ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2020年6月19日

2件の記事があります。

2020年06月19日自然の万華鏡?「梅雨の下田公園」

富士箱根伊豆国立公園 下田 齋田滉大

みなさん、こんにちは。海やプールには事前に水着を着ていく派の用意周到な齋田です。

いつも帰る頃に着替えの下着を忘れたことに気が付きます。と、昨年夏頃の日記にてご挨拶した齋田です。

今年の夏は「水陸両用サーフパンツ」なるものを購入しました。はたして出番はあるのでしょうか。

さて、そんな夏の盛りを目前に恵みの雨をもたらす季節に差し掛かりましたが、いかがお過ごしでしょうか。

最近は街が寝静まる頃に散歩に出掛けることが多いせいか、梅雨の始まりにはうっとうしく思えた雨音もすっかり耳に馴染んでしまい、今では心地よささえ感じられます。

今回の日記では、この季節におすすめの散歩スポット「下田公園のあじさい」をご紹介します。

下田公園は、北条氏が水軍の拠点とした下田城の障子堀を間近にみることができる数少ない城址として日本史好きには堪らない閑静な公園ですが、梅雨の時期には雰囲気が一変し、敷地全体が鮮やかなあじさいに包まれます。

【下田公園のあじさい】

こちらの写真は、毎年多くの見物客やカメラマンが訪れる下田公園随一の群生地。

遊歩道は色彩豊かなあじさいに囲まれ、まるで万華鏡の中に迷い込んだような気分になります。

東向き斜面に位置するため、撮影の際には、朝のやわらかな日差しが降り注ぐ早朝から正午前までの時間帯がおすすめです。

【下田公園より下田市街を望む】

公園内には展望所が点在し、下田市街や須崎半島、太平洋の遙か彼方までをも見晴らすことができます。

写真の中央に広がる海面はペリー艦隊の入港で有名な下田港。下田市街をはさんで上方にそびえる可愛らしい三角帽子は下田のシンボル「下田富士」です。

伊豆半島南部のあじさいの見頃は6月中旬から下旬がピークと言われていますが、今回ご紹介した下田公園では開花時期が異なる100種以上のあじさいがみられるため、例年6月上旬から7月上旬頃までは満開のあじさいが楽しめます。

ちなみに、私のおすすめは見頃が過ぎ去った7月中旬です。かつては多くの見物客で賑わった公園内で、茶色がかったあじさいの萼片がひっそりと終わりを迎える様子は、なんともいえない情緒的な美しさを感じます。その光景の美しさはもとより、見物客はめったにいない時期なので、3密回避の観点からもおすすめです。

下田公園近隣にお住まいのみなさんは、梅雨の晴れ間に一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

じめじめと湿っぽく憂鬱な気持ちになりがちな季節ですが、きっと気分も晴れ渡るかと思います。

20206月19日現在においては、下田公園敷地内への立入制限はなく、最寄りのペリーロード駐車場も一般に開放されていますが、見物の際には、引き続き「3密の回避」、「マスクの着用」、「手指の消毒」等の基本的な感染症対策に努め、節度を持った行動を心掛けましょう。

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2020年06月19日山の上からどろん。

秩父多摩甲斐国立公園 小林真弥美

みなさん、こんにちは。

奥多摩自然保護官事務所の小林です。

奥多摩事務所の周りでは、ツバメのヒナが巣立ち始めました!

一軒にひとつ巣があるんじゃないかというくらい、あちこちに巣を作っていましたが、

そろそろそんな時期も落ち着きそうです。

え?

ツバメってこんなシルエットだったっけ?

いいえ、これは

ドローンでしたーー!!

今年の8月に国立科学博物館で開催される予定の

「国立公園 -その自然には物語がある-」

(引用:https://www.kahaku.go.jp/news/exhi_schedule/ ) 

という企画展に向け

秩父多摩甲斐国立公園の各地域の見所を昨年から2ヶ年かけて、ドローンで撮影しており、

その撮影に同行してきました!

※撮影には特別な許可を得ています。

○昨年の撮影場所

・瑞牆山(みずがきさん)、廻り目平(まわりめだいら)<長野県・川上村>

・御岳昇仙峡(みたけしょうせんきょう)<山梨県・甲府市>

○今回の撮影場所

・金峰山(きんぷ・きんぽうさん)、北奥千丈岳(きたおくせんじょうだけ)<山梨県・甲州市、山梨市>

・西沢渓谷<山梨県・山梨市>

・鳩ノ巣渓谷<東京都・奥多摩町>

・日原 梵天岩(ぼんてんいわ)<東京都・奥多摩町>

山の岩肌と渓谷の壮大さを、感じて頂ける映像を撮って下さりました!

そんなドローンの飛ばし方▼


↑西沢渓谷・三重の滝にて

左に見えている方が操作人。

ゲーム機のコントローラーのようなものに、タブレットをつないで操作をするそうです。

ドローンには、この操作盤から直線距離でしか電波が届かず、

また、枝にぶつかったらすぐに落ちてしまうので、このような渓谷では特に慎重な操作が必要になるそうです。


巨大なアブが飛んでいるのかと思うくらいプロペラが回ると巨大な音がするので、

音が小さいドローンが開発されると良いかもしれませんね。

上空を飛んでいると、猛禽類やカラス等が追いかけたりしてくることもあるそうです。

▲西沢渓谷 三重の滝(この先通行止め)

今回の撮影動画が完成しましたら、またAR日記にてお知らせしたいと思います。

それまで楽しみにお待ち下さい。

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