2020年2月21日
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2020年02月21日これであなたも冬鳥マスター
秩父多摩甲斐国立公園 小林真弥美
みなさん、こんにちは。
秩父多摩甲斐国立公園 奥多摩自然保護官事務所 アクティブレンジャーの小林です。
赴任して約3ヶ月が経ち、ようやく土地勘がついてきました。
冬山は葉っぱが無く、寂しくなりますが、雪が積もれば話は別です。
雪ってどうしてこんなにテンションがあがるのでしょうか?!
奥多摩の山には雪がまだ残っています。
是非この雪を見に足をお運び下さい(^^)
さて!
今日は山梨県、甲府市の千代田湖と、そのほとりにある「武田の杜」から、冬鳥の情報をお届けします!
初めて行ったのですが、もうそれは野鳥がわんさかいて、道も歩きやすく、天気も良く、最高の場所でした!
鳥好きにはたまらない場所です!
ではまず珍しい水鳥からご紹介します!!
この子のお名前をご存じでしょうか?
じっとこっちを見てる姿が超CUTEですね!!
「ミコアイサ」というカモです。
湖の真ん中に何かが神々しく光ってる!と思ったらミコアイサでした。
ちなみに!!(第一弾)
これは雄なのです。
雌は・・・
こんな色をしてます。
雄よりは目立ちませんが、それでもどこか目新しさを感じます。
この日、この湖に雄3羽と雌1羽を発見しました。
まだ見たこと無い!という人は是非見に行ってみて下さい!!
続きまして!
この子は良くご存じの方も多いかもしれません。
「ルリビタキ」です。
山にいる青い鳥といえば、オオルリ、コルリ、ルリビタキの3連単でないでしょうか?
コルリとオオルリは青・黒・白しか色がありませんが、
ルリビタキちゃんはこの 青とオレンジ の組み合わせがきれいですよね。
私が歩いていると、目の前を一度通過するように飛んで近くの木に止まってくれました。
そんなに写真のモデルになりたかったの?と問いかけると、
「違うし」とそっぽむいちゃいました。
でもこの背中も、様になってますよね(-=-)
このどや感、伝わってますか??
ヒタキの仲間はしっぽをフルフルっとさせるのが特徴でもありますが、この子のしっぽも揺れてるのがわかりますね。
ちなみに!!(第二弾)
この脇のオレンジ、見覚えがありませんか??
そうです、ルリビタキの雌です。
この前にぶら下がっている実をホバリング(空中停止)して食べていました。
ヒタキの仲間は雌雄で色がちがうのもが多いのも見所です。覚えるのが少し苦労ものですが・・
そして最後!!
これだーーれだ!?!?
ヒントは、この文鳥のような太い黄色いくちばしと灰色の背中!
・・正解は!
ちらっと見てる、「イカル」さん。
イソヒヨドリやコマドリなどの鳴き声もきれいですが、個人的にはイカルの声が上位に食い込むくらい好きです。
「おきくにじゅうしーー」と鳴いてるように聞こえます!
木の高いところが好きで、だいたい木のてっぺんの方にいますが、この日はこの実を食べに、低木や地面に降りてきてました。
団体で行動することも多く、私が発見したときには6羽くらいでいました。
このほかにも、
アトリ、アカゲラ、シロハラ、カンムリカイツブリ、スズガモ
に会うことができました。
(全写真2020/01/22撮影)
これでみなさんも武田の杜に、いや、そうとは言わずバードウォッチングしに行きたくなったんじゃないですか??
是非天気の良い日にお近くの国立公園に鳥を見に来がてら、自然の中で日々のストレスを解消しに来て下さい!!
お待ちしております。
こんにちは。富士五湖事務所の小西です。
1月には富士五湖では35cmの積雪があり、大雪により事務所も1日半ほど閉鎖になりました。
この冬前半は富士五湖付近での降雪回数が少し多いように感じていましたが、これも暖冬の影響だったようですね。その後は、例年より暖かい日が続いています。
富士五湖エリアの春は遅いですが、このまま春に向かってくれればいいな~と思っています。
積雪翌日の富士山:中腹より上はしっかりと雪に覆われました(1月29日8時)*
さて、2月23日は何の日でしょうか?
今年からは多くの人は「天皇誕生日」と答えると思います。正解です。でも実は、、、、
「富士山の日」でもあるんです!!!
ふもとっぱらキャンプ場でのダブルダイヤモンド富士(3月初旬)
富士山を抱える、山梨・静岡両県では
日本の象徴である富士山について県民が学び、考え、思いを寄せ、富士山の豊かな恵みに感謝するとともに、富士山を後世に引き継ぐことを期する日
として条例で2(ふ)月23(じさん)日を「富士山の日」として定めています。
そのもととなる理念は、両県が共同で制定した「富士山憲章(平成10年11月18日制定)」に定められています。
1 富士山の自然を学び、親しみ、豊かな恵みに感謝しよう。
1 富士山の美しい自然を大切に守り、豊かな文化を育もう。
1 富士山の自然環境への負荷を減らし、人との共生を図ろう。
1 富士山の環境保全のために、一人ひとりが積極的に行動しよう。
1 富士山の自然、景観、歴史・文化を後世に末長く継承しよう。
山梨・静岡両県が、保護と適正な利用をもとに、世界に誇る日本のシンボルとして富士山を後世に引き継ぐことを決意した憲章です。
「富士山憲章」(静岡県HP)
https://www.pref.shizuoka.jp/bunka/bk-223/fujisannohi/kensyouzenbun.html
三ツ峠から望む朝焼けの富士山
麓にも豊かな自然が広がる富士山(王岳付近より)
麓に住んでいて富士山があるのが当たり前になっていましたが、改めて憲章を読んでみて、富士山があることのありがたさ、大事にしたいという自分の中にある気持ちを再確認しました。
「富士山の日」は山梨、静岡県だけで定められているものですが、はからずも国の祝日となったのも「日本一の山」として、何かのご縁なのかな、と思ったりもします。
この理念が日本人一人一人に伝わるよう、折に触れ、発信していきたいと思います。
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山梨、静岡県では毎年2月23日に各地で富士山に関連する様々なイベントや施設の割引が実施されます。
令和初の富士山の日にぜひ遊びに来てください!
*なお、両県主催の「富士山フェスタ2020」については新型コロナウイルス感染予防の観点から中止となりました。その他のイベント等も中止や変更になっている可能性がありますので、事前に確認をお願いします。
【山梨県】
富士山の日イベントガイド
https://www.pref.yamanashi.jp/fujisan/fujisannohi-223/fujisannohi.html
【静岡県】
富士山の日イベントのお知らせ:
http://www.pref.shizuoka.jp/bunka/bk-223/fujisannohi/fujisannohi-events2020.html
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*インターネット自然研究所(富士山北麓フラックス観測サイト)映像を使用
http://www.sizenken.biodic.go.jp/index.php