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関東地方環境事務所

報道発表資料

2015年12月15日
  • 報道発表

(お知らせ)野生下のトキの羽色の変化の確認について

平成27年12月14日(月)

関東地方環境事務所
所長 上杉 哲郎
野生生物課長 荒牧 まりさ
(℡:048-600-0817)

佐渡自然保護官事務所
首席自然保護官 広野 行男
(℡:0259-22-3372)

本日までに、野生下のトキの3羽程度について、繁殖期に近づくと現れる羽色の変化が確認されましたので、お知らせします。

1 羽色の変化の状況等

 佐渡島内に約150羽あまりが生息している野生下のトキのうち3羽程度について、繁殖期に近づくと現れる羽色の変化を確認しました。
 早い個体で11月下旬頃から首元に色がつきはじめ、個体ごとに着色の範囲・濃淡の差はあるものの、現在までに3羽程度について首回りから背中にかけて灰色に着色が始まっていることをモニタリングチームが確認しています。これは繁殖期が近づいたトキに特徴的に見られる現象で、今後さらに色の濃さを増していくものであり、他の個体についても2月頃にかけて順次着色していくことになります。

 

<参考>トキの羽根の着色について

 トキは繁殖期が近づくと首のあたりの黒い皮膚が厚くなり、粉状になってはがれ落ちる。これを水浴びの後にこすりつけることにより、頭から背中にかけて羽根の色が黒く変化する。黒くなった羽根は、トキが繁殖可能な状態であることを表すとともに、巣で卵を抱く際の保護色の役目を果たすとも考えられている。着色した羽根は「生殖羽」と呼ばれる。