ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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尾瀬国立公園

192件の記事があります。

2014年01月10日あけましておめでとうございます

尾瀬国立公園 長峯 彩

檜枝岐自然保護官事務所の長峯です。

2014年初のAR日記更新になります。
本年もよろしくお願いいたします。

久しぶりに御池方面へ車を走らせてみました。


ミニ尾瀬公園の手前までは綺麗に除雪されていましたが


ここから先は、歩きでどうぞ!(くれぐれも自己責任でお願いします)

帝釈山の馬坂峠口方面も・・・

村を抜けてから500mほどで除雪が終わっているため、車両は雪に埋もれて進めません。
この先へどうしても行きたい!!!という方は、歩きかスノーモービルでどうぞ。
(もちろん自己責任でおねがいします!)

夏場は御池を経由して新潟県、馬坂峠を経由して栃木県に車で抜けることができますが、
冬の間はこのように完全に道が封鎖されてしまうため、『福島県のどん詰まり』などとも言われたりもします。

そんな厳しい自然環境ですが、より自然の四季の変化を楽しめるのが、奥会津のすばらしいところです。

※冬期の尾瀬への交通については、以前の記事をご覧ください。
http://c-kanto.env.go.jp/blog/2013/11/2038.html

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2013年12月26日シカ柵の本領発揮

尾瀬国立公園 服部 恵子


大清水から奥へと続く奥鬼怒林道には、
環境省が設置したシカ追い込み柵があります。
この柵は、晩秋に尾瀬から越冬地へと移動するシカを足止めして、
効果的に捕獲するために設置されたものです。

先日、この追い込み柵付近で巻狩りが行われました。
積雪量は概ね50~60㎝程度。
柵沿いには、足止めされたシカの足跡が深く刻まれていました。


とはいえ、歩道から見える範囲にシカが留まっていることはほとんどありません。
かんじきを履いて山に登りシカを追い込みます。
この日の狩猟成果は合計5頭でした。

50代、60代の猟師さんがほとんどですが、
銃を背負ってモービルに乗る姿は格好良かったです。




尾瀬国立公園における環境省のニホンジカ対策についてはこちらをご覧ください↓↓
http://www.env.go.jp/park/oze/effort/deer.html#003)

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2013年12月17日檜枝岐小2・3年生が来所しました

尾瀬国立公園 長峯 彩

気温がマイナスになるのが当たり前の時期になってきました。
檜枝岐自然保護官事務所の長峯です。

先日地元の檜枝岐小学校の2・3年生が来所してくれました。
総合学習の『尾瀬国立公園を知ろう』という授業の中で、僭越ながら私長峯がアクティブレンジャーを代表しまして、小学生が考えてきてくれたインタビューにお答えしました。

「国立公園と国定公園の違いはなんですか?」
「尾瀬に何回くらい行ったことありますか?」
「なぜレンジャーになろうと思ったのですか?」
などなど様々な質問が飛び交いました。


「レンジャーって何のお仕事をしているんですか?」に対して、公園計画図を使って説明しているところ

さて、私がアクティブレンジャーになった理由・・・
いくつかありますが、『日本の多種多様な自然環境の素晴らしさを伝えていけるような仕事がしたかった』というのが理由の一つです。

そして尾瀬というのは、豪雪地域の中で生まれた、日本の中でも特異な自然環境であることは疑いようがありません。

身近に住んでいると、そこの自然環境を当たり前の様に感じてしまいますが、なぜ国の機関がその自然環境を守ろうとしているのかということを、地元の子供達に感じてもらえる機会になったのかなと思います。

ところで、豪雪と言えば・・・。

先週末から降り続いた雪で、久しぶりに事務所の玄関が埋まりました・・・。
こんな日は朝から昼ごろまでひたすら除雪!

20日からは檜枝岐村のスキー場を始め、周囲のスキー場が続々オープンしていきます。
南会津にお越しの際は、スタッドレスタイヤ装着をお忘れ無く!!

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2013年12月13日カモシカ

尾瀬国立公園 服部 恵子


皆さんはカモシカを見たことはあるでしょうか?
灰色の毛がフサフサしていてずんぐりのっそりしています。
人間の姿を見てもなかなか逃げません。
日本の固有種であり、世界的にまたは国家的に特に価値が高いものとして
特別天然記念物に指定されています。

かつては肉や毛皮を目的として乱獲され個体数が激減しましたが、
狩猟対象から除外されたことで個体数は回復しました。
最近では、農林業被害といった人間との軋轢があったり、
本来の生息地からシカに追いやられていたりという問題を抱えているようです。

7月にセンサーカメラのメンテナンスに行った時、
カモシカの親子に会いました。


そして10月にセンサーカメラのメンテナンスに行った時も
カモシカの親子に会いました。
おそらく7月と同じ親子だと思います。
仔カモシカは少し大きくなっていました。
その時は、仔カモシカが私に気付いて一目散に逃げてしまったため、
お母さんしか写真に収めることはできませんでした。


一目散に逃げた仔カモシカを呼びながら
後から追いかけるお母さんの動画をYoutubeにアップしました。
カモシカはウシ科ですが、鳴き声は「モ~」ではありませんでした。
もしよろしければご覧ください↓
http://www.youtube.com/watch?v=kCn9GcYFOwY

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2013年11月13日冬到来

尾瀬国立公園 服部 恵子


尾瀬のシーズンが終了したところで、
先日尾瀬国立公園パークボランティアの勉強会を片品村で実施しました。


今年度パークボランティアで実施したライトセンサスの結果や
国や県、市町村など様々な関係機関が関わるなか、
尾瀬周辺ではどのようなシカ対策が実施されているのか、
その他、個人がシカ捕獲の一助となるよう狩猟者になるためには
どのような手続きが必要なのか等、
現在、尾瀬が抱えている課題の1つである
シカの問題に関連して情報を提供させていただきました。

さて、昨日、今日とついに尾瀬の麓でも本格的に雪が降り始めました。
入山口の1つである富士見下では、すでに20㎝ほどの雪が積もっていました。


14日に閉鎖予定だった鳩待峠へ続くゲートも
道路凍結等により12日に閉鎖されました。
これで尾瀬の景色を堪能するのはしばしお休みです。

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2013年11月13日積雪

尾瀬国立公園 長峯 彩

連日の積雪で、すっかり雪景色の檜枝岐村からお送りします。
檜枝岐自然保護官事務所の長峯です。




東北はどこも大雪になっているようですが、ここ檜枝岐村も早速日本有数の豪雪地帯の台頭を見せ始めました。

この仕事をしているとよく聞かれるのが、「冬は一体何をやっているんですか?」という質問。

去年はARとしても一年目だったこともあり、「事務とか、カウンターのデータの整理とか?」という感じだったのですが、初めての雪国を過ごして知った、一番の仕事・・・。

それは、『維持管理』という名の『除雪』!!
これが日々の業務の半分を占めると言っても過言ではありません!

また追々その記事もアップしていければと思います。


さて、11月10日をもって尾瀬国立公園内の施設は全て終了し、福島県側の道路についても、この積雪により一部冬期閉鎖になっています。

平成25年のシーズンオフの予定について(10/25現在)[尾瀬保護財団]
http://ozenavi.blog85.fc2.com/blog-entry-3638.html

尾瀬周辺の交通情報[尾瀬保護財団]
http://www.oze-fnd.or.jp/main/access/access1/toukiheisa2013.html

福島県通行規制情報[福島県道路総室]http://www.pref.fukushima.jp/douro/kisei/kisei-list.htm


また、11月14日より群馬県側の道路も冬季閉鎖になるため、尾瀬国立公園内へは原則的に入山ができなくなります。
来年の春までは、こちらのライブカメラで尾瀬の様子をお楽しみ下さい。


尾瀬沼ライブカメラ[インターネット自然研究所]http://www.sizenken.biodic.go.jp/live/view.php?camera_no=92

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2013年10月25日森林教室

尾瀬国立公園 長峯 彩

檜枝岐自然保護官事務所の長峯です。

会津森林管理署南会津支署で行っている森林教室に、講師として参加してきました。
この日は一年生6名と一緒に、尾瀬の木道の端材を使ったストラップをつくるプログラムです。

まずは、写真を見せながら尾瀬国立公園の木道の話、これから制作するストラップの動物の話をしました。



特に動物には興味津々。

私:「この動物は何でしょうー?」
一年生:「犬ー?」「ハムスター?」「ブター?」「肉ー?」

子供達は自由な発想で自由な発言が出てくるので、逆にこちらが驚かされることもしばしばです。

そうこうしてから、制作に入ります。


細かい作業が多かったのものの、みんな一生懸命作ってくれました。


そして完成したものがこちら。何の動物だか分かるでしょうか?

そうです。オコジョとヤマネです!

それぞれ個性があってカワイイとおもいませんか?

ちょっと難しかったかな・・・と思っていましたが、みんな楽しんでくれていたようでよかったです。
伊南小学校の皆さん、会津森林管理署南会津支署の皆さん、準備にご協力頂いた方々、どうもありがとうございました!

私も楽しかったです!

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2013年10月24日運転注意

尾瀬国立公園 服部 恵子


10月17日、至仏山の初冠雪が記録され、
現在、尾瀬の中では冬支度の真っ最中です。



尾瀬ヶ原や尾瀬沼付近の紅葉はほぼ終わりましたが、
麓の大清水や戸倉~鳩待峠間などで紅葉が見頃を迎えています。


(10月22日撮影)
赤や緑、黄色が山を彩る様子はとてもきれいです。

戸倉~鳩待峠間ではマイカー規制が終了して、
一般車両の利用が増えています。
戸倉~鳩待峠間は山道で見通しが悪く、車がすれ違えない細い道も多いです。
スピードは出し過ぎず、カーブミラーをしっかり確認して運転するようにしましょう。

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2013年10月15日パークボランティア活動終了

尾瀬国立公園 長峯 彩

檜枝岐自然保護官事務所の長峯です。

11~13日にかけて、パークボランティアとニホンジカの調査を行ってきました。
最終日には、尾瀬沼での活動の際に利用する詰所の閉所作業を行いました。


この作業を最後に、今年度のパークボランティアは終了です。
今年もケガ人もなく、無事終了できました。
皆様、お疲れ様でした。

13日は晴天に恵まれ、紅葉を楽しむ登山客で賑わいました。




この草紅葉が終わると、一気に閉山へと向かいます。

今年度の各施設の営業状況については、尾瀬保護財団HPをご覧下さい。

平成25年のシーズンオフの予定について(10/11現在)
http://ozenavi.blog85.fc2.com/blog-entry-3638.html

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2013年09月27日湿原の不思議

尾瀬国立公園 服部 恵子


まず現在の尾瀬ヶ原の状況をお伝えします。

9月26日(木)に
牛首分岐から竜宮十字路の中間地点辺りで撮影した様子です。
湿原はオレンジ色に染まり、山々の樹木が少しずつ紅葉し始めています。
お天気にもよりますが、日中の気温は15℃前後です。

つづいて先週のお話です。
台風が関東北部を直撃した次の日、
尾瀬ヶ原で観察される不思議な現象の1つに遭遇しました。

湿原にある池のことを池塘といいます。
その池塘が、9月17日(火)はいつものように透明な池塘と
普段は見ることのないにごった池塘がありました。




これが不思議な現象です。

池塘は雨水を主な供給源としていますが、
にごる池塘、にごらない、あるいはにごってもすぐに透明に戻る池塘があります。
しかしその要因はまだ解明されていません。
一説には、細い地下水脈によるものではないかと言われています。

これ以外にも、
流れてきた水が吸い込まれて少し離れた所で湧き上がる竜宮現象や
等高線上に湿原で凹凸をなすケルミ‐シュレンケ複合体など、
尾瀬ヶ原には不思議がいっぱいです。

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