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アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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日光国立公園

154件の記事があります。

2017年07月13日奥日光のカミキリムシ

日光国立公園 太田祐司

みなさん、こんにちは!

前回(7月3日)の私のAR日記は、奥日光の巨樹を紹介させていただきました。

今回は、そんな樹木を食べる奥日光のカミキリムシを紹介させてください。

最初はシラフヒゲナガカミキリ。その名のように触角の長い、大きさは19mmから28mmぐらいの

割と大型のカミキリムシです。奥日光の亜高山帯のオオシラビソ等針葉樹の衰弱木に集まり産卵します。

笹の上のシラフヒゲナガカミキリ

奥日光は天然カラマツも多く生育しており、各地で巨木を見ることができます。

天然カラマツの樹皮下を食害するのがミドリヒメスギカミキリ。天然カラマツの巨木を注意して見れば、樹皮上を這い回っているのが観察できるかもしれません。体長は8mmから12mmぐらいなので注意深くないと気づきませんが、金属光沢のある緑色から青緑色に輝くきれいなカミキリムシです。

カラマツの幹上のミドリヒメスギカミキリ

次はアラメハナカミキリ。鞘翅がザラザラした感じが名前の由来の様です。体長は12mmから19mmぐらいの小さなカミキリムシです。亜高山帯の針葉樹の、樹皮が剥がれ落ちた立ち枯れ木に集まり、産卵します。

針葉樹の立ち枯れ木にとまるアラメハナカミキリ

今回紹介したカミキリムシは、いずれも針葉樹林に生息します。生木に食い入るものから、枯れ木を食して分解の促進に役立つものもいます。奥日光の涼しい針葉樹林の中で、樹木を眺めて、こんな虫を観察するのはいかがでしょうか?

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2017年07月03日奥日光の巨樹たち

日光国立公園 太田祐司

みなさん、こんにちは。

奥日光では大人気のクリンソウもほぼ終了で、戦場ヶ原のワタスゲもピークを過ぎました。小田代原のレンゲツツジやアヤメがこれからは見頃でしょうか?

奥日光は、そんなきれいな花ばかりではなく、大きな樹木も見応えがあります。

そんな巨木を紹介させてください。

光徳園地の三本楢

最初は光徳牧場のそばの光徳園地にある木です。

光徳園地には大きなミズナラが三本並んで生育しています。

この周りではお昼時、修学旅行の子供たちがお弁当を広げています。

牧場のアイスクリームを食べながら、園地の野外卓に座って眺めてください。

戦場ヶ原の赤沼発の低公害バスに乗って、西ノ湖入り口で下車し約20分ほど歩くと柳沢川を渡る吊り橋があります。橋を渡ると巨木の森になります。この当たりは千手が原と呼ばれ、ハルニレやミズナラの巨木が林立しています。森を抜けると西ノ湖です。ここではヤチダモ林が有名ですが、湖岸には巨木も多いです。

西ノ湖の西岸にあるドロノキの巨木

撮影は6月上旬だったので、ズミの花も咲いていました。

西ノ湖の千手楢

北岸には多くの太い枝を張りだしたミズナラの巨木があります。遠くから見ると千手観音の手のように枝を張り出しています。

この巨木を支えるために、根も大きく盛り上がり、まるで熱帯雨林にある樹木の板根のような雰囲気です。

これらの巨木はお花のような派手さはありませんが、何か神々しさを感じます。

奥日光は日光市街地が雨でも、晴れていることがあります。梅雨時でも是非、見に来てください。

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2017年06月30日キスゲ平・天空回廊

日光国立公園 番場美奈子

こんにちは。雨ですね。

23日にニッコウキスゲのシーズン到来を宣言されたキスゲ平には

レストハウス近くから展望台まで1445段の天空回廊があります。

はじめは穏やかな傾斜に穏やかな景色が広がりますが

奥の方に見えるのは結構な急勾配、、。

平均45分の道のりですが地元アイスホッケークラブの選手は

10分かからないで登るとか。恐るべし。

623日時点ではニッコウキスゲはまだ咲き始め時期でしたが、

ところどころで見られる花は鮮やかな色でした。

散策している方もちらほら。

それよりも多く見られたのがハルカラマツ。

ぽつぽつとかわいらしい花が咲いていました。

回廊も終盤に差し掛かり、穏やかな風景が一変。空へと延びる階段が続きます。

みなさん休み休み自分のペースで登ります。中には一気に登る強者も。

途中の展望デッキで一休み。

息があがって苦しくてもこの景色で気分が晴れます。

途中の展望デッキの景色もきれいですが、登り切った頂上は格別です。

この日はまだ緑でしたが、ここが一面黄色い花に覆われた世界になるのはもうそろそろ。

見頃は7月上旬です。

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2017年06月29日ニッコウキスゲのシーズン到来

日光国立公園 番場美奈子

こんにちは。

梅雨ですね。日光ではこの時季、ニッコウキスゲのシーズンを迎えます。

623日(金)はニッコウキスゲの群生地である霧降高原キスゲ平で

"ニッコウキスゲのシーズン到来を告げるイベント"が開催され、

日光市長によってシーズン到来が宣言されました。

黄色い花はまだ咲き始めでこの日は、ぽつぽつとが見られる程度でした。

イベントではニッコウキスゲの補植と、外来植物の抜き取りが実施されました。

レストハウス前に集まった人たちは日光ではお馴染みのシカ侵入防止柵のゲートを

通って作業場所へと移ります。このあたりではシカの食害によりニッコウキスゲが

激減し、1994年にシカ柵が設置され、補植が始まりました。

補植は20名ほどが参加し、500株のニッコウキスゲが植えられました。

今回の区画の隣には2015年に植えられたものがちらほら咲いていました。

一方、外来植物抜き取りは10名ほどが参加し、オオハンゴンソウやハルジオン等を

抜き取りました。

特定外来生物に指定されているオオハンゴンソウ。葉はヨモギと似ているそうで、

並べて見せてもらいました。似てます。葉の裏が白い方(右)がヨモギです。

作業中にはハルゼミを発見。小さくてかわいらしいです。

作業は1時間ほどで無事に終了しました。

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2017年05月26日戦場ヶ原の危険木調査

日光国立公園 番場美奈子

初めまして。

4月1日に日光国立公園管理事務所にアクティブレンジャーとして

配属されました、番場美奈子と申します。

日光に来てからそろそろ2ヶ月。あっという間に時間がすぎ、冬の終わりから

新緑の季節となりました。

先週、戦場ヶ原と小田代原で歩道沿いの危険木(枯れ木、枯れ枝)の調査を実施しました。

これからの時期は、たくさんの方が利用されるので特に歩道の安全に気をつけなければいけません。

この日は天気も良く、既に小学生の団体さん等で賑わっていました。

さっそく調査開始。

歩道を進むと危険木候補を発見。

この木の枝は枯れていて落ちたら歩道にかかる恐れがある、と危険木認定したら、

樹木の樹種を判別し、樹高を測ります。

念願のレーザー測定器で測量するも電池ぎれ。

レーザーは断念し、2mの測量ポールをあてて樹高を測っていきます。

このミズナラは測量ポール4.5本分の高さとカウントして9mで決定。

次に林尺を使って胸高直径を測ります。

林尺で目盛りが足りない大物はコンベックスでぐるっと測定。

そして、枯れ枝の位置や数をカウントします。

その他にも、根や内部が腐っていないか測量ポールや測量ピンで感触を確かめます。

今回の調査の記録をもとに、これから撤去作業に向けて取り組んでいきます。

作業中は、「何しているんですか?ご苦労様です。」と利用者の方にたくさん声をかけていただきました。

皆さんが安全に散策できる空間を確保する為、これからも目を光らせていきたいと思います。

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2017年04月24日【那須】那須事務所よりお知らせ

日光国立公園 吉川 美紀

みなさんこんにちは。

那須事務所周辺(標高約900m)の雪は大分溶け、とうとう那須平成の森でも冬のプログラム・スノーシュートレッキングが終了しました。カタクリやショウジョウバカマが開花しており、とても春らしくなってきましたが、まだ場所によっては1m近い積雪が残っている場所もあります。

那須にお越しの際は、目的地の状況や天候をご確認のうえ、適切な装備をご用意ください。

(峠の茶屋登山口/4月21日撮影)

さて、そんな春らしくなってきた那須よりお知らせです。

  1. ①那須事務所の名称変更

    平成29年度より、那須自然保護官事務所は「日光国立公園那須管理官事務所」に名称が変更いたしました。事務所名称の変更に伴い、自然保護官の役職名も「国立公園管理官」に変更となり、自然保護官補佐も「国立公園管理官補佐(通称はアクティブレンジャーのまま変わりなし)」となります。

    事務所の所在地には変更ございませんので、どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。

     ○参考:http://kanto.env.go.jp/to_2017/post_95.html

  2. ②那須平成の森フィールドセンター及び那須高原ビジターセンターの休館日の変更

    平成29年度より、那須平成の森フィールドセンターおよび那須高原ビジターセンターの休館日が以下のとおり変更となりました。ご利用の際はご注意ください。

       (変更前)休館日 4-11月:無休、12-3月:水曜日

       (変更後)休館日 毎週水曜日(ただし、5、8、10月は無休)

         ○那須平成の森フィールドセンター:http://www.nasuheiseinomori.go.jp/

         ○那須高原ビジターセンター   :http://www.nasuheiseinomori.go.jp/vc/

  3. ③2017新宿御苑みどりフェスタ出展

     4月29日(土)新宿御苑にて開催されます「2017新宿御苑みどりフェスタ」に那須管理官事務所が出展いたします。タイトルはずばり、「楽しさ発見!日光国立公園・那須の山、那須平成の森にでかけよう!」

    今年度、第2回山の日記念全国大会の会場に選ばれた那須の魅力をご紹介します。また、「木の枝で笛作り」などのワークショップも同時に開催!ぜひお近くにお越しの際は、那須の情報をゲットして那須の魅力に触れてください!

     ○参考:http://www.env.go.jp/press/103958.html

        

    (木の枝で笛作り)

    今年度、那須は話題がたっぷりです!

    アクティブレンジャー日記でも随時情報を発信していきますので、ぜひおつきあいください!

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2017年02月17日ラストチャンス! 【那須】平成28年度国立公園・野生生物フォトコレクション

日光国立公園 吉川 美紀

 みなさんこんにちは。

 那須では場所によって1mを越えるほどたっぷりと雪があり、雪上トレッキングをはじめとするウィンタースポーツなど冬ならではの楽しみが満喫できる時期となっています。

 那須のARは雪にも負けずスノーシューを使用して巡視に行きます(ただし安全が確保できる場所のみ)!

 毎年のことながら、シーズン初のスノーシュー巡視はワクワクします。

(1m以上の積雪の上を関係者で巡視中)

 そんな冬本番の那須よりお知らせです。

 「平成28年度国立公園・野生動物フォトコレクション-アクティブレンジャー写真展-」を、那須で開催いたします!

 <開催期間>平成29年2月18日(土)~平成29年3月12日(日)

 <会  場>那須高原ビジターセンター(栃木県那須郡那須町湯本207-2)

       ( 開館時間:9:00~16:30 水曜日休館 )

 この写真展では、関東地区のアクティブレンジャーが日々の業務の中で撮影した風景や動植物の写真を展示します。

 現地で働き、現地を知っているからこそ切り取れた瞬間や、なかなか気づくことのない視点や感性で写された写真など、様々な写真があります。

 あなたのお気に入りの1枚を見つけてみてください。そして、気になる写真が見つかったら、ぜひ実際に現地を訪れてみてください!

(写真展会場の様子)

 1年間関東地方環境事務所管内を巡回してきた平成28年度アクティブレンジャー写真展も、那須会場での開催が最後となります。

 まだ見ていないという方、もう一度見たいという方、那須町にお住まいの方、那須へ遊びに行く予定がある方は、ぜひお立ち寄りください!

● 那須高原ビジターセンターHP ●

http://www.nasuheiseinomori.go.jp/vc/

● 写真展お知らせ ●

http://www.env.go.jp/park/nikko/topics/28_1.html

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2017年02月06日雪の奥日光 シカの痕跡調査

日光国立公園 太田祐司

 みなさんこんにちは

 奥日光も1月中旬に少しまとまって雪が降りましたが、1月下旬からは暖かい日が続き、積雪量も少し減った感じです。

 少し前となりますが、1月19日にシカの痕跡調査に同行してきました。戦場ヶ原の植生を増えすぎたシカの食害から守り、復元を促すことを目的として、シカの侵入防止柵を約17km設置し、約980haを囲っています。

 昨年秋の調査で柵内にはシカが7頭程度が生息していると推定されており、柵内の個体数の増加を防ぐことを目的としてシカの捕獲を行っています。シカ柵の管理や捕獲は自然公園財団のシカ管理専門員(略称ONDM:Oku Nikko Deer Manager)が担当しています。

 今回同行させていただいたTさんはまだうら若い乙女?ながら、北米や東欧でオオカミやヤマネコの雪原での調査経験もあり、スノーシューを履いて単独で雪の森林内を彷徨するパワフルな方です。

双眼鏡でシカを探すTさん

 調査箇所は男体山の西のカラマツやミズナラを主体にした平坦な樹林地です。
 2日ほど前に降った雪は落ち着いていてラッセルはそれほどでは無いのですが、やはりスノーシューを履いていてもそれなりに沈みます。
 30分ほど歩くとシカの踏み跡が出て来ました。ここで説明を受けながら観察し、西から東に移動した跡と判断しました。

シカの踏み跡

 この辺りは他にも踏み跡があり、南側から来た跡を辿ってみることにしました。

 シカは雪が深い所では、雪をかき分けて歩くのでは無く、ジャンプして歩く様です。

シカのジャンプ歩行?跡

 南側のシカ侵入防止柵まで来ると、柵沿いに踏み跡がたくさん見られました。

シカ侵入防止柵沿いのシカ踏み跡

 このあとのTさんの調査の結果、この地点から東の地域にシカの餌場や寝屋と思われる痕跡が多くあったことから、この地域で捕獲を進めることになりました。

 今回は道路からも離れた標識もない地域を歩きましたが、奥日光では標識が設置されたスノーシューコーズが湯元地域にありますし、湯元ビジターセンターではアニマルトラッキングという動物の痕跡観察のイベントを開催します。(湯元ビジターセンターのHPをご覧ください。 http://www.nikkoyumoto-vc.com/)

 また、2月11,12日と中禅寺湖や湯元温泉で雪まつりのイベントが行われます。雪の奥日光の自然を楽しみにぜひいらしてください。

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2017年01月17日雲龍渓谷 氷瀑現状調査

日光国立公園 高橋祐子

初めまして。日光自然環境事務所の高橋と申します。

12月1日からアクティブレンジャーとして着任いたしました。

着任してきてからまもなく二ヶ月。ようやく仕事のペースなどが少しずつ掴めてきたこの頃です。

中旬に行われた、雲龍渓谷の氷瀑現状調査に同行しましたので報告します。

この調査は毎年利用開始前に、栃木県・日光市の山岳連盟と雲龍渓谷を利用する事業者の方が集まり、渓谷内の氷瀑の成長具合、アクセスルートや危険箇所の確認などを行っているものです。

まさに圧巻!大自然の芸術作品です。

燕岩の氷瀑も一つはすでにつながっており、成長中の氷瀑もありました。

冬ならではのすばらしい風景ですが、大自然の懐深くに入るということは、包含するリスクも大きくなると云うことです。

落石や落氷、様々な危険があることをどうかお忘れなく。

風や日差しの強い日は要注意です。

氷瀑にたどりつくまでには雪に埋もれた小川を渡りますので、足場をよく確認し、踏抜き等に注意することも必要です。

また、氷柱落下事故のリスク低減のため、昼頃までには下山しましょう。

今年の入渓期間は、2月12日(日)まで。

以降は気温の上昇などにより氷柱落下等が発生し始め、危険性が高まるとのことです。

入渓に当たっては、登山届けの提出をお忘れなく。

ネットでも提出できるようになっていますので、ぜひご活用ください。

https://s-kantan.com/pref-tochigi-u/offer/offerList_detail.action?tempSeq=1158

補足:お手洗いはありませんので、「携帯トイレ」等のご用意と、紙も含めた持ち帰りをお願いします。

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2016年11月18日北アメリカから湯ノ湖にやって来たコカナダモ

日光国立公園 中野純

<水草コカナダモを刈り取る>

1116日に奥日光清流清湖保全協議会主催の「湯ノ湖水草コカナダモ除去及び湖畔清掃」が行われました。

作業内容は、湯ノ湖の湖上を手こぎボートで移動し、錨(いかり)によりコカナダモを刈り取る作業と、湖畔を歩いてのゴミ拾いです。

コカナダモを刈り取る作業は、平成10年から継続して実施されており、毎年大量のコカナダモが刈り取られ、域外に搬出されています。

今年は強風の影響で手こぎボートは使用出来ませんでした。そのため、湖畔から錨を投げての刈り取り作業となりました。


コカナダモを刈り取る作業

<コカナダモとは>

沈水植物コカナダモは、北アメリカを原産とする外来種で、昭和48年に湯ノ湖でその存在が確認されて以来、湯川そして中禅寺湖の一部まで生育範囲を広げています。

日光市提供_コカナダモ
コカナダモ(日光市提供)

<コカナダモの自然浄化機能を活用>

コカナダモは、春から夏の成長段階で富栄養化の原因となる栄養塩類(窒素やりん等)を吸収するため、水環境改善の働きをします。ところが冬になり枯れて湖底に沈むと、吸収した栄養塩類を放出することになるため、水環境を悪化させてしまいます。

つまり、栄養塩類を吸収したコカナダモを湖外へ搬出することが下流域の湯川や中禅寺湖等を含め奥日光水域における水環境の保全につながるわけです。

近年、コカナダモの刈り取りによる効果もあってか、絶滅危惧種に指定されている在来種の水草数種類(ヒメフラスコモ、センニンモ等)の生育範囲が増加したとの報告もあります。

<最後に>

環境省・農林水産省では、コカナダモを「我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト」(通称:生態系被害防止外来種リスト)における「総合対策外来種」となっています。

総合対策外来種とは、「国内に定着が確認されているもの。生態系等への被害を及ぼしている又はそのおそれがあるため、国、地方公共団体、国民など各主体がそれぞれの役割において、防除(野外での取り除き、分布拡大の防止等)、遺棄・導入・逸出防止等のための普及啓発など総合的に対策が必要な外来種」と規定されています。

詳細はこちらを参照 ↓

https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/iaslist.html

農林水産業を中心とする産業分野では、家畜用、栽培用、園芸用、緑化用、天敵用、受粉用、食用、飼料用等として多くの外来種が利用されており、これらは我々の社会や生活を支えています。しかし、その中には管理下から逸出することで問題が発生するものもあることから、社会的な便益を引き続き享受できるようにするとともに、生態系等へのリスクを低減するという観点から、我々の社会と外来種との適切な関わり方を考えていく必要があります。

外来種問題の対策は、外来種の導入に伴う生態系、社会、経済等への効果・影響を多くの人が理解し、一人一人の心がけと行動が大切となります。

今や外来種は我々の身近な存在となっています。

身のまわりに、どんな外来種が生息・生育しているのか、観察してみてはいかがでしょうか。

驚きの事実が判明するかも!?

参考:外来種被害予防三原則 ↓

http://www.env.go.jp/nature/intro/1outline/sangensoku.html

<参考文献>

第3期 奥日光清流清湖保全計画(奥日光清流清湖保全協議会)




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