小さな子供の下山の様子を見ていると、両親より先に元気よく降りてきていました。富士山のルートは迷いにくいですが、保護者の方は下山の際疲れていても足場は細かい溶岩や岩が多いので、小さなお子さんから目を離さないようにして下さい。
また、団体の登山者も多く見られましたが、これから登山道が混み合ってきますので、基本登り優先ですが、登山道が狭いところもありますので、譲り合って楽しい登山にして下さい。
【混み合った登山道の様子】
登山道のゴミは少なかったですが、無意識に落としてしまった飴の袋や、休憩中に置き忘れた帽子・手袋、ペットボトル、飲料缶などが見られました。休憩後、出発する時は振り返り自分の居た場所に忘れ物がないか確認して下さい。
引き続きゴミの持ち帰りにご協力お願いいたします。
【山頂から見た剣ヶ峰の様子】 【宝永山山頂にいたツノアオカメムシ】
2019年08月07日佐渡のアクティブ・レンジャーの業務
佐渡 近藤陽子
皆様、こんにちは。
佐渡自然保護官事務所の近藤です。
今回は、佐渡のアクティブ・レンジャーの業務をご紹介します。
佐渡自然保護官事務所は、一度絶滅したトキをもう一度自然に帰すことによって、自然環境の保全・再生を目指す取り組みを行っています。私、近藤を含む2名のアクティブ・レンジャー(略称AR)が勤務しており、主に野生下トキのモニタリングを行っています。
~春~
春はトキの繁殖期。佐渡の自然界で繁殖しているトキの状況(ペア個体の識別、巣の位置情報、ふ化したヒナ・巣立ちしたヒナの羽数確認など)をモニタリングによって把握します。トキの繁殖に影響を与えないように、できるだけ離れて、原則として車内からモニタリングを行います。
<実際のモニタリングの様子> <繁殖状況の確認:ARが撮影>
春には、放鳥も行われます。放鳥トキ個体識別表の作成や放鳥トキのモニタリング等を行います。
<放鳥トキ識別表> <放鳥トキモニタリングの様子> <放鳥トキ:AR撮影>
※車外での観察は、トキを放つ場所から500メートル以上離れた場所で行っています。
~夏~
夏、トキの繁殖期が終わり、モニタリング業務が落ち着いてきます。モニタリング業務の合間に学生への普及啓発活動や地域イベントへの参加を積極的に行います。
<小学生への普及啓発活動> <地域イベントへの参加(写真は外来魚駆除の様子)>
~秋~
秋には、もう一度、トキの放鳥が行われます。春の放鳥と同様の作業やモニタリングを行います。
また、秋はトキが群れで生活するようになるため、ねぐらに多数のトキが集結します。通常のモニタリングに加えて、佐渡島内の各ねぐらから出るトキの羽数を一斉にカウントし、佐渡に生息するトキの羽数を推定する調査「ねぐら出一斉カウント調査」を行います。
<群れになって飛翔するトキ>
モニタリング業務の他、暑さが和らぐこの時期、佐渡の鳥獣保護区「国指定小佐渡東部鳥獣保護区」に設置されている制札の状況確認・メンテナンスを行います。
<制札まわりの草刈りを行う様子>
~冬~
冬は、ガン・カモなどの渡り鳥によって運ばれる鳥インフルエンザが国内で発生することがあります。これまで佐渡での発生は確認されていませんが、普段のモニタリング時に、トキ以外の野鳥に異常がないかなども確認しています。
<冬、佐渡自然保護官事務所近くのため池に集まるカモ類>
ARは、こうした季節ごとの主な業務の他、会計や物品管理等に関する事務作業、インターネットでの情報発信、モニタリングボランティアや地域の方との調整等の業務も担っています。
同じ関東地方環境事務所管内のARでも業務が異なります。
他地域のARの活動に関するアクティブ・レンジャー日記も是非ご覧ください。
2019年08月06日海が割れる?「トンボロ現象」
齋田滉大
みなさん、こんにちは。初体験の伊豆半島での夏に少々バテ気味の齋田です。
大輪の向日葵も思わず首を垂れるほどの炎暑の日々ですが、いかがお過ごしでしょうか。
夏期は伊豆半島の海に関する日記を中心に掲載する予定ですので、少しでも涼しげな気分になって頂ければと思います。
そんなわけで、今回は三四郎島とトンボロ現象についてご紹介します。
三四郎島は西伊豆瀬浜海岸の沖合約200mに位置する伝兵衛島・中ノ島・沖ノ瀬島・高島からなる4つの島の総称で、見る角度によって3つにも4つにも見えることが名前の由来と言われています(諸説あります)。
【三四郎島】
そして、この三四郎島で見られるのが、海が割れたように見えるトンボロ現象です。
トンボロ現象とは、干潮時に水位が減少することにより海底が露出し、平水時は海水によって隔てられている陸地同士を結ぶ州が発生する現象です。
水位が概ね30cm以下となる時間帯には、瀬浜海岸と三四郎島を歩いて行き来することができます。
また、最干潮時には幾つものタイドプールが出現します。
魚類や甲殻類等の様々な生物が観察できることも、三四郎島の大きな魅力です。この日もたくさんの方が磯遊びに夢中になっていました。
【タイドプールにて観察された生物】
三四郎島は、潮汐による水位の変化を記録したり、タイドプールで観察した生物の図鑑を作ったりと、夏休みの自由研究にもおすすめのスポットです。
お子さんの宿題がお済みでない方も、そうでない方も、西伊豆方面を観光の際には是非訪れてみて下さい。
2019年08月06日ニッコウキスゲと尾瀬ヶ原
尾瀬国立公園 尾池こず江
各地では、猛暑日が続いておりますが、尾瀬ではニッコウキスゲの時期も終わり、かすかに秋の気配を感じるようになってきました。とはいえ、昼間の尾瀬ヶ原は日差しを遮るものがないため熱中症対策はしっかりしなければなりません。
▲ニッコウキスゲ (7月21日撮影)
さて、今年度から尾瀬ヶ原では、牛首分岐からヨッピ吊橋の間に環境省で試験的な植生保護柵を設置しております。これはニッコウキスゲの花にニホンジカによる採食被害があり開花景観への著しい影響があったことから、植生保護及び景観維持のため試験設置したものです。柵内の採食率を調査し、柵外の採食率や同箇所における過去の採食率との違いを調査、検証していくことになっています。
▲試験的な植生保護柵
尾瀬国立公園ではニホンジカによる食害等、大きな問題となっておりますが、多くの関係者と広域連携をし力を合わせて対策をしているところです。
夏の尾瀬を代表するニッコウキスゲがいつまでも綺麗に咲いてほしいですね。
また、最近の尾瀬では、ニッコウキスゲの見頃で賑わっていたのも少し落ち着き、平日に行くとゆっくりと流れる時間を味わえます。沢山お花が咲いているので植物手帳を開いて調べてみたり、写真を撮ったり、ちょっと贅沢な時間を過ごすにはとてもよいと思います。
▲コオニユリ (8月2日撮影)
さらに山小屋へ宿泊すると刻一刻と移り変わる景色が見られ、時間の変化を楽しむことができます。最近の巡視では、山小屋付近でホタルを見ることもでき、とても幻想的でした。
夏休み、贅沢な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
2019年08月05日日光パークボランティア募集してます!!!!!
日光国立公園 藤本 優太
皆さま
こんにちは!
日光国立公園管理事務所アクティブレンジャーの藤本です!
日光国立公園日光地区では、現在パークボランティアを募集しております!
日光パークボランティアって・・・?(通称:NPV)
日光パークボランティアは昭和60年に設置され、主に奥日光を活動の場として約40名(2019年現在)が登録されています。ゴミ拾いや看板拭きをする清掃活動、動植物の調査、自然ふれあい活動などを通して、魅力的な奥日光の自然を伝えるとともに訪れる方々が気持ちよく国立公園を利用出来るような活動を続けています。
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詳しい情報は以下のHPのから、ご確認することが出来ます。
皆さまのご応募心からお待ちしております!
2019年08月02日【那須】登山道整備って何するの?
日光国立公園 那須 菅野敬雅
こんにちは、日光国立公園 那須管理官事務所の菅野です。
ようやく梅雨が明けましたね~。週末に天気がぐずつくことも多かったので、待ちに待っていた方も多いのではないでしょうか。
■茶臼岳での登山道整備
7月に数日ほど、地元関係者の方々と一緒に茶臼岳周辺の登山道整備を実施しました。登山道整備では実際にどういったことを行うのか、一例をご紹介します!
1. 水切りの設置
登山道に対して斜めに水切り(並べられた石)を設置することで、雨水が登山道の外へ(写真青線を)流れるように誘導し、流水による登山道(写真赤線)の浸食を防ぎます。
2. 標識ロープ補修
切れた標識ロープを再び繋ぎ合わせたり、針金で補強したりして補修します。標識ロープは登山道を明確にし、登山者が誤って登山道から外れてしまうことを防止する役割があります。
その他、石組みの設置(段差のある場所や流水による浸食のある場所で行う)、浮石の除去(ぐらつくので足の踏み場にすると危ない)等を実施しました。
■茶臼岳登山の注意点・お願い
登山初心者にも登りやすい茶臼岳(標高1915m)ですが、いくつか注意していただきたいことがあります。
那須ロープウェイを利用すると標高1690mまで上ることができますが、そこから茶臼岳山頂まで岩場や急坂を含む登山道が続きます(約1km、標高差225m、コースタイム40分)ので、安全のためにも登山に適した靴・服装でいらしてください。
▲ロープウェイ山頂駅から山頂までの間にはこうした岩場が続きます
また、時折登山道を外れる方がみられます。落石や滑落の危険があるほか、踏圧により植生を傷つけてしまうため、登山道を外れないようご協力をお願いいたします。登山マナーを守って、安全で楽しい登山をしましょう!
▲運が良ければ雲海が見られるかも!
皆さんこんにちは。
佐渡自然保護官事務所の菅野です。
今期の野生下のトキの繁殖期が終了してからもう少しで1ヶ月が経ちます。
繁殖期を終えたトキたちは群れで行動するようになるので、多いときには10羽以上でまとまって田んぼの畦で餌を探す様子や、枯れ木にとまって休む様子などが確認されるようになりました。
▲枯れ木で休息する7羽のトキ
アクティブ・レンジャーの業務の1つであるモニタリングでは、佐渡島を1km×1kmに分割した区画の中から設定した調査区をくまなく回り、トキがいるかどうかを確認する調査を行うことがあります。
私が担当した調査区の一つは、田んぼが広がる地域。
道も縦と横しかなく、簡単に調査できそうに思えるのですが・・・
▲佐渡の平野部の田んぼ
今は夏真っ盛り。稲の草丈もだいぶ伸びています。
この時期になるとトキは畦にいることが多いのですが、低い位置にいたり、餌を探して頭をさげていたりすると見つけにくいため、トキに気づかないこともあります。
▲このトキはなんとか見えています
「トキがいない」ということも大切なデータの一つなのでおざなりにはできません。
見えづらいと余計に見落としがないか不安になります。
目をこらして観察しているうちに、ひっそりと1羽でエサを探しているトキを見つけたときは「見落とさなかったぞ!」と嬉しくなるのですが、いざ確認場所を地図に記録しようとすると、いつのまにか調査区の外に出ていたというようなことも・・・
一人前にモニタリングをこなすにはまだまだ修行が必要そうです。
▼こちらのHPではモニタリング中に撮影した、野生下のトキの様子をご覧いただけます。
是非チェックしてみてください!
※佐渡自然保護官事務所ではトキの生態に影響を与えないように、原則として車内からのモニタリングを 行っています。
□放鳥トキ情報 野生下のトキに関する最新情報を毎週更新中!
http://blog.goo.ne.jp/tokimaster
□公式ツイッター 「佐渡の車窓から」
https://twitter.com/kankyoshosado01?s=09