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2009年8月3日

沼原の鹿調査

著作者:小曽戸 直子 | 配置:日光国立公園 日光
7月30日(木)に県民の森主催で、沼原湿原にて鹿調査を行いました。
調査は午後から始まり、明るいうちに湿原内及び近くのJAふれあいの森という広場にて鹿の足跡や食痕、糞、鹿道等の痕跡調査を行いました。
今年もニッコウキスゲが鹿に食べられた、という情報が寄せられているということでしたが、この日の調査では鹿だと断定出来る程はっきりとわかる痕跡はありませんでした。
暗くなるのを待ち、夜はライトセンサスによる調査です。2班に分かれ、湿原とJAふれあいの森の2箇所で調査を行いました。
約1時間かけて調査を行いましたが、何か獣がいるような気配もせず、今年の調査でも鹿は出現しませんでした。

なかなか明確な痕跡が得られませんが、本当にキスゲを食べに来ているのか、どこからやってくるのか、どこで越冬しているのかなどなど、謎は深まるばかりです。
しかし付近では鹿が目撃されており、引き続き注意深く観察して行く必要があります。

【参考】昨年の鹿調査の様子


根っこを掘り起こした跡。
鹿やイノシシなどの動物がやったのか、はたまた人間がやったのか…。

2009年7月9日

白根山清掃登山

著作者:住岡 瞳 | 配置:日光国立公園 日光
7月5日(日)栃木県山岳連盟主催の
日光清掃登山に参加してきました!

日光湯元スキー場~前白根山~五色沼~
弥陀ヶ池~菅沼と歩いてきました。


前白根山から見た白根山と五色沼

登山道には目立ったゴミはありませんでした。
しかし、前白根山頂や五色沼、弥陀ヶ池では、
数十年前に地中に埋められたゴミが見られました。
昔はゴミを埋めるのがルールだったそうです。
雨などで表土が流れ、地中から顔を出していた
ビン・カン・ビニールを拾ってきました。

かつて弥陀ヶ池から五色沼一帯にかけて、
シラネアオイという植物が沢山見られたそうです。


シラネアオイ

ところが昭和60年代から花の数が減っていき、
ほとんど見ることが出来なくなってしまいました。
シカの食圧が原因だと考えられています。
現在、残された群生地に電気柵を設置したり、
植栽などの保護活動が行われています。


足下にはコケモモの花

2009年7月6日

1時間限りの植木職人

著作者:小曽戸 直子 | 配置:日光国立公園 日光
7月2日、つつじの名所の八幡でつつじの剪定体験が行われ、保護官と一緒に参加をしてきました。
関係者等30名近くが集まり、霧のかかる梅雨空の下、1時間程つつじの剪定を体験しました。
八幡では近年、つつじの高木化により景観の悪化や木々の衰弱が見られます。
私は昨年と今年の2回、八幡のつつじを見ましたが、つつじが咲く頃に一度でも強風が吹くと、木が混み合っている為に枝同士がぶつかって傷つけあってしまい、近くでつつじを見るとあまり綺麗な花弁ではありませんでした。
そこで今回は、景観の再生と樹勢の回復を目的につつじの剪定を行いました。

剪定は2~3名で1株を担当しました。まずはその株を遠くから見て、高さを決めます。高さが決まったら、鋏を入れます(いきなり鋏を入れないで、まずは高さをしっかり決めてから行うのがポイントのようです)。鋏を入れる際には、細い枝(後継者)を残して太い枝(引退者)を切る、切り口は出来るだけ歩道とは反対側を向くようにする、という点に注意をしながら剪定をしました。
これが、簡単なようでなかなか難しいのです。
ただむやみやたらに切れば良いというわけではなく、周りに溶け込むように、いかにも切りましたという風ではなくて自然な雰囲気を残して剪定をしなければなりません。
ところが、やっているうちに少しずつコツを掴み、あっちの木もこっちの木も気になってしまいました。

八幡では昔、放牧が行われていて牛馬の食べないつつじが多く残り、またその生長も抑えられていた経緯があります。
木を切ることは一概に良いことだとは言えませんが、放牧が行われなくなった現在、八幡のつつじ群落を健全に維持する為には、今回のような管理方法も一つの手段なのではないかと思います。


剪定(写真左側)を行った所

剪定を行っていない所

はっきりと差がわかるかと思います。
上の写真の方が歩きやすいですし、木々も伸び伸びと生長出来そうです。
来年、八幡に来た時は、違いに注意しながら歩いてみてください。

2009年6月26日

放獣

著作者:住岡 瞳 | 配置:日光国立公園 日光
戦場ヶ原湿原の周囲には、ニホンジカの侵入を防ぐための柵が設置されています。
時々、その柵にシカが誤ってひっかかってしまいます。
先日その連絡が入ったので、現場に向かいました。

太くて立派な角が網に絡まっていました。


目隠しをすると大人しくなります

この時期の角は「袋角」と呼ばれています。
表面には短い毛が生えていました。
角の内部は血管が通っているそうです。
袋角は柔らかい…と噂に聞いていたので触ってみると、
少し柔らかくて、そして温かかったです。

今後の調査のための耳標を装着し、
無事放獣に至りました。



2009年6月25日

大事に永く

著作者:小曽戸 直子 | 配置:日光国立公園 日光
沼原湿原で、看板の清掃をしてきました。
指でこすっただけでは落ちない汚れですが、少し水をかけてタワシでこすると気持ち良く綺麗に落ちます。

長い間風雨にさらされた看板などは、汚れや破損が生じてしまいます。
利用者の安全面を考慮した上で、すぐに新しい物と交換するのではなく、綺麗にしたり補修をすることで出来る限り永く使うということが、環境にも良い事なのではないかと思います。

この日も、沼原は大盛況でした。
湿原に行く道中「ニッコウキスゲにはまだ早いですか?」と観光客の方に聞かれたので、花を楽しみに訪れた方も多かったのだと思います。
綺麗に蘇った看板を見て、より多くの人に自然に興味を抱いて頂けたら幸いです。

before


after

2009年6月19日

自然観察教室の下見

著作者:小曽戸 直子 | 配置:日光国立公園 日光
7月の始めに開催される第2回目の那須町主催、自然観察教室の下見に行ってきました。
ここ数日、夕方になると雨が降るという梅雨らしい天候が続いた為、お天気が危ぶまれましたが、峰の茶屋からは遠く尾瀬の山まで見渡すことが出来るほどに良い天気に恵まれました。

山の上ではたくさんの花が咲いていました。
ウツギ、ヤシオツツジ、サラサドウダン、ムシカリなどなど…。季節の花はもちろん、平地では既に終わってしまった花達が、ちょうど見頃を迎えていました。
三斗小屋まで行ってきたのですが、そこで猿の群れに出会いました。木の上から慎重にこちらの様子を伺っており、彼らの住む所に私たち人間が勝手に入り込み、安全を脅かしてしまったようで何だか肩身の狭い思いをしました。

自然観察教室本番でも、たくさんの植物を観察することが出来ることと思います。
今回のルートは、ハイキングよりもちょっとハードな登山コースですが、多くの植物達が疲れを癒してくれるのではないかと思います。
自然観察教室がとても楽しみです。


イワカガミ
周りの葉っぱに比べると、イワカガミの葉っぱは本当に鏡のように光っているのがわかります。

2009年6月9日

野鳥の声に魅せられて

著作者:小曽戸 直子 | 配置:日光国立公園 日光
「レンジャーと歩こう」が開催されました。
頭上には黒い雲が広がり、今にも雨が降り出しそうなお天気で、残念ながら山を見ることは出来ませんでしたが、なんとか濡れずに歩くことが出来ました。

「レンジャーと歩こう」の開催コースである自然研究路は、レンゲツツジやサラサドウダンが見頃でした。他にも、ナナカマドやガマズミの花が出迎えてくれました。
今日は、野鳥の声をたくさん聞くことが出来ました。
ウグイス、ツツドリ、センダイムシクイ、エゾムシクイ、キツツキのドラミング…。場所によっては、エゾハルゼミに鳥の声がかき消されてしまったところもありましたが、鳥の声を聞きながら皆さん気持ち良く歩くことが出来たようです。

こんな珍発見もありました。


おびただしい数の蝉の抜け殻です。20個以上はあったでしょうか。写真の上の方までずっと続いていました。
まるで、地面から出てきて競争でもしていたみたいですね。

次回の「レンジャーと歩こう」は、6月22日(月)です。奮ってご参加ください。

2009年6月5日

ワタスゲパトロール

著作者:住岡 瞳 | 配置:日光国立公園 日光
戦場ヶ原湿原にワタスゲの白い綿毛が現れ始めました。
一面の真っ白な絨毯まであともう少しというところです。


ぽこぽこの綿毛がかわいい

そんなワタスゲに惹かれて、湿原に入ってしまう人がいます。
今日は、日光パークボランティアと、そのパトロールに行ってきました。
「カッコウ」の声と修学旅行生の元気な声を聞きながら、
戦場ヶ原の自然散策路を歩いてきました。

今日は湿原に入っている人はいませんでした。
ワタスゲを残していくためにも、湿原の環境を維持していかなくてはなりません。
そのために湿原への立入が規制されています。

頭上ではズミの花が見頃を迎えていました。


ピンクのつぼみと白い花

2009年6月5日

雨の森の楽しみ

著作者:小曽戸 直子 | 配置:日光国立公園 日光
今年も、那須町主催の自然観察教室の季節がやってきました。
昨年もご一緒させて頂きましたが、私自身とても良い勉強になり、こうして今年もご一緒させて頂けてとても嬉しく思っています。

第一回目の今日は、ゴヨウツツジを観察しました。
昨年のゴヨウツツジの観察は雨天で中止になってしまい、今日も生憎の空模様でしたが、皆さん平ちゃん先生の話をとても真剣に聞かれていました。

植物の観察はもちろんですが、私が今日一番印象に残ったのは、雨の森を観察出来たことでした。
「樹幹流」という言葉を聞いたことはありますか?
「じゅかんりゅう」と読み、森に降った雨水のうちで樹木の幹を伝わって流れる水のことを言います。樹木はこうして根っこに水分補給をしています。木肌をよく見ると、水が流れた跡があるのがわかります。
雨というと、あまり良い印象はないかもしれませんが、植物には大事な要素の一つなのですね。


霧の中のゴヨウツツジ

2009年5月29日

ハルザキヤマガラシ除去活動

著作者:住岡 瞳 | 配置:日光国立公園 日光
ハルザキヤマガラシを知っていますか?
今の季節、いろは坂を上ったことのある方は、目にしたことがあると思います。
黄色い花をつける、菜の花にとてもよく似た植物です。


ハルザキヤマガラシ

実はこのハルザキヤマガラシ、日本の植物ではありません。
そんな外国出身の植物(外来植物)が、戦場ヶ原湿原に侵入しようとしています。

それを防ぐため、5月27日ハルザキヤマガラシの除去活動をパークボランティアと実施しました。

奥日光には奥日光にしかない自然の景色があります。
そんな景色が、突然変わってしまうのはとても淋しいことです。

この日の成果は、12,560株、ゴミ袋51袋分になりました!


除去前



除去後

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