ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2021年1月15日

2件の記事があります。

2021年01月15日今年の『富士山』は白くない!?

富士箱根伊豆国立公園 沼津 山田優子

みなさま、こんにちは。沼津管理官事務所の山田です。

2021年がスタートして半月が過ぎました。お正月太りが未だに解消されず何とかしなくてはと思っていますが、冬は新作スイーツの誘惑が多く困ります。おいしい物にはかないません。

さて、昨年末ニュースなどで何度か取り上げられていましたが、年明けも引き続き富士山の積雪が少なく、今年は静岡県側から雪化粧の富士山がなかなか見られません。今週は最強寒波が猛威を振るい各地で大雪を降らせました。沼津管内では富士宮の田貫湖が結氷したり、裾野市の十里木や伊豆の天城山では積雪がありました。そんな翌日伊豆半島西側の海岸線から今日こそ真っ白な富士山を見られるか!?と巡視に出掛けましたが、白くない?かすかに雪は積もっていますが、あきらかに少ないです。昨年末から朝早い時間は少し積もっていても日中には山肌が見えるくらい雪は溶けてしまい、夕方には夏の富士山かと思うほどです。

2020.1.9(恋人岬にて撮影) 】


2021.1.13(恋人岬にて撮影) 】

同じ時期の2枚目の写真を比べると、今年の写真は山頂の辺りも山肌が見えるのが分かります。気象データで過去の気温を調べると昨年は暖冬でしたが、今年は例年並みです。暖冬の昨年でも雪化粧しているので原因は気温ではなさそうです。静岡県の富士山周辺(御殿場、富士、富士宮市(白糸))の12月の降水量を見ると記録的に少なく中でも富士宮(白糸)観測地点では平年比8%とほとんど雨が降っていないことになります。富士山での観測はされていないので麓の降水量ですが、雪のない富士山を見ると昨年末からの雨量が少なく冠雪に影響していそうです。


2021.1.14 (沼津合同庁舎より撮影) 】

巡視の翌日、沼津管理官事務所がある合同庁舎より富士山を見ると更に雪が溶けていました。手前の愛鷹山で麓の辺りは見えませんが山頂辺りに雪は肉眼で確認出来ません。帰宅時に別の場所から見ると麓の雪もほとんど確認出来ませんでした。富士山に降った雨や雪は、どのくらいで湧き水になるのでしょうか?諸説ありますが数年~15年くらいと言われています。いつかの湧き水が気になります。今年の富士山が真っ白に雪化粧する日がいつになるのか見守りたいと思います。

おまけ

恋人岬では土肥桜が咲き始めています。現在三分咲きくらいです。

菜の花に混じってひまわりも咲いていました。

しばらく自粛生活が続きなかなか出掛けられませんが、日記を見て季節や自然を感じてもらえるよう今年も沼津管理官事務所管内の情報を発信していきますのでよろしくお願いいたします。

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2021年01月15日【那須】センサーカメラが捉えた動物たちのすがた

日光国立公園 那須 菅野敬雅

こんにちは、日光国立公園 那須管理官事務所の菅野です。

昨冬は少雪のため冬のアクティビティがほとんどできませんでしたが、今冬ようやくスノーシューデビューすることができてウキウキです。

▲冬のセンサーカメラのデータ回収はスノーシューで!

さて、今回は那須平成の森で実施している中型・大型哺乳類調査のお話の第4回目。

センサーカメラが捉えた、動物たちの興味深いすがたをご紹介します。

1.じゃれあうタヌキ

2匹のタヌキが向かい合ってフェイントのような動きを見せています。

遊んでいるところでしょうか?

2.キツネの帰り道

2019年の1月15日から7月18日まで、計26回も同じような経路をたどるキツネがいました。

5月5日の写真のように、ノウサギと思われる獲物を咥えていることも度々ありました!

3.ニホンジカの決闘

2頭のオスのニホンジカが激しく押し合っています!

押し合いはカメラが捉えただけでも10分間以上続きました。

この決闘の撮影日は2月。一般にニホンジカの繁殖期は9月下旬から11月とされていますが、オスたちの縄張り争いは真冬になっても続くのでしょうか...?

4.うとうとするニホンジカ

春の朝の木漏れ日の中、座り込んでうとうとしているニホンジカの様子です。

人間と同じように頭を重たそうにしている様がほほえましいです。

◎過去の日記はこちら

第1回:平成の森に生息している哺乳類たち

第2回:何頭いるかな?

第3回:増えすぎて困っています。

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