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関東地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

湯ノ湖の富栄養化対策「コカナダモ除去作業」に参加しました!

2019年11月22日
日光国立公園

みなさん、こんにちは。

日光国立公園管理事務所の村田です。

日光では、最近一段と冷えこんできて、男体山の頂上付近は白くなっています。

11月18日に、湯ノ湖の水質保全対策の一環として毎年秋季に行われている、水草のコカナダモ除去作業に参加しましたのでお知らせします。奥日光清流清湖保全協議会(栃木県、日光市)が事務局となって、地域住民等の協力のもと、実施されているものです。

湖沼は富栄養化(湖沼中の窒素やリン等の栄養塩類が増えること)になると、栄養塩類を養分として成長するプランクトンが増加するため、水質悪化の原因となります。

コカナダモは、春から夏にかけては栄養塩類を吸収して成長していますが、冬になって枯れると、再び栄養塩類が湖水中に溶け出てしまいます。そのため、枯れる前にコカナダモを除去して、水質悪化を防ごうというものです。

 

今回私が実施した作業は、ボートの上から錨(いかり)を投げ込み、コカナダモを引っかけることによって刈り取る「人力刈取り」作業です。

△コカナダモ除去ポイントに向かう様子

△錨(いかり)

△錨(いかり)で刈り取ったコカナダモ

△刈り取ったコカナダモを船に引き上げる様子

△刈り取った大量のコカナダモ

昨年はわずかだったそうですが、今年は船いっぱいになるほど、たくさんありました。

最後はゴミ収集車に積み込んで、終了です。

天候にも恵まれ、日光パークボランティアの方々と一緒に、楽しい作業となりました。

湯ノ湖周辺にお立ち寄りの際は、「そういえば、水質保全のためにコカナダモ除去作業が実施されているんだったなぁ」と思って、湯ノ湖を眺めていただけたら幸いです。