2020年4月27日
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2020年04月27日#STAYHOME 尾瀬国立公園を楽しもう!
尾瀬国立公園 檜枝岐 細川有希
こんにちは、檜枝岐自然保護官事務所の細川です。
新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため緊急事態宣言が全国に発令されたことで、尾瀬国立公園の環境省施設や山小屋等においても、5月中旬頃までは営業を休止している状況です。
利用者の皆様におかれましても、入山自粛のお願いをさせていただいておりますが、今後の影響次第では延長される可能性もあります。
ご迷惑をおかけしますが、ご理解とご協力をお願いいたします。
「尾瀬入山口に掲示されているチラシ」
環境省尾瀬国立公園のホームページ
https://www.env.go.jp/park/oze/index.html
尾瀬保護財団公式サイト
https://www.oze-fnd.or.jp/archives/99378/
尾瀬では「#STAYHOME」の取組に賛同し、「#STAYHOME おうちで国立公園を楽しもう!プロジェクト」を実施しています。
新型コロナウイルスの感染拡大防止のための外出自粛により、国立公園を訪れていただくことができない状況の中で、来訪を楽しみにされていた方に向けて、また、収束後に国立公園の美しい自然や文化を満喫したいと思っている多くの方に向けて、国立公園の魅力をインターネット上で広く情報発信することを進めていきます。
今後も尾瀬のプチ情報などを、日記を通して皆様にお伝えしていきますので、楽しみにしてください!
2020年04月27日#STAYHOME 夜叉神峠で出会った生き物
南アルプス国立公園 南アルプス 本堂舞華
みなさん、こんにちは。
南アルプス自然保護官事務所の本堂です。
先日、ニホンジカによる被害と利用状況確認のため、夜叉神峠へ巡視に行ってきました。利用者は7人ほどで平日にしては多かったです。先日の日記で葉桜になっているとお伝えしましたが、夜叉神峠付近ではまだ桜が咲いていました。事務所周辺に比べて、標高が高いので植物の開花が遅いようです。
登山口に着くと野鳥の鳴き声があちこちから聞こえました。「ツィッ、ツィッ」と鳴く声もあれば、「ツリー、ツリー」と鳴く声など。野鳥から大歓迎されて、ほっこり。¨よし、入山しよう!¨と思った矢先、とても近い場所に野鳥が飛んできました。
コガラです。コガラと言えば、黒い帽子に蝶ネクタイが特徴ですね。もう少しで繁殖期を迎えるため、活発に動いていたのでしょうか。連写していたところ、こんなに可愛らしい写真が撮れました!
プリティなおしり!!動物好き、野鳥好きにはたまらないワンショットではないでしょうか!!!野鳥は普段慌ただしく飛び回っているので、こんな無防備な姿を撮影できて嬉しい気持ちになりました。
嬉しさに浸っていると、、、山際から小さな黒い塊がこっちに向かってきました。
ホンドリスです!思いもよらぬ登場でした。実はわたし、野生のリスをちゃんと見たことがないのでここでもまた嬉しい気持ちになりました。¨小さくて可愛い¨というイメージですが、この個体は少し大きめで¨リスってこんなに大きいんだ!¨と驚かされました。
この日は天気がとてもよく、少し汗ばむほどでした。山頂につくと、この素晴らしい景色。
右から北岳(3,193m)、間ノ岳(3,190m)、農鳥岳(3,026m)です。最近の山梨は晴れが多いですが、南アルプスの山々は白く覆われていることが多々あります。覆われているときに雪が降っているのか、白峰三山は真っ白です。夜叉神峠にはライブカメラが設置されており、いつでも白峰三山のようすを見ることができます。登山者が写っていたり、朝焼けしていたり、夜には星空が見えることも!お家の中でも南アルプスを楽しんでください♪
★ 夜叉神峠ライブカメラ https://www.minamialps-net.jp/
◇ ◇ ◇ タイトルの「#STAYHOME」について ◇ ◇ ◇
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため外出自粛がされることにより、一般の方に国立公園を訪れて自然・文化体験を楽しんでいただくことができなくなっています。そのため、南アルプス国立公園への来訪を楽しみにされていた方に向けて、また、収束後にはぜひ日本の美しい自然や文化を満喫したいと思っている多くの方に向けて、国立公園の魅力をインターネット上で広く情報発信することを目的とし、「#STAYHOME」のハッシュタグをつけています。詳しくはこちらから!
アクティブレンジャー(AR)日記をご覧の皆さま、はじめまして。
今年度より富士箱根伊豆国立公園にアクティブレンジャーとして着任致しました、高木と申します。
前職では、動物の飼育管理に携わっていましたが、より自然環境に近い場所で人と自然環境の
共生のことを考えたいと思い、この自然豊かな箱根で仕事をさせて頂くことになりました。
さて、まだまだ箱根の魅力を知っていく途中の段階ですが、付近の山に巡視にも行き始めています。
今回はその中でも明神ヶ岳(みょうじんがたけ)を歩いた時の様子をご紹介したいと思います。
▲明神ヶ岳とフジザクラ
明神ヶ岳は、箱根の観光名所でもある大涌谷などを含む箱根山、
それをさらに取り囲む箱根外輪山の一部です。
箱根外輪山では、麓に公時(きんとき)神社があり金太郎ゆかりの地でもある金時山が有名ですが、
そこから南東へと続く明神ヶ岳は、山頂が開けていて天気が良ければ大涌谷や富士山も良く見える気持ちのいいところです。
4月上旬の明神ヶ岳から南に下るルート上では日当たりの良いところでタチツボスミレが咲いていたり、
▲タチツボスミレ
岩の上など目立つところにテンのものと思われる糞が点在していたり、
生き物が活動的になってきていることを実感しました。
山頂は開けていて気持ちが良く、東側には相模湾が望めました。個人的には最高のロケーションです。
また、土砂の流出がある一帯では植生復元の為の作業地(立ち入り禁止です)があるのですが、そこではゴミが多数見受けられました。
半分地面に埋まっているような状態でしたが、手に取ってみると空き缶はぼろぼろでデザイン的にも恐らく昭和のもの(もう令和ですので、2世代も前ですね...)です。
▲山頂の植生復元作業地
▲山頂から相模湾への眺望
山を歩いていると時たま出会う残念な光景ですが、土砂からゴミが出てくる景色には驚きますし、山積した人間の行動1つ1つが与える影響について思い知りました。
この日は回収の為のゴミ袋等を準備していなかった為、ゴミの撤去は出来ませんでしたが
感染症が少し落ち着いた頃にでも回収作業が行えればと思います。
何十年後にこの山を登るであろう人達の為にも、ゴミのない綺麗な景色を作っていきたいですね。
初めての投稿で少し暗いお話になってしまいましたが、今後も箱根の魅力や現状を伝えていきたいと思いますので、よろしくお願いします。