ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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南アルプス国立公園

226件の記事があります。

2015年05月07日夜叉神峠で遭遇したもの

南アルプス国立公園 大石佳織

こんにちは。

みなさんゴールデンウィークはどのように過ごされましたか。

山や海で楽しんだ方もいらっしゃるのではないでしょうか。


私は4月29日(祝)に夜叉神峠から杖立峠方面へ巡視に行ってきました。









【夜叉神峠登山口】



夜叉神峠は鳳凰三山の南に位置する標高1770mの峠です。この季節

足元にはスミレなどの春の花々が咲き、のんびりとハイキングを楽しむ

ことができます。











【登山道沿いに咲くスミレやニリンソウ】



夜叉神峠登山口から約1時間で着く夜叉神峠からは、雪を残した白峰三山(北岳、

間ノ岳、農鳥岳)が、どーんとそびえ、すばらしい眺望を満喫できます。












【夜叉神峠からの白峰三山】



さて、登山道を歩いているとき、なんだか甘い匂いがするなぁと思っていたら

たくさんのチョコレート菓子が散乱している現場に遭遇しました!

食パン(?)が落ちている場所も...。

落としてしまった食べ物は、食べられませんが、野生動物が人間の食べ物の

味を覚えてしまわないようにするためにも、拾って持ち帰るようお願いします。

この他にも、お菓子の袋や空き缶、折れたペグ(テントを地面に固定する留め

具)も拾いました。ゴミはもちろん、使えなくなった道具も忘れずに持ち帰る

ようにしたいものですね。

山に持ち込んだものは持ち帰る。きれいな山と景色をみんなで楽しむためにゴミ袋を

持って登山しませんか?

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2015年04月28日南アルプス北部開山祭

南アルプス国立公園 大石佳織

こんにちは。

事務所のある芦安では、新緑が美しく、足元に目を向ければ、スミレやハルリンドウが
出迎えてくれるよい季節になってきました。


先日、4月25日(土)「南アルプス北部開山祭」及び南アルプス林道バス「安全運転祈願祭」

に出席してきました。

南アルプス林道は、長野県伊那市長谷の戸台大橋から北沢峠をつないでいますが、この区間
はマイカー規制が行われているため、北沢峠へ向うにはこの林道バスを利用することになり

ます。冬の間、閉鎖されている林道は、毎年4月下旬に戸台大橋から歌宿(標高1680m)

までの区間で運行が開始され、6月15日北沢峠(標高2032m)まで開通します。

この日は、バス営業所でテープカットが行われた後、歌宿へ移動し、関係者などが参加して
今シーズンの運行や登山の安全を祈願しました。
祈願祭の様子










地元伊那市職員らで構成されるイーナちゃんカルテットによる弦楽四重奏の演奏もありました。
よいお天気のもと、鋸岳(2685m)を正面に望みながら聴く弦楽器の響きはとてもすがすがし
かったですよ。
鋸岳を背景に弦楽四重奏の演奏














この日、伊那市街地は21℃まで気温が上がっていたようですが、歌宿では風が吹くと非常に寒く
ダウンを着込む方もいるほどでした。歌宿へ展望を楽しみにお越しの際は、防寒対策も忘れずに!

早速運行になったバスを使い仙丈ヶ岳や甲斐駒ヶ岳(東駒ヶ岳)を目指す登山者もいました。
この時期はバスの運行は歌宿までのため、北沢峠までの6.3㎞を歩く必要があります。
今年は雪が少ないということですが、それでも歌宿より上はまだまだ雪が残っています。
4月25日の北沢峠の様子










南アルプスはまだ雪山なので、登山には十分な経験と装備が必要です。
安全登山をお願いいたします。

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2015年03月17日南アルプスの地味な(!?)生き物 その2「コケ植物」

南アルプス国立公園 大石佳織

こんにちは。

南アルプスの山々はまだまだ深い雪にとざされていますが、

事務所の周辺ではスモモの花が咲き、すっかり春らしく

なってきました。

さて、『南アルプスの地味な(!?)生き物 その2 』

ということで、夏の活動中に出会った生き物を紹介したいと

思います。本日、紹介するのは「コケ植物」です!

みなさんは「コケ」と聞くと、どんないきものを想像しますか?
あゆが食べるもの?お風呂にはえてくるもの?
いろいろないきものを想像しますよね。

今日、紹介する「コケ植物」は植物のなかまです。
アユが食べる「藻類」や、お風呂にはえてくる「カビ(菌類)」
とは違うグループのいきものなんです。


南アルプスでは、登山口から山頂まで、さまざまな環境に

さまざまな姿形のコケ植物がたくさん生育しています。


沢の水がかかる場所ではみずみずしいコケ植物が見られます。













亜高山帯の岩の陰には、変な形のコケ植物、『エビゴケ』が...。













北岳の3,000mを超える稜線の岩の上には、厳しい環境を
たくましく生きるコケ植物が!














南アルプスでは、登山口から3,000mを超える稜線まで
あちこちでコケ植物に出会えます。

小さくて目立たないけれど、可愛くてたくましいコケ植物に
注目して歩いてみると新たな発見があります。


◆南アルプスの生き物を知ろう!まめまめ知識【コケ植物】
植物のなかまなので、光合成をして、自分で栄養をつくります。

このため、木の幹にくっついていても、木から養分を吸い取ったり
しません。


学校で習うゼニゴケやスギゴケなどのほかにもたくさんの種類がいて
日本には、なんと約1,800種類ものコケ植物が生育しています!

水辺はもちろん、木の幹や、南アルプスの稜線の太陽が照りつける

岩の上まで、さまざまな環境に適応した種類がいます。
いろんな環境で生きるコケ植物を探しながら歩くのも楽しいですよ。

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2015年02月18日南アルプス国立公園とユネスコエコパーク

南アルプス国立公園 大石佳織

こんにちは。

みなさんは、ユネスコエコパークってご存知でしょうか?

ユネスコといえば、世界自然遺産(小笠原諸島)や世界文化遺産(富士山)を

思い浮かべる方が多いかもしれませんね。

ユネスコエコパークは、ユネスコによって認定されるものです。

貴重な自然があり、その自然をきちんと守りながら、自然と調和した暮らし(文化・

経済・社会的活動)を将来にわたって続けていくための取り組みが行われている地域が

ユネスコエコパークに認定されます。

ユネスコエコパークに登録されるということは、自然保全と豊かな人間生活が将来にわたって

共存し、世界のお手本となる地域であると認められたということを意味しています。

平成26年6月、南アルプス地域は『南アルプスユネスコエコパーク』に登録されました。

南アルプスの山並み











そして、先日、2月14日には、南アルプスユネスコエコパーク登録証授与記念式典が行われ

ユネスコエコパークの登録証が地域の市町村へ授与されました。式典では、授与式のほか

静岡大学の増澤武弘特任教授によるユネスコエコパークの概要と南アルプスの魅力を

解説する講演や、南アルプスの麓、大鹿村で江戸時代から継承されてきた大鹿歌舞伎の

公演が行われました。























ユネスコエコパークの核心地域(貴重な自然があり、それを守る地域)のほとんどは
南アルプス国立公園として保護管理されています。

エコパークに登録されたことで、南アルプスへの理解が深まって、南アルプスのファンが

増えると嬉しいですね。

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2015年02月04日長野県富士見町で写真展はじまりました!

南アルプス国立公園 大石佳織

こんにちは。

今日は立春。暦の上では、春ですね。

とは言え、事務所周辺はまだまだ冬です。


さて、『 国立公園・野生生物フォトコレクション 』が長野県富士見町にある

富士見町コミュニティプラザで始まりました。


<開催期間> 2015年2月4日(水)~ 2月25日(水)

<場  所> 富士見町コミュニティプラザ(長野県富士見町富士見3597-1)
















昨年4月から関東地区の国立公園や鳥獣保護区の事務所を巡回してきましたが

この写真展も残すところ、南アルプス国立公園の事務所が開催する富士見町の

会場を含めて2箇所のみとなっています。

気になっているけどまだ見に行っていないという方や、富士見町のお近くに

住んでいる方、近くまで遊びに行く予定がある方は、是非、寄ってくださいね。























展示しているのは、関東地区の16人のアクティブ・レンジャーが、それぞれの視点と

感性で切り取った自然や動植物の写真、計48点です。

日々の業務で現地へ足を運んでいるARだからこそ切り取れる瞬間や、こんな目線で

動植物と向き合うのも新鮮だなと感じさせてくれる写真もあります。


写真展を見て、国立公園や鳥獣保護区、アクティブ・レンジャーを少しでも身近に

感じてもらえると嬉しいです。

また、写真を見て気になる場所が見つかれば、訪れてみてもらえると、とても嬉しいです。

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2014年12月12日南アルプスの地味な(!?)生き物 その1 「ふしぎな生き物」

南アルプス国立公園 大石佳織

こんにちは。
南アルプス自然保護官事務所の周辺でも雪が降るようになりました。ここのところ、山から足が遠のいて、少しさびしい毎日を過ごしていますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。

さて、山に行けないなら、行ったつもりになってしまおう!
というわけで、冬の間は夏の活動中に出会った生き物を紹介していこうと思います。

何から紹介しようかなと、写真を見返してみたところ...
あら...?なんか地味な生き物ばかり写真に収めているような...。
夏の間、私は地味な生き物に吸い寄せられていたようです。

地味でも南アルプスの大切な生き物です。
今回はちょっとふしぎな生き物を紹介します!


夏、高山帯の稜線を歩いていると、ハイマツの根元などに何やら白いものが...

見たことあるという方もいるのではないでしょうか?

【見たことあるという方もいるのではないでしょうか?】

小動物の骨!?
枯れた枝??
ちらっと見ただけでは、生き物の感じがしないふしぎな白い物体...。

でも、よくよく見ると「生えてる」んです。
こいつは一体何者なのか!?

実は、地衣類という生き物です。
調べてみると「ムシゴケ」。
そっくりの種類に「トキワムシゴケ」というのもあるようなので、どちらかわかりませんが、高山帯に分布する種類だそうです。

【じっくり見ると陶器みたいで綺麗だし、かわいい。と思うのは私だけ?】

足もとには目立たないけど、花とは別の美しさのあるふしぎな生き物がひっそり生きています。

あまり注目されない生き物にスポットを当てて紹介するのがきっと私の使命。
これから地味な(!?)生き物を紹介していきます。お楽しみに!


◆南アルプスの生き物を知ろう!まめまめ知識
【 「地衣類」って何?? 】
菌類と藻類が一緒になって生きている(共生している)生き物。
キノコとも植物とも違う不思議な生き物です。

「地衣類」には、今回紹介したムシゴケの他にも、ウメノキゴケやハナゴケなど『コケ』と名のつくものがたくさんありますが、「コケ植物」(スギゴケ、ゼニゴケなど)とは全く別の生き物です。

ややこしいですね。

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