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関東地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

北岳の登山者カウンター、撤去しました

2019年11月13日
南アルプス

みなさん、こんにちは。

南アルプス自然保護官事務所の本堂です。

11月中旬に登山者カウンターの撤去作業を行いました。登山者カウンターの設置は平成22年から毎年設置しており、広河原から北岳山頂に続く、大樺沢ルート、白根御池小屋ルートにどれくらいの人が利用しているのかを調べています。

△登山者カウンターを撤去している房村自然保護官

今年は153日間、設置していました。153日間のうち、晴天日はかなり少なかったように思えます。平日でも雨が降ったり止んだり、週末になれば台風や雨量規制により林道が通行止めになってしまったり。登山計画を立てていた方でも天候不良により断念された方も多いと思います。日照時間が短かったせいか、登山者カウンターにも不具合が多くありました。これからデータをまとめて集計しますが、今年は林道の通行規制が多かったため、大樺沢ルートも白根御池小屋ルート、両ルートで入山、下山ともに少ないかと予想しています。

雲が多く、暗くなってしまっていますが、奥に見えるのは北岳です。左俣ルートは真っ白になっています。八本歯のコルにも雪がしっかり付いているのが分かります。フリースを着ていても肌寒さを感じたくらいなので、稜線部はかなり気温が低くなっていることでしょう。

北岳山頂付近は冬らしさが感じられましたが、広河原山荘から少し歩いたところではまだ綺麗に紅葉していました。

昨年の今頃はほぼすべての木々が葉を落とし、森の中はかなり視界が良くなっていましたが、今年はまた葉がたくさんついていました。地面には落ち葉のじゅうたんが所々にありました♪

山梨県、長野県のマイカー、車両規制が終了、野呂川広河原インフォメーションセンターも閉所し、開山前の静かな南アルプスになりました。台風直後は野呂川の流水がコーヒー牛乳のように濁っていましたが、1ヶ月ほど経ち、ようやく透明な水になってきました。登山者カウンターの撤去も終わり、わたし自身、今シーズンの広河原へ足を運ぶのは最後になりました。徐々に白くなる白峰三山を下界から眺めようと思います。