富士箱根伊豆国立公園 下田
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2017年06月13日驚きの15万株! 伊豆半島下田あじさい祭り
富士箱根伊豆国立公園 下田 吉川貴光
6月、梅雨の時期といえば、あじさいです。今回は伊豆半島 下田のあじさいについてご紹介します。
伊豆急下田駅から徒歩10分の下田公園では、あじさい祭りが開催中です。
(2017/6/5 下田公園)
公園と言ってもほとんど山です。
昔、豊臣との戦いに備え、北条が大改築した山城である下田城の跡が下田公園です。
現在お城はありません。アップダウンがありますので歩きやすい靴がおすすめです。
(2017/6/5 下田公園)
道に沿って咲く色とりどりのあじさいは、100種類以上あり、初めて見るあじさいもありました。
(2017/6/5 下田公園)
とても綺麗なあじさいですが、ここのあじさいのすごいところは、なんと言ってもその数です。
15万株300万輪のあじさいが咲いているそうです。
全国のあじさい名所でも数千~数万株が多く、15万株ものあじさいが咲いているのは珍しいです。
日本で最大級のあじさい群生地だと思います。斜面を埋め尽くすあじさいは、見応え十分でした。
(2017/6/10 下田公園)
歩道は、あじさいに囲まれており、間近で見ることもできます。
見上げれば山を埋めるあじさいが広がり、見下ろせば街並みとあじさいを見ることができ、
場所や角度によって様々な表情が楽しめます。
こんなに咲いているのかと驚きましたが6月10日の咲き具合は、5分咲き程度。
満開になったらどれだけ綺麗なのだと楽しみになります。
(2017/6/5 下田公園)
少し登れば下田の街が一望でき、展望台からは、海も見渡せます。
綺麗なあじさいや景色を見ながら、軽いハイキングが楽しめる下田公園あじさい祭りは、
見頃を迎える6月中旬が本番です。
梅雨の時期、雨で外に出にくいですが、雨露に輝くあじさいもまた趣があっていいかもしれません。
ぜひお越しください。
2017年05月26日一見の価値あり! 天城山 アマギシャクナゲ!
富士箱根伊豆国立公園 下田 吉川貴光
伊豆半島にある天城山(万二郎岳、万三郎岳など天城連山の総称)に行きました。
だんだん暖かくなってきて山登りしたくなる時期になってきました。
この日、残念ながら曇りでしたが、登山者は多かったです。 もちろん目当ては、時期を迎えたアマギシャクナゲです。みなさんアマギシャクナゲを目指して元気よく歩いていました。
(2017/5/24 トウゴクミツバツツジ 万二郎岳周辺)
最初に目に入るのは紅紫色が鮮やかなトウゴクミツバツツジです。
枝にたくさんに花がついていて、とても綺麗でした。
万三郎岳の山頂に近づいていくと、先の方で歓声が聞こえ、立ち止まる人たちが見えました。
いよいよだと歩いて行くと、
(2017/5/24 アマギシャクナゲ 万三郎岳周辺)
背丈以上の立派なアマギシャクナゲが咲いていました。
花も綺麗ですが、花の数とボリュームに圧倒されます。
(2017/5/24 アマギシャクナゲ 万三郎岳周辺)
場所によっては、アマギシャクナゲが密集していて、体をすぼめながら歩く道もありました。
(2017/5/24 アマギシャクナゲ 万三郎岳周辺)
花の色は、薄いピンク色ですが濃さには差があり、白っぽいものもありました。
(2017/5/24 シャクナゲコース)
綺麗な花々だけでなく、初夏を感じる新緑も見事です。
天城山は、今の時期が特におすすめです。ぜひお越しください。
2017年04月27日南伊豆で発見! 桃太郎で有名なあの2匹 !!
富士箱根伊豆国立公園 下田 吉川貴光
今回は南伊豆で見つけた動物について紹介いたします。
(2017/04/25 ニホンザル)
ニホンザルが毛繕いをしています。林道を歩いていると山の中から突然ガサガサという音とともに数匹が姿を現しました。一瞬ドキッとしましたが特にいたずらされることもなく通過できました。
南伊豆町の波勝崎周辺には、約300匹のニホンザルがいるそうです。
(2017/04/25 子ザル)
これだけサルがいると農作物被害などがあるのではないかと思いますが、波勝崎にはサル園があり、管理されているので周囲への被害は鹿や猪に比べて少ないようです。
(2017/04/25 雄のキジ)
次に見つけたのは、日本の国鳥でもあるキジです。
写真を撮ろうと近づくと飛ばずに走って逃げてしまいました。飛ぶよりも走る方が得意な様でとても足が速いです。ことわざに雉の草隠れ(頭隠して尻隠さずと同じ意味)とありますが、まさにその通りで、草むらに隠れても長い尾が見えますし、色が目立つのですぐ見つけられました。
(2017/04/18 雌のキジ)
今の季節は卵を産む時期なので、雄の近くに雌もいました。雄に比べて雌は地味な色をしています。
サルとキジ、あとイヌがいればまるで桃太郎のようでした。
桃太郎は、南伊豆のような里山で生まれた物語なのかもしれませんね。
2017年03月31日海が割れるトンボロ現象!! 西伊豆 三四郎島
富士箱根伊豆国立公園 下田 吉川貴光
沖合約200mのところに4つの島でできた三四郎島があります。
普段は海に阻まれて渡ることができません。
しかし、潮が引くと
人が渡れるくらいの陸地が出てきます。
このような干潮時、島と陸地がつながる現象をトンボロ現象と言います。
海と海の間を歩いて島に渡ると、島同士がつながり、広い磯になっていました。
磯の香りがして、石には海藻がついていてツルツルと滑りました。
岩の間には貝や小さな魚がいて、大人も子供も楽しんでいました。
遊ぶのに夢中になって帰り道がないなんてことにならないように気をつけてください。
2017年03月13日伊豆で見つけた氷の自然現象
富士箱根伊豆国立公園 下田 吉川貴光
山に登るとまだ寒いですが、徐々に暖かくなってきており、伊豆に春が近づいてきていると感じます。
今回は伊豆の山で見つけた氷の自然現象をご紹介します。
(2017/02/28 仁科峠周辺)
山を見て、綺麗な花が咲いていてもう春かと一瞬思いました。でも花が咲くにはまだ少し早くないかと、
近くで見てみると
(2017/02/28 仁科峠周辺)
花ではありませんでした。大気中の水分が凍ってくっついた霧氷(むひょう)です。
木の枝がまるで鳥の羽のようになっていました。これはこれで綺麗でしたが少し騙された感じです。
山を見回して、全体が白ければ凍っているとわかりますが、所々なので花が咲いているように見えました。
(2017/03/08 万三郎岳)
土からフサフサと髭のような白いものが生えています。
(2017/03/08 万三郎岳)
霜柱(しもばしら)です。まず地表の水分が凍って、毛細管現象で地中の水分が表面に出てきて凍ってを繰り返して柱状になったものです。5~6cmくらいの長さでした。
(2017/03/08 万三郎岳)
登山道を歩いていると土が盛り上がっていたので覗いてみると中は、透き通った氷が土を押し上げ、空洞になっていました。
これは、凍上(とうじょう)という現象で地中の水分が凍って、厚い氷の層を作り、盛り上がったものです。上に乗っても潰れないだけの強度がありました。
(2017/02/21 天城峠周辺)
最後にコケから垂れた鼻水。ではなく水滴が垂れて凍ったかわいらしい氷柱(つらら)です。
同じ氷でもその場所の気候や状況の違いで様々な状態に変化していてとてもおもしろいです。
寒いと外に出たくなくなりますが、一歩外に出るとこの時期ならではの発見があるかもしれません。
2017年02月10日一足早い春の訪れ 河津桜
富士箱根伊豆国立公園 下田 吉川貴光
まだまだ寒い日が続きますが、伊豆半島の河津町では河津桜が満開に近くなっています。河津桜は、一般的によく目にするソメイヨシノに比べて、開花が約1ヶ月早く、ピンク色がやや濃いのが特徴です。
(2017/2/10 河津町 河津桜)
河津桜は、約60年前に河津町の河津川で苗が発見されました。その後、発見された桜は今までなかった種類とわかり、原木が河津町にあることから河津桜と命名されました。
(2017/2/10 河津桜の原木)
河津川沿い約3kmの桜並木は、見事でずっと見ていても飽きませんでした。見に来た人たちは、河原に降りて見たり、桜と写真を撮ったり、とても楽しそうで日本人は改めて桜が好きだなと感じました。
(2017/2/10 蜜を吸いにきたメジロ)
一足早い春の訪れにたくさんの鳥も大喜びでした。
桜を見ながら歩いていると鼻がムズムズ。
今年も春の訪れを 「はな」 が教えてくれました。
(2017/2/10 河津川)
皆さんもぜひ綺麗な河津桜を見に来てください。
花粉症の方はそろそろ辛い時期が始まりそうなので対策をお忘れなく。
2017年02月02日八丁池の雪景色
富士箱根伊豆国立公園 下田 吉川貴光
天城山脈の標高約1170mにある八丁池に行ってきました。
雪の気配など全くない登山道を登っていると標高1000m前後から小さくて白い雪がふわふわと降ってきました。道を進むごとに積雪しているところが増えていき、気がつくと温暖な気候で雪とは無縁と思われがちな伊豆半島で雪景色を見ていました。
(八丁池 登山道 2017/1/31)
雪に触れる機会の少ないのでテンションが上がりました。すれ違った登山者も同じだったように思います。
ザクザクと雪を踏みながら歩いていましたが、凍結したところは、想像以上に滑って少し怖かったです。皆さんも凍結した歩道を歩く際は、十分に気をつけてください。
(八丁池 2017/1/31) (八丁池 2016/9/9)
八丁池は、全面凍っていました。
今回凍結した八丁池と9月の八丁池です。秋には青々していた植物も今は葉を落としています。
(八丁池 2017/1/31)
昔、天然のスケートリンクとして使っていたという話は本当だったんだなと思いました。
もちろん今スケートはできません。
最後に、まだまだ寒いので防寒対策、凍結対策などしっかりして万全の準備での登山をお願いいたします。
休憩中、水筒の温かいお茶を飲むと体が中から温まり、ただのお茶がとてもおいしく感じました。手軽なペットボトルもいいですが、ゴミも出ないですし、寒い日はマイボトルもオススメです。
2017年01月12日今が見頃!! 300万本の伊豆下田スイセン
富士箱根伊豆国立公園 下田 吉川貴光
今回は、下田市爪木崎で見頃を迎えているスイセンをご紹介いたします。
12月頃から咲き始めた爪木崎の約300万本ものスイセンは、ちょうど見頃を迎えて辺り一面を埋め尽くしていました。見に来たほとんどの方々がこの綺麗なスイセンを撮ろうとカメラや携帯電話を構えていたのが印象的でした。
(爪木崎 スイセン 2017/01/12)
風が吹くたび甘い香りがして、周りから「良い香り~」という声がたくさん聞こえました。
風で一斉に揺れるスイセンは、まるで波のようで見ていて飽きませんでした。
(爪木崎 スイセン 2017/01/12)
あいにく連日の強風で一部倒れてしまっているスイセンもありました。
(爪木崎海岸 スイセン 2017/01/12)
そんな中、強い海風にさらされ続けてもしっかり立っているスイセンに自然の力強さを感じます。
(爪木崎 スイセン 2017/01/12)
スイセンは、様々な種類がありますが、ここに咲くほとんどのスイセンはニホンスイセンです。ニホンスイセンは、ニホンと名前についていますが、原産は地中海沿岸地方で日本には中国から渡ってきて野生化したそうです。綺麗な花と香り、ニラの様な葉が特徴的な植物です。花が咲いていない、葉だけの時期は、本当にニラそっくりで間違えてしまいそうですが...
スイセンは、有毒植物です。食べられません。
ニラと間違えて食べて死亡してしまった例もあるようですので絶対に食べないでください。スイセンの場合、綺麗な花には棘ではなく、毒があるので気をつけましょう。
2016年12月08日鮮やかに色づく 伊豆半島の自然
富士箱根伊豆国立公園 下田 吉川貴光
今回は冬の伊豆半島の植物について紹介いたします。
こちらのとんがり頭の花は、アロエです。12月~1月になるとアロエの花が見頃になります。
(2016/12/1 アロエの花まつり)
伊豆半島南部にある下田では、アロエの花まつりが開催され、地域に親しまれている植物の1つです。この辺りではアロエを植えて育てている家も多く見られます。昔からアロエがあれば「医者いらず」と言われ、さまざまな健康効果があるそうです。
次は、紅葉です。
(2016/12/2 長九郎山 2016/12/6 天城峠周辺
2016/12/6 河津七滝 2016/12/6 天城峠周辺)
■長九郎山では、黄色い葉が多く見られました。写真を撮影した前日、強風だったのでモミジの木は、
葉をたくさん落としていて、少し寂しい感じでした。
■河津七滝周辺は、紅葉していてとても綺麗でした。今が見頃かもしれません。
■天城峠周辺は、黄色い葉もあれば、時期が過ぎた褐色の葉もありました。黄色い葉のモミジも
とても綺麗でした。
3カ所とも伊豆半島の中央付近に位置している地域ですが、紅葉の状況はバラバラでした。
同じ地域でも標高、日当たり、川の近くなど条件の違いで気温差あり、色づき具合が異なるのではないかと思います。
(2016/12/2 長九郎山 シャクナゲ)
一方で来年に向けて準備を始めていたのは、シャクナゲです。つぼみをつけています。
来年の5月頃には、たくさんの綺麗な花を見せてくれそうです。
ジリジリと太陽が照りつける中、伊豆下田では、徐々に海水浴を楽しむ方が増えてきました。
今回は下田の海をご紹介いたします。
(上段:田牛海岸 鍋田浜 外浦海岸
中段:九十浜 白浜大浜 入田浜
下段:吉佐美大浜 白浜中央 多々戸浜)
下田の浜は、伊豆半島の地形上、山や岩でいくつかに分かれています。
そのため大きな浜からプライベートビーチの様な小さな浜、波の静かな浜など様々な浜が点在しています。
共通しているのは、とにかく海が綺麗なことです。
(2017/07/06 白浜大浜海水浴場)
その中でも一番有名な海が白浜大浜海岸です。眺めているだけでも楽しめそうな真っ白の砂浜と青い海が続く広々とした海水浴場です。下田といえば、白浜というイメージの人も多いです。毎年約40万人が訪れます。
7月初旬は、それほど混んでいる印象は受けませんでしたが、海開き後、夏本番の混み具合は未知数です。
(2017/07/06 九十浜海水浴場)
こちらは、九十浜です。見てのとおり小さい浜ですが、周りは山に囲まれ、まるでプライベートビーチのような感覚になります。入り江になっているので波は比較的穏やかで近くの磯ではシュノーケリングを楽しむ人もいました。坂を下って到着する浜なので、帰りは上りです。帰る体力を残しておいてください。
(2017/07/06 入田浜海水浴場)
こちらは入田浜です。若干行きにくいところにある海ですが、人気の高い海です。
サーファーの人気も高く、外国の方も多いように思います。海水の透明度はかなり高く、海底に映るサーフボードの影、足下を泳ぐ魚がくっきり見えました。南国の海にいるような気分を味わえます。
海によってそれぞれ特徴があるので海水浴場を巡って、自分好みの海をみつけてみてはいかがでしょうか。
最高の海があなたをお待ちしております。