関東地域のアイコン

関東地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

少し早い大掃除『東海自然歩道』

2021年11月17日
沼津 山田優子

みなさま、こんにちは。沼津管理官事務所の山田です。

ここ数日快晴のお天気が続いています。毎日富士山がとてもキレイです。今年も残り2ヶ月を切りました。年末が近くなってくると忙しくなり気持ちが焦ってきます。私は毎年大掃除を日中の気温の高いこの時期に全て終わらせてしまいます。カーテンの洗濯も空気が乾燥しているのでよく乾きますし、動きやすくおすすめです。掃除した後の状態を年末まで持続出来るようにがんばります。

さて、今回は落葉の進んだ東海自然歩道を大掃除してきたので、その様子を紹介したいと思います。

「東海自然歩道」は、東京高尾山から大阪箕面を結ぶ全長約1,700kmの長距離歩道です。日本の美しい自然や貴重な文化財を守り、多くの人々が足で歩いて自然の魅力にふれる健全なレクリエーションと情操教育の場として、昭和45年から整備されてきました。

今回はその中で、富士宮市北部にある静岡県と山梨県の県境根原入口からA沢貯水池までの区間の標識や木橋を1日かけて掃除しました。


▼国土地理院地図引用

まずは案内看板です。かなり汚れています。現在地やコース、周辺の情報などが書いてあり重要な看板です。看板に付着した土を水拭きで丁寧に落としていきます。土が落ちたら乾拭きで仕上げます。

看板の汚れは土や蜘蛛の巣がほとんどなので、掃除の時は箒と水と雑巾を持参します。

before】

  ↓

after】

見違える程キレイになりました。同じ要領で矢羽根看板や案内柱も拭いていきます。

次は木橋の落ち葉を掃除していきます。落ち葉に隠れた木橋が傷んでいないかなど、箒で落ち葉を掃き同時に確認して行きます。

before】

 ↓

after】

この時期は、落ち葉を掃いても1週間もしないうちにまた木橋が落ち葉でいっぱいになってしまいますが、木橋の状態を確認するためにも必要な作業です。歩道に落ちている枝なども乾燥していて、踏んだ時に折れて飛んでくることがありますので、歩きながら出来るだけ歩道脇によけていきます。その他にも歩道上に倒木があれば切断し安全に通れるようにします。1日掛けてかなり歩きやすい歩道になりましたが、自然の中にある歩道なので、これからも定期的に安全確認をしていきたいと思います。落葉の進む秋から冬は植物は少ないですが、遮るものが少なく歩道上から四季の中で一番富士山がよく見え、雪化粧した富士山が目の前に見えたときは何度見ても目を奪われます。


【 歩道上から見える富士山(A沢貯水池周辺にて撮影)】

紅葉の時期の山は、落葉で歩道の踏み跡が分かりにくく道迷いしやすくなります。何度も行っている山でも地図やGPSなどを持参して下さい。標高の低い山はまだ紅葉が楽しめそうですが、日が短く太陽が沈むと急に冷えてきます。無理のない行程で計画し楽しんで下さい。