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関東地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

冬の使者、到来

2019年10月18日
佐渡

 皆様、こんにちは。

 佐渡自然保護官事務所の近藤です。

 連日、台風19号の被害状況が報道され、被害のあまりの大きさに言葉を失う思いです。

 亡くなられた方々に謹んでお悔やみ申し上げますとともに、ご遺族と被災された方々へ心からお見舞い申しあげます。1日も早い復旧・復興を心より願っております。

 佐渡では、温泉施設が床上浸水の被害に遭い、一部地域では停電も起こりました。また、各地で崩落があり、復旧作業が進められています。

 台風は、多くの被害をもたらしましたが、珍客も運んできました。


<佐渡へ飛来したハクチョウの群れ>

 100羽を超えるハクチョウの群れです。

 佐渡で見かけるハクチョウの多くは、渡りの途中に一休みするだけで、越冬する個体はほとんどいません。多くても20~30羽程度。佐渡に来て5年経ちましたが、一度にこれほどまとまった数のハクチョウを佐渡で見たのは初めてでした。

 現在、佐渡に飛来しているハクチョウは、コハクチョウとオオハクチョウの両方がいるようです。

 くちばしの黄色い部分が、くちばしの先にかけて鋭角に入るのがオオハクチョウ、丸く入るのがコハクチョウです。


<オオハクチョウ:くちばしの黄色い部分が、くちばしの先にかけて鋭角に入る>


<コハクチョウ:くちばしの黄色い部分が、くちばしの先にかけて丸く入る>

体の大きさもオオハクチョウのほうがコハクチョウよりも一回り大きいです。

 

 遙かシベリアから渡ってきたハクチョウたち。佐渡でしっかり栄養を蓄えて、越冬地へ無事に渡って行ってくれることを願います。




おまけ

次の2枚の写真には、ハクチョウではない鳥が混ざっています。

<答え>

1枚目 ダイサギ

2枚目 トキ (右隅のねずみ色の鳥は、コハクチョウの幼鳥です)