ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2020年12月28日

2件の記事があります。

2020年12月28日師走のクリーン月間(箱根地域)

富士箱根伊豆国立公園 山口光子

皆さん、こんにちは。

富士箱根伊豆国立公園管理事務所の山口です。

12月に入り、年越しに向けて大掃除の季節がやってきました。箱根ビジターセンターがある湖尻周辺では、日頃自然散策でお世話になっている芦ノ湖や周辺の自然に感謝の気持ちを込めて、大きく3つのクリーン活動が実施されています。

1.12月6日(日)「パークボランティア・クリーンデー」活動実施

箱根パークボランティアの皆さんが、4チームに分かれて湖尻地域周辺のゴミ拾いを行いました。密にならないように気をつけながらの作業です。アクティブレンジャーもご一緒しました。

植え込みの中も丁寧に確認します。

今年はコロナ禍で、観光客が減少したせいか、前年に比べてゴミは少なめでした。

芦ノ湖の中までゴミを拾いに行きました。

足元に小魚が泳ぐ、きれいな湖にゴミは似合いませんね。

分別もしっかりと行い、ゴミ拾い終了です。

今年は活動が少なかったパークボランティアの皆さんも、清掃活動であればと当日は可能な範囲で多数ご参加頂くことができました(密を避け、活動後は速やかに解散しています)。天候も良く、気持ちの良い清掃日和でした。パークボランティアの皆さん、さわやかな活動実施をありがとうございました。

2.12月10日「ハイク&クリーン」活動実施

これは、湖尻地域の飲食店や観光業者の皆さんと箱根ビジターセンターが中心となって始められた今年で6年目の清掃活動です。新型コロナ感染症対策として、今年はビジターの参加はありませんでしたが、湖尻周辺の皆さん方や箱根町役場の皆さん方と一緒になって、当所のレンジャー及びアクティブレンジャーもゴミ拾いを行いました。

芦ノ湖湖畔をゴミ拾い中。

地元観光業のガイドさんがゴミの多い場所を下調べし、当日はその場所へ案内頂きました。湖畔のゴミ拾いはロケーションが良く、気持ちよく活動出来ます。来年は、是非ビジターの皆さんも一緒にゴミを拾いながら歩けると嬉しいです。途中で楽しいガイドも聞ける、素晴らしいハイク&クリーン活動になること間違いなしです。

いつ捨てられたゴミでしょうか。

プルタブの輪の中から、植物が大きく成長していました。かなり古いゴミと思われます。こういったゴミが有り続けないように、利用者の皆さんには日頃から「捨てない」心がけをお願いしたいです。

ハイク&クリーンの活動の様子は、箱根町のFacebookページ「箱根町景観だより」もご覧下さい。

https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=2787338598199234&id=1753557758243995&__tn__=%2As%2As-R

3.12月17日「箱根地域国立公園内ゴミ不法投棄防止一斉パトロール」活動実施

大涌谷や駒ヶ岳を見ながらゴミ回収

この活動は、当所の呼びかけで実施した、2020年を締めくくる国立公園内の大掃除です。活動の様子は、また1月のAR日記で報告いたします。

箱根の美しい景観は地域皆さんの協力の下に保たれていますが、一番はゴミを捨てないことです。引き続き観光客の皆さまにもご協力をよろしくお願いいたします。

国立公園にふさわしくない光景を少しでも減らせるように、3つの清掃活動が無事実施された12月でした。これで気持ちよく2020年を締めくくることが出来そうです。個人的には、アクティブレンジャーとなってようやく1年が経ち、様々な皆さんにご指導頂きながら業務にあたった2020年がもうすぐ終わります。この経験を活かし、2021年も箱根地域に貢献できるよう楽しく努めて行きたいと思います。また来年もアクティブレンジャー一同をぜひ、よろしくお願いいたします!

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2020年12月28日色んな角度から

富士箱根伊豆国立公園 箱根 高木俊哉

AR日記をご覧の皆様、こんにちは。

富士箱根伊豆国立公園管理事務所の高木です。

最近はぐっと冷え込んで、箱根地域では気温が氷点下を下回ることが珍しくなくなりました。

非常に寒いですが、この時期に富士山がほとんど雪化粧になっていないのもまた、珍しいことと感じています。

三国山付近からの富士山眺望

▲三国山付近からの富士山眺望(撮影日:12月23日)

さて、箱根のARの業務の中には「仙石原湿原の景観モニタリング」というものがあります。ご存じの方も多いかと思いますが、ススキ草原で有名なあの仙石原湿原です。

神奈川県唯一の湿原を保全するべく様々な保全活動及び調査が行われていますが、本業務ではその名の通り、仙石原湿原の景観(見た目)の変化をモニタリングしています。具体的には、定期的(2・5・8・11月)に以下の3地点の同じ場所から撮影し、記録を行っています。

・ススキ遊歩道(仙石原湿原内)

・長尾峠(仙石原湿原外)

・金時山中腹(仙石原湿原外)

今回はそんな仙石原湿原を、外から見た様子を紹介します。

まずは、箱根外輪山の北に位置する金時山の中腹から。

金時山中腹からの仙石原湿原眺望

▲金時山中腹からの仙石原湿原眺望(撮影日:←12月 8月→)

こちらの撮影地点は大岩がどっしりと構えておりそれだけで圧巻なのですが、その上から見た仙石原湿原はとても見やすく、意外な広さ(約25ヘクタール)を感じさせてくれます。

そしてこちらは、箱根外輪山の北西にある長尾峠付近の長尾隧道から。

長尾隧道からの仙石原湿原眺望

▲長尾隧道からの仙石原湿原眺望(撮影日:←12月 8月→)

湿原の中を一本道が通っているのがお分かりでしょうか?

こちらが観光として有名なススキ遊歩道です。意外と傾斜のある道であることが分かると思います。

また、こちらの撮影地点は箱根地域の中でも絶景ポイントのひとつで、芦ノ湖・大涌谷などもまとめて見ることが出来ます。

長尾隧道からの箱根地域の眺望

▲長尾隧道からの箱根地域の眺望(撮影日:8月)

見切れてしまっていますが、画像右が芦ノ湖、左が仙石原湿原、そして中央が大涌谷です。大涌谷を擁する箱根山を中心とした、カルデラの地形が確認できます。

如何でしょうか。箱根は観光スポットが多い地域ですが、スポットからだけでなくひとつ大きな視点で違う角度から見てみると、また新たな発見が生まれるような気がします。

それではまた、次回に新しい年の箱根の様子をお送りできればと思います。

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