ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2020年6月

23件の記事があります。

2020年06月30日【小笠原】向島

小笠原国立公園 玉井徹

最近、オガサワラカワラヒワに関する発表がありました。

この研究で本種は、小笠原の固有種である可能性がある事が提唱され

日本固有の鳥類が1種増え、11種となるかもしれないという事で話題ですね。

〈オガサワラカワラヒワ:母島〉

母島沖港の向かいに、向島という無人島があります。

ここは、オガサワラカワラヒワの数少ない生息地のひとつです。

しかし、近年は外来ネズミ類などの捕食により数が激減しています。

その保全対策として、外来ネズミ類の駆除作業を行うため今回上陸しました。

〈上陸時〉

この日はカワラヒワの確認はなく作業を終え、少ししょんぼりした気持ちでした。

話は変わりますが、

向島には過去に未だ数回しか確認されていないある生き物が生息しています。

どうしても見つけたかった自分は、

道中キョロキョロと辺りを探していましたがなかなか見つかりません・・・

半ば諦めかけていた頃、母島レンジャーのWさんがあっさり発見しました!!(悔しい・・

アニジマイナゴです。(しょんぼりした気持ちが晴れました)

ムコウジマなのにアニジマイナゴ・・・?

これまでアニジマイナゴは、2011年に新属新種として新種記載され

兄島にのみ生息すると思われていました。

しかし、その後弟島でも確認され

どうやら向島にも生息しているらしいという事がわかってきました。

さらに、アニジマイナゴはイナゴなのにシマイスノキを食樹としていますが

向島産はオガサワラビロウを食樹としている可能性があり

形態的な特徴も異なることから、もはや別種なのではないか!

という注目要素満載です。

アニジマイナゴは列島間で種分化している可能性があると考えられ

世界遺産の潜在的価値を有しているかもしれません。

おもしろいですね~、「生き物の進化」

オガサワラカワラヒワにアニジマイナゴ。

小笠原の進化の世界のポテンシャルを改めて実感しました。

玉井

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2020年06月26日【小笠原】初めての巡視

小笠原国立公園 小笠原 鈴木尚之

皆さま、はじめまして。

6月から小笠原自然保護官事務所のアクティブ・レンジャーに着任しました、鈴木と申します。

島に来てから、ビーチへ出かけてオカヤドカリを眺める日課ができました。

さて、今回は初めての巡視の対象になったウラジロコムラサキについてご紹介しようと思います。

ウラジロコムラサキは小笠原諸島の父島と兄島に生育している希少な小笠原固有の植物です。

6-7月頃には紫色のきれいな花が咲きます。

(写真 ウラジロコムラサキ)

昔、ムラサキシキブ属の祖先が島にたどり着き、適応放散によってウラジロコムラサキとシマムラサキ、オオバシマムラサキの3種に種分化したと考えられています。3種は生育場所が異なり、オオバシマムラサキは各島に、シマムラサキは父島、兄島のやや湿った平坦な山地の低木林内に生育しています。ウラジロコムラサキは父島、兄島の山地の乾燥した岩石場に生育しており、強い日差しによる乾燥を防ぐための毛が葉に生えています。

(写真 オオバシマムラサキ)

(写真 シマムラサキ)

(写真 ウラジロコムラサキ)

ノヤギやクマネズミによる食害等によって個体数が減少していることから保護増殖事業の対象種になっています。

http://www.env.go.jp/nature/kisho/hogozoushoku/urajirokomurasaki.html

巡視を行う際は、開花や結実の状況や食害についての確認を行うことで、生育状況の把握に努めています。

アクティブ・レンジャーに着任してすでに何度か巡視を行っているのですが、小笠原の強い日差しの中での植物の元気な様子を見ていると、生命の力強さを感じさせられます。

元気に生きている植物たちを見習いながら、私も働いていきたいと思います。

今後も、小笠原の魅力ある動植物の事などをAR日記で発信していこうと思います。

よろしくお願いします。

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2020年06月25日箱根地域のシカ調査 前編

富士箱根伊豆国立公園 高木俊哉

AR日記をご覧の皆様、こんにちは。

梅雨の肌寒さと合間の焼けるような日照りに翻弄されている、箱根事務所の高木です。

実は先日、帰り際にイノシシの幼獣を見かけ、

人生初めての野生のイノシシかつ箱根での目撃でしたので、テンションが上がってしまいました(一瞬でしたが...)。

しかしやはり、大型の野生動物と人の生活の営みが交錯するような状況はあまり思わしくはありません。

適度な距離感を保ってより良い共生が望まれますが、今日、各地でイノシシやシカによる多方面への被害が発生しており、ここ箱根地域も例に漏れずです。

今回は、そんな箱根地域でのシカ対策の一環、センサーカメラによる調査について触れたいと思います。

まず、センサーカメラとは

センサーカメラ

このような野生動物の調査にはよく使われている設置型のカメラです。

前方で動くものを感知すると、勝手に撮影を行ってくれる優れもの!

そのセンサーカメラは、箱根地域の調査では芦ノ湖周辺及び仙石原湿原に設置されています。

仙石原湿原は、一部が国の天然記念物にも指定されている希少な神奈川県唯一の湿原です。

希少な植物が生育しているため、シカなどの動物に踏み荒らされてしまう等の影響から守り、

生態系の多様性を維持しようと周りには侵入防止策も設置しています。

詳しくはこちらのページもご覧ください。

さて、そんな24時間稼働してくれているセンサーカメラの稼働確認、記録されているSDカードの交換の為、作業に向かいました。

仙石原

こちらは、仙石原湿原の中(一般には立ち入り禁止です)

道は無く1、2mの藪で生い茂っており足下は見えず、

おまけにところどころにイノシシが掘ったと思われる穴(まさしく落とし穴でした)で足を取られ、

何度も声にならない声を上げました。。。

こちらは芦ノ湖の西部に位置する、三国山という山です。

登山道から外れた急斜面の中にも設置してあるので、気をつけながら作業を行います。

このような一見道なき道でも、動物にとってはけもの道にもなります。

そうやって、人知れず(知られている?)生息しているシカ達の状況を調査する為、このようにセンサーカメラを仕掛け現状把握を行っているのです。

今回は、実際の現場の雰囲気をお伝えしました。

次回に続きます。

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2020年06月25日三伏峠で植生復元活動

南アルプス国立公園 南アルプス 本堂舞華

みなさん、こんにちは。

南アルプス自然保護官事務所の本堂です。

先日、静岡県と南アルプス高山植物ボランティアネットワークが中心となり、ボランティアの方々と行っている三伏峠の植生復元活動に参加しました。19日に都道府県をまたぐ移動が緩和されたとはいえ、直近2週間不要な外出をしない、体温測定を行い、体調管理を行う、当活動には5年以上の参加歴があり登山道を把握している等の制約をクリアされている方のみの参加となりました。

今回の主な作業は夏季(初夏から晩秋のみ)に設置する季節型の防鹿柵の立ち上げと常設されている金属製柵のメンテナンスです。(各柵の説明についてはこちら

防鹿柵設置の作業は時折、防鹿柵の中に入っての作業になります。

植生に大きな踏圧がかからないようにするために、登山靴から地下足袋に履き替えます。

参加されたボランティアの方々はベテランさんばかり。



ポールを支柱に差し込み、ネットをかけるという作業を行いました。すごく簡単そうに思われるかと思いますが、ポールにネットをかける作業はなかなか大変なのです。防鹿柵の高さが1.8メートルほどあり、背の低い私はなかなか手が届かず・・・。経験豊富なボランティアの方々によってあっという間に柵の立ち上げ及び補修が行われました!来年は手が届くように身長を伸ばせるように頑張ります。

作業中は青空が一瞬見えたり、一面霧になったり。なかなか安定しない天候ではありましたが、防鹿柵の中にはシナノキンバイやサンカヨウ、ミヤマクロユリなどが咲いていました。

△シナノキンバイ

△サンカヨウ

三伏峠はシカの食圧により、一時は草原化したものの、平成19年、20年、24年に設置した防鹿柵の成果もあり、緑の濃さや植物の高さなど、徐々に植生が復元しています。

△ミヤマクロユリ

中でも、ミヤマクロユリの株数は設置当時に比べてかなり多くなっているようです。自然のバランスは1度崩れてしまうと、元の状態に回復するのには長い時間が必要になります。時間はかかってしまっても、徐々に植生が回復しているようすを見ると、防鹿柵の設置、撤去の地道な作業もやり甲斐を感じます。いつの日か、ニホンジカの食害を受ける前のお花畑が戻ってきてくれることを祈りながら、今後の植生復元活動に取り組んでいこうと思います。

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2020年06月23日【那須】那須高原におけるオオハンゴンソウ駆除活動計画

日光国立公園 那須 菅野敬雅

 こんにちは、日光国立公園 那須管理官事務所の菅野です。

 令和2年度の那須管理官事務所で実施するオオハンゴンソウ駆除活動計画についてお知らせします。

活動の背景

 那須高原地域では、過年度より特定外来生物であるオオハンゴンソウの侵入・生育が確認されてきました。オオハンゴンソウの侵入による影響として在来植生との競合が危惧されています。

 那須管理官事務所では、平成21年度より那須高原地域におけるオオハンゴンソウの駆除活動を地元ボランティアのご協力の元で実施しています。

▲特定外来生物オオハンゴンソウ

▲昨年の活動の様子

▲これまでの主な駆除活動場所(クリックで拡大)

令和2年度活動予定

■定期活動(地元ボランティアの協力の元行う駆除活動)

  6/4(木)、6/18(木)、7/16(木)、8/20(木)、9/10(木)※予備日は翌日

■その他活動

  次の活動を予定しています。

  ・三斗小屋宿跡での駆除活動

  ・他団体主催の駆除活動に講師として参加(昨年度の様子

  ・那須高原地域における生育状況調査

 実施結果については今年度の活動終了後にご報告できればと思います。

 長年の駆除活動により、場所によっては根絶が視野に入ってきたところもあります。粘り強く活動を継続し、那須高原の生態系保全に努めていきたいと思います。

◎特定外来生物についてはコチラ

◎オオハンゴンソウについてはコチラ

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2020年06月22日今年の富士山は見て楽しもう!

富士箱根伊豆国立公園 富士五湖 小西 美緒

こんにちは。ようやく19日から県をまたぐ移動ができるようになりましたね。早速週末実家に帰り、冬タイヤから夏タイヤに交換をし、母の手料理を堪能しました。

本日は富士山が世界文化遺産に登録されて7周年です。早いものです。

4月の中旬には雪景色だった富士山ですが、今はすっかり夏山の様相になっています。

     4月14日 降雪翌日      5月14日 麓の森も青々してきました 6月17日 かなり雪が減りました*

(*インターネット自然研究所(富士山北麓フラックス観測サイト)映像を使用)

日本全国の移動が基本的には自由にできることになったことで、旅行の計画を立て始めている方も多いかと思います。一部で「マイクロツーリズム」という言葉が出てきていますが、感染リスクを考え、遠出・長期の旅行を避け、比較的近距離で3密になる可能性の低い「自然」を楽しむ方が多くなりそうですね。

そうなると、首都圏から近く、自然が豊かな富士五湖地域には多くの方が来てくださるのではないかと思います。

ただ、すでにご存知の方も多いかと思いますが、残念ながら今年は富士山に登ることはできません。山梨県側の吉田ルートについては、スバルライン五合目までは車・バスで行くことができ、御中道もオープンしていますが、登山道は麓から通行止めとなっています。(富士登山オフィシャルサイト「富士登山関連最新状況」

富士五湖地域には富士山の眺望がすばらしい山が沢山ありますので、今年は富士山を「見て」楽しんでください。

このアクティブレンジャー日記でも、富士山を見て楽しめるスポットを紹介していきたいと思います。

なお、山梨県では県内の登山について5つのルールを設定しています。

      •  ●「体調に不安がある場合は絶対に入山しないこと」
  •  ●「山小屋・テント場の営業確認、事前予約を徹底すること」
  •  ●「十分に難易度を落とした山選びをすること」
  •  ●「混雑を回避する登山計画により行動すること」
  •  ●「感染予防グッズを携行し、ゴミは持ち帰ること」

  詳細:(山梨県「山梨県内における登山について」

登山をする際にはいつも以上の準備をして、決して無理はせずに楽しんでくださいね!

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インターネット自然研究所のホームページから全国の国立公園に設置されているライブカメラの映像を
見ることができます。富士山周辺には、3箇所設置されています。
過去の映像も見ることができますので、季節や年ごとの変化を見るのも楽しいですね
http://www.sizenken.biodic.go.jp/index.php
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2020年06月22日「箱根仙石原湿原植物群落」保全活動(箱根地域)

富士箱根伊豆国立公園 箱根 山口光子

皆さん、こんにちは。

富士箱根伊豆国立公園管理事務所の山口です。

今回は今年で12回目となる、箱根ならではの自然を守る特別な作業「箱根仙石原湿原植物群落」ヨシ刈りを紹介します。普段は人の立ち入りが禁止されている特別区での活動ですが、環境省へ作業参加依頼があり、箱根町教育委員会生涯学習課の皆さん、そして箱根湿生花園の職員皆さんと、一緒に作業させていただきました。

昭和9年、箱根仙石原湿原はノハナショウブの群生地として、国の特別天然記念物に指定されました。80年ほど前の箱根では、地元の人たちがヨシやススキを刈り取って、日常生活の中でかやぶき屋根に使ったり、家畜の餌にして、野焼きや草刈り作業が盛んに実施されていました。それが自然に、湿原の維持管理に繋がっていたのです。

ですが、昭和45年以降、生活様式が変化して草刈りや野焼きが行われなくなると、残されていた湿原では「植生遷移」が進みました。驚くべきことに、人の利用がなくなった湿原は約50年で、ノハナショウブの群落や貴重な湿原性植物が消えて、ハンノキの森に変化し始めたのです。実は箱根仙石原湿原は、人との関係性があって今に残されてきた、貴重な湿原だったというわけです。

【野焼きしない実験区はハンノキが成長し、森に変化している/説明者は箱根湿生花園スタッフ様】

これではいけないと、箱根町では平成元年から野焼きを再開しました。しかし野焼きを繰り返すうちに、野焼きだけでは成長の早いススキやヨシが先に繁茂して、背丈の低い湿原性植物は成長が難しいことがわかってきます。

【左:2020年3月の野焼き様子  右:ヨシ刈り前6月の様子】

そこで平成21年から、有識者との相談も経て、以前は生活の中に根付いていた「ヨシ刈り」を再実施することが実験的に開始されました。それが今回私たちが関わった作業です。


【刈り取り作業の様子/写真は箱根町職員様より提供1】

作業前に10m四方の方形区を5箇所設置し、その中で刈り取り作業を行いました。

背丈の高いヨシを30本1束にまとめ、刈り取っていきます。

最終的には、刈り取った本数と、その重量を記録し、これまでのデータと比較します。

草刈り中は、むやみやたらに足跡をつけないように、気を遣います。

足元には、実際に湿原生植物が生きています。


【足元に観察されたモウセンゴケ(絶滅危惧Ⅰ類)】


【方形区外で観察された、可憐なトキソウ(絶滅危惧Ⅰ類)】

刈り取り後の方形区はこのような状態です。

【青い枠内にはヨシが無くなる/写真は箱根町職員様より提供2】

本来の自然の景観「箱根仙石原湿原植物群落」を後生に残す為に、このような活動が箱根では実施されています。7月には更に開花調査も予定され、箱根町の人たちによってこれからも継続されていきます。いつか、ノハナショウブの群落が再び日常に戻る日が来ることを目指して。大変ながらも、素敵な活動でした。アクティブレンジャーとしてこの活動に、今後も関わって行きたいです。

今回は普通では立ち入れない仙石原湿原の様子を紹介しましたが、「箱根湿生花園」に足を運ぶと、湿原の植物たち、そしてそこに暮らす生き物たちに出会え、学ぶことが出来ます。是非こちらにも足を運んでみて下さい。

箱根湿生花園HP ⇒ http://hakone-shisseikaen.com/

湖尻にある箱根ビジターセンターは、6月1日より開館しました。

駐車場も使えるようになっています。

ただし、状況が変わった際には変更がありえます。

箱根を訪れる際には情報を確認してお越し下さい。

「湖尻」にある箱根ビジターセンターHP →http://hakonevc.sunnyday.jp/

今後の親しむ運動イベント情報 →http://hakonevc.sunnyday.jp/shitashimuundou.html

県境をまたいだ移動が徐々に再開されています。ただし、まだ油断は禁物です。

新たな感染者増加の無いように、各自の安全対策実施がこれからは重要です。

ソーシャルディスタンスと手洗いうがいは再度心掛けていきましょう。

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2020年06月19日自然の万華鏡?「梅雨の下田公園」

富士箱根伊豆国立公園 下田 齋田滉大

みなさん、こんにちは。海やプールには事前に水着を着ていく派の用意周到な齋田です。

いつも帰る頃に着替えの下着を忘れたことに気が付きます。と、昨年夏頃の日記にてご挨拶した齋田です。

今年の夏は「水陸両用サーフパンツ」なるものを購入しました。はたして出番はあるのでしょうか。

さて、そんな夏の盛りを目前に恵みの雨をもたらす季節に差し掛かりましたが、いかがお過ごしでしょうか。

最近は街が寝静まる頃に散歩に出掛けることが多いせいか、梅雨の始まりにはうっとうしく思えた雨音もすっかり耳に馴染んでしまい、今では心地よささえ感じられます。

今回の日記では、この季節におすすめの散歩スポット「下田公園のあじさい」をご紹介します。

下田公園は、北条氏が水軍の拠点とした下田城の障子堀を間近にみることができる数少ない城址として日本史好きには堪らない閑静な公園ですが、梅雨の時期には雰囲気が一変し、敷地全体が鮮やかなあじさいに包まれます。

【下田公園のあじさい】

こちらの写真は、毎年多くの見物客やカメラマンが訪れる下田公園随一の群生地。

遊歩道は色彩豊かなあじさいに囲まれ、まるで万華鏡の中に迷い込んだような気分になります。

東向き斜面に位置するため、撮影の際には、朝のやわらかな日差しが降り注ぐ早朝から正午前までの時間帯がおすすめです。

【下田公園より下田市街を望む】

公園内には展望所が点在し、下田市街や須崎半島、太平洋の遙か彼方までをも見晴らすことができます。

写真の中央に広がる海面はペリー艦隊の入港で有名な下田港。下田市街をはさんで上方にそびえる可愛らしい三角帽子は下田のシンボル「下田富士」です。

伊豆半島南部のあじさいの見頃は6月中旬から下旬がピークと言われていますが、今回ご紹介した下田公園では開花時期が異なる100種以上のあじさいがみられるため、例年6月上旬から7月上旬頃までは満開のあじさいが楽しめます。

ちなみに、私のおすすめは見頃が過ぎ去った7月中旬です。かつては多くの見物客で賑わった公園内で、茶色がかったあじさいの萼片がひっそりと終わりを迎える様子は、なんともいえない情緒的な美しさを感じます。その光景の美しさはもとより、見物客はめったにいない時期なので、3密回避の観点からもおすすめです。

下田公園近隣にお住まいのみなさんは、梅雨の晴れ間に一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

じめじめと湿っぽく憂鬱な気持ちになりがちな季節ですが、きっと気分も晴れ渡るかと思います。

20206月19日現在においては、下田公園敷地内への立入制限はなく、最寄りのペリーロード駐車場も一般に開放されていますが、見物の際には、引き続き「3密の回避」、「マスクの着用」、「手指の消毒」等の基本的な感染症対策に努め、節度を持った行動を心掛けましょう。

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2020年06月19日山の上からどろん。

秩父多摩甲斐国立公園 小林真弥美

みなさん、こんにちは。

奥多摩自然保護官事務所の小林です。

奥多摩事務所の周りでは、ツバメのヒナが巣立ち始めました!

一軒にひとつ巣があるんじゃないかというくらい、あちこちに巣を作っていましたが、

そろそろそんな時期も落ち着きそうです。

え?

ツバメってこんなシルエットだったっけ?

いいえ、これは

ドローンでしたーー!!

今年の8月に国立科学博物館で開催される予定の

「国立公園 -その自然には物語がある-」

(引用:https://www.kahaku.go.jp/news/exhi_schedule/ ) 

という企画展に向け

秩父多摩甲斐国立公園の各地域の見所を昨年から2ヶ年かけて、ドローンで撮影しており、

その撮影に同行してきました!

※撮影には特別な許可を得ています。

○昨年の撮影場所

・瑞牆山(みずがきさん)、廻り目平(まわりめだいら)<長野県・川上村>

・御岳昇仙峡(みたけしょうせんきょう)<山梨県・甲府市>

○今回の撮影場所

・金峰山(きんぷ・きんぽうさん)、北奥千丈岳(きたおくせんじょうだけ)<山梨県・甲州市、山梨市>

・西沢渓谷<山梨県・山梨市>

・鳩ノ巣渓谷<東京都・奥多摩町>

・日原 梵天岩(ぼんてんいわ)<東京都・奥多摩町>

山の岩肌と渓谷の壮大さを、感じて頂ける映像を撮って下さりました!

そんなドローンの飛ばし方▼


↑西沢渓谷・三重の滝にて

左に見えている方が操作人。

ゲーム機のコントローラーのようなものに、タブレットをつないで操作をするそうです。

ドローンには、この操作盤から直線距離でしか電波が届かず、

また、枝にぶつかったらすぐに落ちてしまうので、このような渓谷では特に慎重な操作が必要になるそうです。


巨大なアブが飛んでいるのかと思うくらいプロペラが回ると巨大な音がするので、

音が小さいドローンが開発されると良いかもしれませんね。

上空を飛んでいると、猛禽類やカラス等が追いかけたりしてくることもあるそうです。

▲西沢渓谷 三重の滝(この先通行止め)

今回の撮影動画が完成しましたら、またAR日記にてお知らせしたいと思います。

それまで楽しみにお待ち下さい。

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2020年06月18日奥日光に「初夏」が来た!!

日光国立公園 日光 大森健男

 皆様こんにちは!日光のアクティブレンジャーの大森です。

 ようやく奥日光もミズナラの新緑とエゾハルゼミの大合唱の時期となりました。

 奥日光の中禅寺湖畔の様子についてお伝えします。

 中禅寺湖の西方に周囲約1.5kmの小さな湖「西ノ湖」があります。かつては中禅寺湖の一部でしたが、長い年月を経て、切り離された遺留湖(いりゅうこ)です。

 流入する大きな川がなく、季節によって水位の変化が大きい湖です。このため湖畔にはヤチダモの林がみられます。

「西ノ湖とヤチダモ 静かな神秘的な湖です!ハルニレやミズナラの巨木林も見られます。」

 西ノ湖から千手ヶ浜方面へ足を運ぶと、平坦な湖畔沿いの道には、ミズナラの林が続き、森の中は、エゾハルゼミの鳴き声が響いています。

「明るいミズナラの林」 

 林床は、ニホンジカの不嗜好植物のマルバダケブキが一面に広がっています。

 お気づきかもしれませんが、先ほどの西ノ湖の写真でも下層植生が衰退しています。

 奥日光では、シカの食害や湿原などの貴重な植生を保全するため、平成13年に戦場ヶ原など国立公園特別保護地区を含む面積980ha、総延長約17kmのシカ侵入防止柵を設置しています。

 ニホンジカによる被害などの状況については、別の機会に報告いたしますが、シカによる森林植生の破壊が深刻となってきています。

 湖畔の様子の続きですが・・森を抜けると、抜けるような空と湖が現れます。

「中禅寺湖千手ヶ浜より北岸・男体山のながめ」

 「千手ヶ浜のクリンソウ」

 千手ヶ浜ではクリンソウの群落が広がります。写真は先週の様子ですがちょうど見頃でした。

 例年ですと多くの方が訪れる人気スポットですが、現在は西ノ湖・千手ヶ浜方面への赤沼からの低公害バスが運休中です。

 また、中禅寺湖周回線歩道の北岸の工事も行われており、通行止めとなっています。

 こちらの方面へのアクセス情報にはご注意願います。

 

  「戦場ヶ原 ワタスゲとズミ」

 本年は、ズミやワタスゲの当たり年?だったそうで、今はズミの見頃は過ぎてしまいましたが、これからはワタスゲとレンゲツツジの白とオレンジ色の共演が見られます。

 これからの季節、自然の移り変わりが楽しみな奥日光です。

 日光湯元ビジターセンターも6月1日より開館となりましたが、今後の状況により、変更することもありますのでご注意願います。

 また、昨年の台風等の被害でところどころ歩道の通行止め箇所があります。

 奥日光にお越しの際は、関係HP等でご確認をお願いします。

○奥日光の歩道の状況について

・日光湯元ビジターセンターHP http://www.nikkoyumoto-vc.com/

○中禅寺湖周回線歩道の状況について

・栃木県県西環境森林事務所HP

               http://www.pref.tochigi.lg.jp/d51/documents/syuukaisenn.pdf

○低公害バスの運行について 

・日光自然博物館HP      https://www.nikko-nsm.co.jp/

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