ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2020年3月31日

3件の記事があります。

2020年03月31日富士山のあれこれ、どれだけ知っていますか?<初級編>

富士箱根伊豆国立公園 小西 美緒

こんにちは。富士五湖事務所の小西です。週末は15cmほど積雪がありました。


世界中で新型コロナウィルスが深刻な状況になっていてとても心配です。日本の今後の状況も1人1人の意識・行動にかかっていると思うので「うつさない、うつらない」ことを常に念頭に日々を過ごしていきたいと思っています。

屋外でのアクティビティー自体は比較的リスクは低いと言われてはいますが、移動で公共交通機関を使ったりすることを考えると、なかなか難しいところですね。

そこで今日は家での時間つぶしに「富士山クイズ」を出したいと思います。
みなさん富士山のことどのくらいご存知でしょうか?まずは初級編です。

▲▽▲ 富士山クイズ ▲▽▲

1.富士山の西側にある、あるいきものの名前と発音が同じ湖は次のどれでしょう?


 ①きつつき湖

 ②きつね湖

  1.  ③たぬき湖
  2.  ④おおるり湖

見事に夕日に染まった紅富士の逆さ富士(1.の湖より)

2. 千円札の裏に描かれている富士山は富士五湖の中のどの湖から撮影されたものでしょうか?


 ①山中湖

 ②河口湖

 ③西湖
 ④精進湖

 ⑤本栖湖

千円札の裏側に描かれている「逆さ富士」(2.の湖畔の展望地より)

3. 日の出や夕日が富士山頂にちょうど重なって美しく輝く現象をなんと言うでしょう?



 ①パール富士
 ②シャイニング富士
 ③クリスタル富士
 ④ダイヤモンド富士

富士山と太陽が織りなす幻想的な自然現象(竜神池)

4.次のうち富士山頂でしてもよい行為はどれでしょう?


 ①バーナーを使ってコーヒーを沸かす
 ②テントを張ってキャンプする
 ③溶岩を持ち帰る
 ④登頂記念に石にサインをする

富士登山の様子(吉田ルート)


【答え】

1. 正解:③たぬき湖



発音は同じですが漢字では「田貫湖」と書き、富士山の西側(静岡県)に位置しています。4月20日・8月20日前後1週間にダイヤモンド富士が見られるスポットとして大人気です。環境省第1号の自然学校である田貫湖ふれあい自然塾は入場無料です。様々な自然体験プログラムが実施されていて(一部有料)、親子で自然にふれあい楽しむことのできる施設です。
 田貫湖ふれあい自然塾 http://www.tanuki-ko.gr.jp/index.html

 *現在、新型コロナウィルスの影響で当面休館中です*



2. 正解:⑤本栖湖



富士北側には5つの湖がありますが、本栖湖はその中で一番深く透明度の高い美しい湖です。写真が撮られた中ノ倉展望地までは北岸の公衆トイレの横の登山口から往復1時間のハイキングコースになっていています。
私も大好きな場所です。

3. 正解:④ダイヤモンド富士


ダイヤモンド富士はどこでも見られる訳ではありません。富士山周辺では北東(山中湖など)、北西(竜ヶ岳、田貫湖など)で見ることができ、カメラマンなどたくさんの人が訪れます。そのダイヤモンド富士が湖の水面に映ることで2つのダイヤモンドが見えることを 「ダブルダイヤモンド」 と呼びます。また、満月が富士山頂にかかることを「パール富士」と言)います。

★オススメスポット★
 山中湖:10月中旬~2月末頃(夕日)
 竜ヶ岳:12月初旬~1月初旬(朝日)
 田貫湖:4月20日頃・8月20日頃前後1週間(朝日)

4. 正解:①バーナーを使ってコーヒーを沸かす


富士山の5合目から上は国立公園の特別保護地区という地区に指定されていて、貴重な自然環境が守られています。そのため、植物・溶岩を採ることはもちろん、落書きやテントを設営することも禁止されています。登山をする時はルールを守ってみんなで美しい富士山を守って行きましょう!
バーナーを使ってお湯を沸かすことはNGではありませんが(焚き火は禁止です)、火事の危険がありますので、山小屋の近くでの使用は避けましょう。

何問正解できましたか???
少しでも時間つぶしになったら嬉しいです。

次回はもう少し難易度をアップした上級編をご紹介します!

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2020年03月31日令和元年度をふり返る 【景色編】

南アルプス国立公園 南アルプス 本堂舞華

みなさん、こんにちは。

南アルプス自然保護官事務所の本堂です。

前回の「令和元年度をふり返る【動植物編】」に続いて、景色編です。今年は悪天候が続きましたが、天気の良い日を狙って巡視に行っていたせいか、綺麗な景色をたくさん撮影することができました。たくさんの写真を載せたい気持ちでいっぱいですが、4枚に絞りました。その時のエピソードやおすすめポイントもあわせてお伝えしたいと思います。

■鳳凰三山・地蔵ヶ岳

南アルプスの中で特にお気に入りの場所です。そのお気に入りの場所で(個人的に)綺麗に撮ることができました。カメラの設定をマニュアルにして撮影にじっくり打ち込みました。手前に見えるお地蔵さんは「子授け地蔵」と呼ばれ、古くから親しまれています。最近は各登山口から日帰りで三山縦走される方が多くなってきていますが、ゆっくりまったり12日コースで高山植物(鳳凰三山にしか咲かない花もあります)や花崗岩で作られた砂浜の稜線から見る360度パノラマを楽しんでいただきたいです。

■荒川三山・悪沢岳

中岳を少し悪沢岳方面へ下った場所で撮影しました。奥に写る大きな山が悪沢岳です。¨南アルプスの山は大きい¨と言われますが、この写真に写る悪沢岳、とても大きく見えませんか?普段は横で撮影することが多いですが、縦で撮影したところ、山の大きさがよく分かるような気がします!手前に写っている登山者がとても小さく見えますね。山が大きい=時間がかかるのは間違いありませんが、今年は4連休が多いので時間が確保できる方はぜひ挑戦してみてください。

■北岳

北岳・二俣で撮影しました。登山者カウンターの点検で6月から月1で巡視していますが、今年度は7月も8月も天候が悪く長時間の巡視ができずにいました。9月初旬の晴れ間を狙って撮影したもので、秋の花を代表するキオンが大群落を作っていました。北岳とお花、双方が揃うとさらに映えますね。ニホンジカの影響があり、昔の北岳のようすから変わっている箇所もありますが、まだまだ高山植物を楽しむことはできますよ!

■兎岳、中盛丸山

聖岳から撮影しました。兎岳、中盛丸山ってあまり聞かない名前ですよね。この2つは赤石岳から聖岳の間にあり、縦走するときには必ず通過する場所です。この写真から南アルプスの奥深さが感じられます。聖岳から中盛丸山に続く登山道を辿ってみるとあまりの距離に気が遠くなりそうですね。と言っても、実際に歩いてみると4時間程度です。(この4時間を遠いととるか、近いととるかはあなた次第です。)南部は登山者が少ないので、静かな山歩きを楽しむことができます。

これまでの日記にも積雪の時期から紅葉の時期まで、わたしが大好きな南アルプスの景色がたくさんあります。さかのぼってご覧いただいて、行ってみたい場所を見つけてみてください。早いもので今年度も終わろうとしています。来年度もアクティブ・レンジャー日記の更新、頑張ります!

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2020年03月31日小笠原の鳥たち

小笠原国立公園 齋藤海穂

こんにちは。小笠原自然保護官事務所の齋藤です。

コロナウイルス拡散防止のため、事務所のある世界遺産センターもしばらく閉館としています。

まだまだ油断できないですね、皆様も体調管理にはお気をつけて下さい。

さて今回は、今月世界遺産センターにて開催していた「写真展-国指定鳥獣保護区管理員がみた鳥たち」から、小笠原の鳥たちを皆様へお届けいたします!

↑写真展示の様子(閉館中なのでお客様がいません。。。)

小笠原諸島は、アカガシラカラスバトやオガサワラオオコウモリなどの希少鳥獣の生息地として重要であることから、島のほぼ全域が「小笠原群島鳥獣保護区」に指定されており、また、大海原を渡ってくる旅鳥達の休息地としても重要な場所になっています。

私共も巡視や調査中に、オガサワラノスリやアカガシラカラスバト等に出会いますが、これらの巡視は鳥獣保護区管理員の方々にもお願いしています。

早速管理員の方が撮られた、美しい鳥たちの写真を紹介します。

まずは、身近な鳥シリーズ!

【オガサワラノスリ】

国の天然記念物であり、小笠原唯一の固有猛禽類。島では人と自然が共生しているため、生活圏内からでも確認できます。小笠原の空を悠々と飛ぶ姿はとても格好良いです!

【ハシナガウグイス】

ウグイスというと、声は聞くけれど姿を見ない鳥かと思いますが、固有亜種であるハシナガウグイスは違います。好奇心旺盛で、気が付くと隣の木の枝にいた、なんて事はよくあります。

さらに鳴き声の「ホーホケキョ」は一緒なのですが、「ホーホケケ、、、」「ホーホケキョ!!」といった具合で、ヘタクソです。笑

次は渡り鳥・迷鳥シリーズ!

【オシドリ】

内地ではお馴染みのオシドリ、実は小笠原では稀な渡り鳥です。鳥獣保護区管理員の方によると、オスしか確認されないとか。渡りのルートは不思議ですね。

【ツバメ】

こちらも内地ではお馴染み、ツバメです。ツバメは小笠原では迷鳥とされ、飛ぶルートを間違えたのか、通常では見ることができない鳥です。

今回紹介した鳥はほんの一部ですが、小笠原の鳥たちを見るだけで、内地との当たり前の違いに驚かされます!

皆様もご来島の際には、鳥にも注目してみてくださいね。

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