ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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小笠原国立公園

125件の記事があります。

2015年06月29日海岸清掃

小笠原国立公園 沼田伸一

7月も近くなり、小笠原は『夏始めましたっ!』というくらい、暑い日々が続いています。
そんな中、今回は海岸清掃に行ってきました。



普段なかなか上陸しない無人島の浜。
上陸しないというより上陸しづらい浜には、漂着ごみが溜まっています。



でも、人間が上陸しづらくても、ウミガメにとっては貴重な産卵場所。
そのウミガメの産卵場所を守るために海岸清掃を行っています。



大きいものから小さいものまで、何でこんなものが流れているんだ?と様々な漂着ごみがあります。
中には危険な毒薬(らしき物)などありますので、皆さんビーチコーミングする際には気をつけて下さい。



海岸がキレイになると、気分も清々しくなりますね!
しかし、日焼け止めを忘れた私は、日に焼けすぎて数日苦しむ羽目になりました。。。

キャタピラの跡みたいなのがカメの足跡です

いろんな物が漂着してます

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2015年05月20日あれから2週間

小笠原国立公園 高橋 成明

突然ですが、

どうでしょう??

実はこれ、父島で全戸配布されたチラシです。
世界自然遺産、小笠原。しかし、遺産に登録される際に大きなポイントになった固有種には、外来種の侵入による影響で絶滅の危機に瀕しているものが少なくありません。小笠原で独自の進化を遂げた約100種もの「マイマイ」達もそんな生物のひとつ。有人島である父島では、すでにある地域を除いて絶滅したと考えられています。そして「ある地域」は許可無く立入ることが出来ません。父島での普段の生活の中で固有種のマイマイを見る機会は実はほぼ100%無いのです。
そんなマイマイに興味を持ってもらうにはどうしたらいいだろう・・・

実際に見てもらえばいい!

というわけで関係行政機関・地元NPOの方々の協力の下、今月6日に兄島視察会に行ってきました。

(兄島は父島の北にある無人島。たくさんの外来種問題を抱えてはいますが、過去に人の手がほとんど入っていないため現在でも貴重な動植物が残されており、生態系保全上重要な地域です。)

当日は宮之浜に集合して、まずは外来種対策。
父島のマイマイに壊滅的なダメージを与えている外来種ニューギニアヤリガタリクウズムシを兄島に持ち込むことは許されません。靴の裏に付いた土や泥はすべて取り除き、お酢をかけることで確実に退治します。

実際にニューギニアヤリガタリクウズムシにお酢をかけてもらい、効果をみていただきました。

宮之浜から船に乗ること約10分。
兄島ではマイマイ以外にも父島ではなかなか見ることが出来ない生物を観察することが出来ます。

左)沢で水生生物を観察中
右)固有トンボの産卵用に設置したバケツの中を観察中

ほとんど未整備の急峻な道を登っていくと乾性低木林が広がっています。ここで、もう一度外来種対策。
滝之浦海岸にはニューギニアヤリガタリクウズムシとは別種の貝食性プラナリア(外来種)が生息しており
それらを兄島の台地上に持ち込まないためです。

左)良好な乾性低木林の残る兄島
右)台地を移動する前に二度目の外来種対策

道中、グリーンアノール対策で設置している柵や捕獲用トラップ、ノヤギの駆除で個体数が回復傾向にある希少植物などを見ていただき、いよいよマイマイ探し。
同行していただいた地元NPO職員の方からマイマイの生息地、探すに当たっての注意事項等を説明していただき、地面に落ちた葉の下、木の幹などいろいろな場所を探します。小さいものは数ミリ程度の大きさなので、探すのは一苦労ですが、一度見つけると目が慣れてくるのか時間が経つにつれ見つけることも容易になってきます。参加者の方は老若男女を問わず皆さん真剣で、マイマイの隠れ人気を肌で感じました。

左)マイマイについての説明中
右)こんなところにもマイマイが?

でも、「今回の視察会では生きたマイマイを見つけることも出来ました、よかったね~」
と素直には喜べません。実は兄島のマイマイもかなり厳しい状況にあるというのが現状です。兄島には外来種であるクマネズミが生息しており、ネズミによる食害で兄島のマイマイにも絶滅のおそれがあります。兄島で生息調査を行うとネズミ食害を受けたマイマイの死殻を見つけることは非常に簡単で、かつては兄島全島に生息していたマイマイも今では生息地・個体数ともに激減しています。

ネズミ食害を受けたマイマイの死殻

マイマイ探しの後には、クマネズミ捕獲用に設置しているカゴ罠も見ていただき、剣山山頂でお昼ごはん、最後に滝之浦海岸で意見交換を行いました。


兄島では様々な外来種対策が行われていますが、接する機会がない方々にとってその問題について考える事は難しいのではないでしょうか。ですが今回視察会に参加いただいた方々には実際に現場を見ていただくことでマイマイや世界遺産について、何故兄島での対策が必要なのかについて興味を持っていただけたのではないかと思います。また私自身も普段の業務では見ることがなかった兄島の一面を見たように感じます。

最後になりましたが、兄島視察会にご参加いただいた島民・小笠原諸島ネズミ対策検証委員の皆様、ご協力いただいた関係機関の皆様、本当にどうもありがとうございました。

*定員の都合で視察会にご参加いただけなかった方々へ
 この度は大変申し訳ありませんでした。
 今後、改めて視察会を行うことを考えておりますので、情報をお待ちください。

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2015年05月13日平成27年度 国立公園・野生生物フォトコレクション開催のお知らせ

小笠原国立公園 沼田伸一

今年度も「国立公園・野生生物フォトコレクション-アクティブ・レンジャー写真展-」を開催します。
1年をかけて関東地方環境事務所の管内を巡って行きます。
まずは小笠原からスタートです。


日時:平成27年5月14日(木)-6月4日(木)
場所:小笠原ビジターセンター

※小笠原ビジターセンターはおがさわら丸が父島に入港している間だけ開館(8:30-17:00)し

ています。


アクティブ・レンジャー達の自慢の写真をぜひ見に来て下さい!!

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2015年04月14日国立公園・野生生物フォトコレクション 

小笠原国立公園 高橋 成明

年度も明けて15日。みなさまいかがお過ごしでしょうか。

父島では4月の中旬というのに最高気温は連日27度。

事務所は全員半袖、海で泳いでいる方もちらほら。夏です。

さて、今年もアクティブレンジャー写真展を開催いたします。

●期間:平成27年 4月18日(土)~5月7日(木)

●場所:母島 沖港船客待合所

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2015年01月26日お知らせ

小笠原国立公園 小笠原 沼田伸一

小笠原の講演会のお知らせです。


日時:1月31日(土)13:00-16:30(12:30開場)

場所:神奈川県立生命の星・地球博物館 ミュージアムセンター

  (神奈川県小田原市入生田・箱根登山鉄道「入生田」徒歩3分)

料金:無料

主催:神奈川県立生命の星・地球博物館、独立行政法人森林総合研究所


プログラム
13:00-13:15 小笠原の歩き方:海洋島の生物の魅力
       川上 和人(森林総合研究所)

13:15-13:45 小笠原の昆虫を食い尽くすグリーンアノール:兄島での戦い
       戸田 光彦(自然環境研究センター)
13:45-14:15 新種も続々!どうやって守る?兄島固有昆虫保全大作戦
       苅部 治紀(生命の星・地球博物館)
14:15-14:25 休憩
14:25-14:55 小笠原の固有植物において見られる珍しい♀と♂の進化
       菅原 敬(首都大学東京)
14:55-15:25 消えゆく宝、亡びゆく王国:小笠原カタツムリ
       千葉 聡(東北大学)
15:25-15:55 あらこんなところにオガサワラヒメミズナギドリ
       川上 和人(森林総合研究所)
15:55-16:10 希少種との付き合い方、楽しみ方
       大河内 勇(森林総合研究所)

進行:川上 和人(森林総合研究所)



 小笠原諸島では、多くの固有生物が進化しており、2011年には世界自然遺産に登録されました。ここでは、現在も次々に新種の生物が見つかっており、その独特の生態系が注目されています。その一方で、ヤギやネズミ、アノールトカゲなどの外来生物の影響により、多くの種が絶滅の危機にあります。その中で、外来種から正しく島の生物を守るにはどうしたらよいのでしょうか?
 この講演会では、私たちの最新の研究に基づき、今なお新種が見つかる小笠原の生物の魅力と、絶滅危惧種を守る最前線の取り組みを紹介します。

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