尾瀬国立公園
192件の記事があります。
2012年07月19日夏の尾瀬沼
尾瀬国立公園 長峯 彩
2012年06月28日ブナの赤ちゃん
尾瀬国立公園 長峯 彩
2012年06月22日ぼくらはみんな生きている
尾瀬国立公園 服部 恵子
尾瀬ヶ原ではミズバショウの季節が終わりに近づき、
ワタスゲが所々で白い綿毛を風になびかせています。
いわば尾瀬の新緑の季節と言えるのでしょうか。
そんな初夏の陽気に様々な生物が顔をだしました。
まずはルリイトトンボです。
尾瀬にはこのトンボに似たエゾイトトンボも生息しています。
この2種はルリイトトンボの方が青い部分が多いことで見分けられます。
しかし飛んでいるトンボを見分けるのは容易ではありません。
目で追いかけるだけで、こちらの目が回ってしまいそうです。
つづいては池塘に浮かぶモリアオガエルです。
木道を歩いていると、どこからともなくカエルの合唱が聞こえてくるのですが、
日中はなかなか姿を見ることができません。
ワタスゲの間で鳴いていたのはノビタキです。
ノビタキは比較的見えやすい場所で鳴いていることが多いです。
湿地の中で「ヒッヒッ」という甲高いきれいな声が聞こえてきたら、
この鳥かもしれません。
この豊かな環境の中で、たくさんの命が育まれているのですね。
ワタスゲが所々で白い綿毛を風になびかせています。
いわば尾瀬の新緑の季節と言えるのでしょうか。
そんな初夏の陽気に様々な生物が顔をだしました。
まずはルリイトトンボです。
尾瀬にはこのトンボに似たエゾイトトンボも生息しています。
この2種はルリイトトンボの方が青い部分が多いことで見分けられます。
しかし飛んでいるトンボを見分けるのは容易ではありません。
目で追いかけるだけで、こちらの目が回ってしまいそうです。
つづいては池塘に浮かぶモリアオガエルです。
木道を歩いていると、どこからともなくカエルの合唱が聞こえてくるのですが、
日中はなかなか姿を見ることができません。
ワタスゲの間で鳴いていたのはノビタキです。
ノビタキは比較的見えやすい場所で鳴いていることが多いです。
湿地の中で「ヒッヒッ」という甲高いきれいな声が聞こえてきたら、
この鳥かもしれません。
この豊かな環境の中で、たくさんの命が育まれているのですね。
2012年05月31日尾瀬のシカ
尾瀬国立公園 長峯 彩
檜枝岐自然保護官事務所の長峯です。
尾瀬の山開きも無事終わり、尾瀬もだいぶ賑やかになってきました。
前回ヘリコプターで巡視したときは尾瀬沼もまだまだ凍っていましたが、
今はすっかり溶けていました。
このときはまだ真っ白
今はすっかり溶けて水芭蕉もちらほら見えます
先日25日には今年度の尾瀬国立公園パークボランティアの活動も始まり、平成12年より行っているニホンジカの調査を行ってきました。
ライトを照らして光るシカの目で頭数を数えます
5/25、26の二日間で34頭確認しました
このシカは日光国立公園内で越冬し、春になると群馬の尾瀬ヶ原を経由し尾瀬沼へ移動してくると言われています。
とてもかわいい動物ですが、このシカが尾瀬の景観であるニッコウキスゲ等を食べてしまい、大変問題になっています。
今後も尾瀬の景観を守っていくために、パークボランティアや関係者と協力し尾瀬のシカ調査等を進めていきたいと思います。
シカの歩いた跡はどれだかわかりますか?
尾瀬の山開きも無事終わり、尾瀬もだいぶ賑やかになってきました。
前回ヘリコプターで巡視したときは尾瀬沼もまだまだ凍っていましたが、
今はすっかり溶けていました。
このときはまだ真っ白
今はすっかり溶けて水芭蕉もちらほら見えます
先日25日には今年度の尾瀬国立公園パークボランティアの活動も始まり、平成12年より行っているニホンジカの調査を行ってきました。
ライトを照らして光るシカの目で頭数を数えます
5/25、26の二日間で34頭確認しました
このシカは日光国立公園内で越冬し、春になると群馬の尾瀬ヶ原を経由し尾瀬沼へ移動してくると言われています。
とてもかわいい動物ですが、このシカが尾瀬の景観であるニッコウキスゲ等を食べてしまい、大変問題になっています。
今後も尾瀬の景観を守っていくために、パークボランティアや関係者と協力し尾瀬のシカ調査等を進めていきたいと思います。
シカの歩いた跡はどれだかわかりますか?
2012年05月24日尾瀬の山開き、花開き
尾瀬国立公園 服部 恵子
2012年05月11日あっという間に
尾瀬国立公園 長峯 彩
檜枝岐自然保護官事務所の長峯です。
前回の日記でやっと春が・・・と言っていたのですが
気づけば周りの木々が芽吹き、桜が満開になっていました。
一週間ですっかり春に
尾瀬は開山が5月末、閉山が10月中旬ととても短い期間の中で四季が過ぎていきます。
ここ檜枝岐村でも、先月吹雪があったなんて信じられない程のスピードで季節が移り変わっています。
檜枝岐の桜はすべてオオヤマザクラ
有名な檜枝岐歌舞伎の舞台も桜で満開です
さて、先日尾瀬開山に向けて、業務に必要な荷物をヘリコプターで荷揚げしました。
荷物はモッコにくるんで・・・
一気に揚げます!
今回揚げた荷物は、尾瀬国立公園が2009年より続けているシカのモニタリング調査機材を中心に、私たちが宿泊する際の荷物などです。
事務所がまだ尾瀬沼の麓にあり、ヘリコプターが飛んでいなかった頃は荷物を担いで揚げたと言います。
山中で生活するにあたってヘリコプターの必要性を感じる瞬間でした。
ついでにということで、一緒に搭乗し尾瀬を上空から巡視しました。
その時の様子は今回は書ききれないので、また次回書きたいと思います。
一言で言えば、『まだ尾瀬は雪の中』。
しかし、そんな雪の中でも沢山の生命が育まれていることを
尾瀬の麓の檜枝岐にいるとひしひしと感じます。
巡視中、奇跡的にホンドギツネに出会いました!
前回の日記でやっと春が・・・と言っていたのですが
気づけば周りの木々が芽吹き、桜が満開になっていました。
一週間ですっかり春に
尾瀬は開山が5月末、閉山が10月中旬ととても短い期間の中で四季が過ぎていきます。
ここ檜枝岐村でも、先月吹雪があったなんて信じられない程のスピードで季節が移り変わっています。
檜枝岐の桜はすべてオオヤマザクラ
有名な檜枝岐歌舞伎の舞台も桜で満開です
さて、先日尾瀬開山に向けて、業務に必要な荷物をヘリコプターで荷揚げしました。
荷物はモッコにくるんで・・・
一気に揚げます!
今回揚げた荷物は、尾瀬国立公園が2009年より続けているシカのモニタリング調査機材を中心に、私たちが宿泊する際の荷物などです。
事務所がまだ尾瀬沼の麓にあり、ヘリコプターが飛んでいなかった頃は荷物を担いで揚げたと言います。
山中で生活するにあたってヘリコプターの必要性を感じる瞬間でした。
ついでにということで、一緒に搭乗し尾瀬を上空から巡視しました。
その時の様子は今回は書ききれないので、また次回書きたいと思います。
一言で言えば、『まだ尾瀬は雪の中』。
しかし、そんな雪の中でも沢山の生命が育まれていることを
尾瀬の麓の檜枝岐にいるとひしひしと感じます。
巡視中、奇跡的にホンドギツネに出会いました!
2012年04月26日おいしそうだけれど
尾瀬国立公園 長峯 彩
先日、福島地方気象台(福島市)でとうとう桜(ソメイヨシノ)の開花発表がありました。
また、一昨日福島市では初夏の気温となったそうですが、ここ檜枝岐村は気温11℃、
まだまだ桜どころか、朝はストーブが手放せません。
檜枝岐の六地蔵様もお洒落して防寒
しかしそんな檜枝岐にも徐々に春の足音が近づいて来ています。
ねぼすけフキノトウ
春を告げる花フクジュソウはただ今満開
ところで、このフクジュソウの花はなぜ黄色なのか知っていますか?
それは・・・
そう、虫を誘う為です!
ミツバチも春を迎えて忙しそう
フクジュソウはこの黄色の花部分を使って太陽の光を集め、その熱で虫を誘っているのです。
そして、太陽が当たっていない日陰のときは花を閉じてお休みするという、とっても賢い花なのです。
山菜好きの私はフクジュソウも食べれるかと楽しみにしていたのですが、
フクジュソウは毒草なので絶対に食べてはいけないとのことです。
皆さん誤って食べないよう、気をつけてくださいね。
さて、尾瀬の開山式まであと1ヶ月を切りました。
檜枝岐事務所でも、開山に向けて準備が佳境に入りました。
ミニ尾瀬公園、御池ロッジ、尾瀬沼ヒュッテは明後日28日のオープンです。
また、一昨日福島市では初夏の気温となったそうですが、ここ檜枝岐村は気温11℃、
まだまだ桜どころか、朝はストーブが手放せません。
檜枝岐の六地蔵様もお洒落して防寒
しかしそんな檜枝岐にも徐々に春の足音が近づいて来ています。
ねぼすけフキノトウ
春を告げる花フクジュソウはただ今満開
ところで、このフクジュソウの花はなぜ黄色なのか知っていますか?
それは・・・
そう、虫を誘う為です!
ミツバチも春を迎えて忙しそう
フクジュソウはこの黄色の花部分を使って太陽の光を集め、その熱で虫を誘っているのです。
そして、太陽が当たっていない日陰のときは花を閉じてお休みするという、とっても賢い花なのです。
山菜好きの私はフクジュソウも食べれるかと楽しみにしていたのですが、
フクジュソウは毒草なので絶対に食べてはいけないとのことです。
皆さん誤って食べないよう、気をつけてくださいね。
さて、尾瀬の開山式まであと1ヶ月を切りました。
檜枝岐事務所でも、開山に向けて準備が佳境に入りました。
ミニ尾瀬公園、御池ロッジ、尾瀬沼ヒュッテは明後日28日のオープンです。
2012年04月26日残雪期の至仏山
尾瀬国立公園 服部 恵子
先週、至仏山保全対策会議の呼びかけにより、
至仏山の残雪調査に行ってまいりました。
残雪期に至仏山を訪れる方々が安全に利用できるように、
そして、至仏山の貴重な植物を守るために毎年行っている調査です。
積雪深を計測した結果、
鳩待峠では217㎝、
鳩待峠の樹林内では280㎝以上、
オヤマ沢田代では250㎝
というような状況でした。
毎年参加されている方によると、例年並みだそうです。
調査登山中、
この雪の中でも生き物たちの息吹を感じました。
鳥の足跡です。大きさは5㎝ぐらいでした。
クマの足跡です。日本の森の王者が今年もお目覚めです。
4月27日にようやく鳩待峠までの道路が開通されます。
ゴールデンウィーク中に至仏山で登山や山スキーを計画されている方は、
きちんとした装備を身に着け、
ルールを守って楽しい思い出を残せるようにしましょう。
なお、5月7日~6月30日までは植生保護のため、
至仏山への入山は禁止されていますのでご注意ください。
至仏山利用ルールの詳細につきましては「すいすい尾瀬ナビ」(下記URL)を
ご覧ください↓↓
http://ozenavi.blog85.fc2.com/blog-entry-2655.html
至仏山の残雪調査に行ってまいりました。
残雪期に至仏山を訪れる方々が安全に利用できるように、
そして、至仏山の貴重な植物を守るために毎年行っている調査です。
積雪深を計測した結果、
鳩待峠では217㎝、
鳩待峠の樹林内では280㎝以上、
オヤマ沢田代では250㎝
というような状況でした。
毎年参加されている方によると、例年並みだそうです。
調査登山中、
この雪の中でも生き物たちの息吹を感じました。
鳥の足跡です。大きさは5㎝ぐらいでした。
クマの足跡です。日本の森の王者が今年もお目覚めです。
4月27日にようやく鳩待峠までの道路が開通されます。
ゴールデンウィーク中に至仏山で登山や山スキーを計画されている方は、
きちんとした装備を身に着け、
ルールを守って楽しい思い出を残せるようにしましょう。
なお、5月7日~6月30日までは植生保護のため、
至仏山への入山は禁止されていますのでご注意ください。
至仏山利用ルールの詳細につきましては「すいすい尾瀬ナビ」(下記URL)を
ご覧ください↓↓
http://ozenavi.blog85.fc2.com/blog-entry-2655.html
2012年04月17日絶賛除雪中
尾瀬国立公園 長峯 彩
4月に入っても雪続きだった檜枝岐。
先日春の陽気に誘われて、山本レンジャーと尾瀬方面に
巡視に行ってきました。
が、残念ながら村の外れで通行止め・・・
今年は例年より雪が多いので、除雪も難航しているようです。
手押しの除雪機(赤いの)で除雪中。雪の中の除雪も大変です
役場の方々の精力的な除雪作業のおかげで
現在は七入駐車場まで自家用車の進入が可能です。
途中、巡視中に凄いものを発見しました!
冬眠中のヘリです。これが空を飛ぶなんて・・・
ちなみに雪はこのくらい!はまったら抜け出せませんね
4月とはいえ、檜枝岐はまだまだ雪もあり気温も低いです。
観光や登山の際はしっかりと防寒対策をお願いします。
道路もなんだか活き活き見えました
先日春の陽気に誘われて、山本レンジャーと尾瀬方面に
巡視に行ってきました。
が、残念ながら村の外れで通行止め・・・
今年は例年より雪が多いので、除雪も難航しているようです。
手押しの除雪機(赤いの)で除雪中。雪の中の除雪も大変です
役場の方々の精力的な除雪作業のおかげで
現在は七入駐車場まで自家用車の進入が可能です。
途中、巡視中に凄いものを発見しました!
冬眠中のヘリです。これが空を飛ぶなんて・・・
ちなみに雪はこのくらい!はまったら抜け出せませんね
4月とはいえ、檜枝岐はまだまだ雪もあり気温も低いです。
観光や登山の際はしっかりと防寒対策をお願いします。
道路もなんだか活き活き見えました
まずはヒメバチ科の一種です。
腹部の後ろに見られる長い針のようなもの(約3㎝)は、
人間などの外敵を刺すための武器!ではありません。
この長い針のようなものは「産卵管」と呼ばれ、
ハチやチョウの幼虫に刺して卵を産みつけるための器官です。
続いてはアカケダニです。
林内の木道の上を真っ赤な点が動いているのですぐに気がつきます。
ダニといっても成虫は動物の血を吸うことはありません。
土壌の有機物を食べて生きています。
体中に赤い毛が生えていて、別名:ベルベット・マイトといいます。
彼らの繁殖形態もまた変わっています。
詳細は下記のURL参照(中日新聞CHUNICHI Webのサイトです。)
http://eco.chunichi.co.jp/column/column11/2012/05/post-26.html
最後にご紹介するのはカゲロウです。
彼らは幼虫の時期は水の中で生活していますが、
生殖活動のためだけに成虫になり、食事すらしません。
成虫になってからは、わずか1~3日程で死んでしまいます。
今日出会ったカゲロウは、明日はこの世に存在していないかもしれません。
身近な生き物を掘り下げてみると、面白いことが分かるかもしれません。
夏休みの自由研究にいかがでしょうか?
※どんなに小さな生物でも国立公園の特別保護地区内で捕まえる行為は法律で禁止されています。
気がついたらカバンの中に・・なんて言い訳は通用しませんのでご注意ください。