ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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小笠原国立公園

133件の記事があります。

2016年06月07日世界自然遺産地域登録5周年イベントのお知らせ

小笠原国立公園 田谷以生

みなさんこんにちは。

突然ですが、日本の世界自然遺産地域が何ヶ所あるかご存じですか?

4ヵ所です。

知床、白神山地、屋久島、そして。。。

そう、我らが小笠原諸島なのです!!!

小笠原諸島は、平成236月の世界遺産登録から5周年を迎えます!!!

そこで、626日に、「小笠原諸島世界自然遺産地域登録5周年記念イベント」

を開催することになりました。

遺産登録後の取組による様々な成果や新たな外来生物の侵入に伴う課題など、

遺産管理の状況や新たな知見について、最新の映像を交えながら、皆様にお伝えします。

来場記念品のプレゼントがあったり、ゆるキャラに会えたりとお楽しみいただけると思います。

【開催日時】

 平成28626日(日)1330分-1730

【開催場所】

 東京都議会議事堂1階:都民ホール、都政ギャラリー及び議会レストラン

 (東京都新宿区 西新宿二丁目8番1号)

【主なプログラム】

 ・シンポジウム 13:30-

 「世界自然遺産小笠原の価値と保全の努力」

 ダイオウイカ、アホウドリ、マッコウクジラ、西之島など、最近話題となった

 小笠原の生き物や自然の映像での紹介もあります。

 ・テーマセッション 16:00-

 「日本の世界自然遺産地域の連携:関係町村ネットワークづくりに向けて」

 シンポジウムテーマセッションに参加を希望される方は、事前に以下の方法によりお申し込みください。

 会場に空き等があれば、当日の申し込みも受付いたします。

 ・世界自然遺産情報交流広場 10:00- (出入りは自由です)

 ポスター展示や観光情報をご覧いただけるほか、

 駆除したアカギを利用した木工教室にもご参加いただけます。


(イベント参加の事前申し込み先)

 株式会社プレック研究所 03-5226-1106

 ogasawara_5anniv@prec.co.jp(担当:伊藤・渡部)

 62317時までに、所属、お名前、連絡先をE-mailでご連絡ください。

 (お電話での申し込みも可能です。)

※内容の詳細は別添チラシを御参考ください。

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2016年05月18日小笠原世界遺産センター(仮称)新築工事の様子 その2

小笠原国立公園 沼田伸一

遺産センター建設日記です。

月1回程度で更新しようと思っています。

切削工事が終わって、今は鉄筋・型枠工事の最中です。
まだ変化はあまり見られませんが、大事な大事な基礎部分。
何事も足固めが重要です!



ここで遺産センターと関係はありませんが、内地イベントのお知らせです。


東京愛らんどフェア「島じまん2016」


日時:5月28日(土)29日(日)10時-18時
場所:竹芝桟橋・竹芝客船ターミナル


伊豆諸島・小笠原諸島の食材を使用した料理の提供や特産品の展示・販売。
各島の太鼓や踊りなどの伝統芸能披露。
さかなクンの「世界一受けたいお魚授業」などがあります。

ぜひ、遊びに来て下さい。


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2016年05月16日国立公園・野生生物フォトコレクションin父島

小笠原国立公園 田谷以生

こんにちは。

小笠原はゴールデンウィーク中たくさんの観光客の方々でとてもにぎわっていました。

連休も終わってしまいましたが、皆さんいかがおすごしですか?

小笠原村母島からスタートした国立公園・野生生物フォトコレクションが、

ついに父島にやってきました!!!!


始まってから1週間も経ってしまってからのお知らせになってしまいました。

5月病でしょうか、休みぼけでしょうか。。。

ともあれ、あと2週間は開催しておりますので、父島にお越しの際はぜひお立ち寄りください。

開催日時:平成28年5月10日(火) から 5月30日(月)
開催場所:小笠原ビジターセンター

ステキな写真が待っていますので、ご来場をお待ちしております。

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2016年04月14日小笠原世界遺産センター(仮称)新築工事が始まりました

小笠原国立公園 沼田伸一

2011年6月に小笠原諸島が世界自然遺産に登録され、5年が経とうとしています。
その間、自然環境保全業務も多岐に渡り、様々な事業が行われています。
さらに、より良く世界自然遺産の管理を行うために来年4月の運営開始を目指して、小笠原世界遺産センター(仮称)の新築工事が始まりました。

今後、定期的に遺産センターが出来る様子をお知らせますので、お楽しみに♪
(最終的には、タイムラプスで動画にしたいですね)

今月は、掘削工事をメインに行っています。
これからどう建物が建って行くのか楽しみです。

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2016年04月12日平成28年度 国立公園・野生生物フォトコレクション開催のお知らせ【母島会場】

小笠原国立公園 沼田伸一

平成28年度も始まりました。
そして、毎年恒例の国立公園・野生生物フォトコレクションが関東地方環境事務所の管内で巡回展示されます。

まずは小笠原村母島からスタート!

開催日時:平成28年4月16日(土) から 5月5日(木) 8:30-17:00
開催場所:母島沖港船客待合所

ステキな写真が待っていますので、ご来場をお待ちしております。

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2016年04月08日着任のご挨拶

小笠原国立公園 田谷以生

はじめまして。4月に小笠原自然保護官事務所に着任しました、田谷以生と申します。

42日着のおがさわら丸で父島に上陸して、まだ1週間ほどなので右も左もわからない状態ですが、今後、小笠原の生物や日々の活動についてお伝えできればと思います。

小笠原自然保護官事務所は綺麗なビーチと大神山公園という公園がすぐ近くにあり、南国の植物に囲まれたとても良い所です。3月まで海なし県の奈良に住んでいた私にとって、毎日とても新鮮な光景にワクワクしています。

今回、父島に向かうおがさわら丸ではザトウクジラが潮を吹く様子(ブロー)を見ることができました!!!!!内地では桜が見ごろでお花見を楽しんでいらっしゃる方も多いと思いますが、小笠原では4月はホエールウォッチングのシーズンなのだそうです。また、昨日は出勤中にオガサワラノスリを発見しました!!

これから小笠原の固有種にいっぱい出会い、皆様にもお伝えしていこうと思います。



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2016年01月18日聟島生まれのアホウドリ誕生!!

小笠原国立公園 沼田伸一

ついにこの日がやってきました!
アホウドリの新繁殖地形成のために、伊豆諸島鳥島から小笠原諸島聟島にアホウドリのヒナを引っ越しさせて人工飼育を2008年から2012年の5年間行ってきました。
毎年順調に巣立って、ちゃんと聟島に帰って来て、繁殖行動を見せていましたが、なかなかヒナ誕生まではいっていませんでした。


しかし!!


2016年1月9日に山階鳥類研究所の調査員が聟島に訪れたら!!


聟島初のアホウドリのヒナがいましたっ!!!
お母さんのお腹の下にヒナがいましたっ!!!


そのヒナのお父さんは2008年に聟島で育った子
私もその年に短い期間でしたが聟島で人工飼育を手伝ったので、あの子がとうとう父親になったかーと祖父のような気持ちで感動しています(笑)

早くアホウドリいっぱいの聟島列島になってほしいです。


ちなみに、北太平洋に生息するアホウドリ3種を全部いっぺんに見られるのは、ここ小笠原諸島聟島列島だけです!

皆さんも是非、イルカ・クジラだけでなく、アホウドリを見に来て下さい♪


報道発表資料

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2015年08月21日シマホザキラン

小笠原国立公園 沼田伸一

台風16号が接近中の小笠原です。
まだ台風の外側もかかっていないのに、風がびゅーびゅー。。。

ランの仲間のであるシマホザキランは夏に開花をむかえます。
とても小さな可愛いランです♪

残念なことに遊歩道沿いには生育していないので、一般の方は見ることが出来ません。
父島と北硫黄島にしか生育していないとても希少なシマホザキラン。
しかも父島には6株しかありません。
とてもとても小さなラン、訪花昆虫もきっと小さいのでしょう。
しかし、父島にはグリーンアノールが蔓延していて、小さな昆虫は軒並み全滅しています。。。

そこで我々アクティブレンジャーが訪花昆虫となって人工授粉を行っています。
花粉は肉眼では見えないので、ヘッドルーペを装着して人工授粉。
歳のせいか年々見えづらくなってきたような...
とても骨が折れる作業ですが、結実した時はものすごく嬉しいです!

早く皆さんの身近に感じられるほど増えますように。

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2015年06月29日海岸清掃

小笠原国立公園 沼田伸一

7月も近くなり、小笠原は『夏始めましたっ!』というくらい、暑い日々が続いています。
そんな中、今回は海岸清掃に行ってきました。



普段なかなか上陸しない無人島の浜。
上陸しないというより上陸しづらい浜には、漂着ごみが溜まっています。



でも、人間が上陸しづらくても、ウミガメにとっては貴重な産卵場所。
そのウミガメの産卵場所を守るために海岸清掃を行っています。



大きいものから小さいものまで、何でこんなものが流れているんだ?と様々な漂着ごみがあります。
中には危険な毒薬(らしき物)などありますので、皆さんビーチコーミングする際には気をつけて下さい。



海岸がキレイになると、気分も清々しくなりますね!
しかし、日焼け止めを忘れた私は、日に焼けすぎて数日苦しむ羽目になりました。。。

キャタピラの跡みたいなのがカメの足跡です

いろんな物が漂着してます

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2015年05月20日あれから2週間

小笠原国立公園 高橋 成明

突然ですが、

どうでしょう??

実はこれ、父島で全戸配布されたチラシです。
世界自然遺産、小笠原。しかし、遺産に登録される際に大きなポイントになった固有種には、外来種の侵入による影響で絶滅の危機に瀕しているものが少なくありません。小笠原で独自の進化を遂げた約100種もの「マイマイ」達もそんな生物のひとつ。有人島である父島では、すでにある地域を除いて絶滅したと考えられています。そして「ある地域」は許可無く立入ることが出来ません。父島での普段の生活の中で固有種のマイマイを見る機会は実はほぼ100%無いのです。
そんなマイマイに興味を持ってもらうにはどうしたらいいだろう・・・

実際に見てもらえばいい!

というわけで関係行政機関・地元NPOの方々の協力の下、今月6日に兄島視察会に行ってきました。

(兄島は父島の北にある無人島。たくさんの外来種問題を抱えてはいますが、過去に人の手がほとんど入っていないため現在でも貴重な動植物が残されており、生態系保全上重要な地域です。)

当日は宮之浜に集合して、まずは外来種対策。
父島のマイマイに壊滅的なダメージを与えている外来種ニューギニアヤリガタリクウズムシを兄島に持ち込むことは許されません。靴の裏に付いた土や泥はすべて取り除き、お酢をかけることで確実に退治します。

実際にニューギニアヤリガタリクウズムシにお酢をかけてもらい、効果をみていただきました。

宮之浜から船に乗ること約10分。
兄島ではマイマイ以外にも父島ではなかなか見ることが出来ない生物を観察することが出来ます。

左)沢で水生生物を観察中
右)固有トンボの産卵用に設置したバケツの中を観察中

ほとんど未整備の急峻な道を登っていくと乾性低木林が広がっています。ここで、もう一度外来種対策。
滝之浦海岸にはニューギニアヤリガタリクウズムシとは別種の貝食性プラナリア(外来種)が生息しており
それらを兄島の台地上に持ち込まないためです。

左)良好な乾性低木林の残る兄島
右)台地を移動する前に二度目の外来種対策

道中、グリーンアノール対策で設置している柵や捕獲用トラップ、ノヤギの駆除で個体数が回復傾向にある希少植物などを見ていただき、いよいよマイマイ探し。
同行していただいた地元NPO職員の方からマイマイの生息地、探すに当たっての注意事項等を説明していただき、地面に落ちた葉の下、木の幹などいろいろな場所を探します。小さいものは数ミリ程度の大きさなので、探すのは一苦労ですが、一度見つけると目が慣れてくるのか時間が経つにつれ見つけることも容易になってきます。参加者の方は老若男女を問わず皆さん真剣で、マイマイの隠れ人気を肌で感じました。

左)マイマイについての説明中
右)こんなところにもマイマイが?

でも、「今回の視察会では生きたマイマイを見つけることも出来ました、よかったね~」
と素直には喜べません。実は兄島のマイマイもかなり厳しい状況にあるというのが現状です。兄島には外来種であるクマネズミが生息しており、ネズミによる食害で兄島のマイマイにも絶滅のおそれがあります。兄島で生息調査を行うとネズミ食害を受けたマイマイの死殻を見つけることは非常に簡単で、かつては兄島全島に生息していたマイマイも今では生息地・個体数ともに激減しています。

ネズミ食害を受けたマイマイの死殻

マイマイ探しの後には、クマネズミ捕獲用に設置しているカゴ罠も見ていただき、剣山山頂でお昼ごはん、最後に滝之浦海岸で意見交換を行いました。


兄島では様々な外来種対策が行われていますが、接する機会がない方々にとってその問題について考える事は難しいのではないでしょうか。ですが今回視察会に参加いただいた方々には実際に現場を見ていただくことでマイマイや世界遺産について、何故兄島での対策が必要なのかについて興味を持っていただけたのではないかと思います。また私自身も普段の業務では見ることがなかった兄島の一面を見たように感じます。

最後になりましたが、兄島視察会にご参加いただいた島民・小笠原諸島ネズミ対策検証委員の皆様、ご協力いただいた関係機関の皆様、本当にどうもありがとうございました。

*定員の都合で視察会にご参加いただけなかった方々へ
 この度は大変申し訳ありませんでした。
 今後、改めて視察会を行うことを考えておりますので、情報をお待ちください。

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