ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2019年10月11日【小笠原】オガサワラハンミョウ

小笠原国立公園 玉井徹

10月になり、小笠原にもようやくやや涼しい風が吹き始めました。

今年も、オガサワラハンミョウの季節が到来です。

オガサワラハンミョウは現在、

世界で兄島にのみ生息する希少な昆虫です。

野生絶滅を避けるため、

世界遺産センターで増殖し兄島へ移殖しています。

世界遺産センターでの飼育は順調に進んでおり、

成虫が続々と羽化しています!

着々と準備は進み、個体を移殖するため、いざ兄島へ。

早朝、現場に到着。

オガサワラゼミの鳴き声が響きます。

ここはかつてオガサワラハンミョウが生息していた場所です。

オガサワラハンミョウは

林内にパッチ状に存在する裸地を好みます。

いよいよ、野生下へ。

まずはケースのまましばらく野外を観察させ

その後一斉に放虫します。

放虫後の行動は、すぐに飛び立ったり

様子を伺いながら歩行したり、ケースに留まったり様々です。

少し観察を続けてみます。

なにやら茶色い物体を咥えています。

オガサワラオオアリを捕食しているようです!

空腹だったのでしょうか。さっそく、大自然に馴染んでいますね。

〈モニタリング調査の際に個体を識別できるよう、体にピンクとグリーンのマーキングを施しています。〉

交尾を始める個体も確認。

オスは下顎でがっちりとメスにしがみついて離しません。

順調に産卵してくれることを願います。

しばらくすると、ほとんどの個体は

兄島の台地へ元気に飛び去っていきました。

今後は、定期的にモニタリングを行い

巣穴や成虫の様子を調査していきます。

なかなか立ち会えない貴重な現場で、いい経験になりました。

玉井

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