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関東地方環境事務所

報道発表資料

2017年03月30日
  • 報道発表

(お知らせ)小笠原世界遺産センターの完成及び小笠原自然保護官事務所の移転等について

平成29年3月30日(木)

環境省関東地方環境事務所
所長 笠井 俊彦

統括自然保護企画官 柴田 泰邦

世界遺産専門官 千田 智基
直通:048-600-0816

小笠原自然保護官事務所
首席自然保護官 尼子 直輝
直通:04998-2-7174

平成29年3月に東京都小笠原村父島に小笠原世界遺産センターが完成したことを受け、環境省小笠原自然保護官事務所を同センター内に移転し、通常業務を4月3日から開始します。
小笠原世界遺産センターでは、小笠原諸島世界自然遺産地域の保全の拠点として、次のような機能を発揮することを目指しています。

  • 世界遺産の価値や保全の取組に関する情報発信
  • 固有のカタツムリやハンミョウの飼育などの希少種の保護増殖
  • 属島等に持ち込む資材の燻蒸・冷凍などによる外来種対策
  • 野生動物の保護やペットの適正飼養の推進

また、同村母島に、4月より、小笠原自然保護官事務所母島事務室を設置します。
なお、小笠原世界遺産センターの展示室等の一般公開は、運営面の準備を進めた上で5月中旬頃の予定であり、これについては改めてお知らせします。

1.小笠原世界遺産センターの概要

【規模構造】 

  鉄骨(プレキャストコンクリート)平屋建て 延床面積846.5㎡

【センターの機能】

①情報集約・発信機能(展示ホール、会議室)

 

展示ホールでは、小笠原諸島世界自然遺産の保全管理に係る情報を集約し、島民や来島者に、小笠原諸島の優れた自然環境の価値、保全対策、外来種等に関する情報の発信を行います。

会議室では、可動式間仕切りにより、50-60名程度の会議も可能なスペースを確保し、島民及び来島者向けの情報発信や、行政関係や遺産関係の会議等に利用できます。

②保全事業にかかる機能(保護増殖室)

 陸産貝類やオガサワラハンミョウなどの小笠原固有の希少生物の飼育繁殖を行います。また、来館者に対して飼育の様子などについての情報提供を行います。

③外来種検査・処置機能(検査処置室)

 外来生物の侵入拡散を予防するため、自然再生事業又は調査・研究の目的で、属島や父島・母島の重要地域に持ち込む資機材に付着した外来生物を冷凍処理又は燻蒸処理します。処理済みの資機材を、島別・事業別に保管するスペースも設置しています。

④ペット由来の新たな外来生物を生み出さないための機能(動物対処室)

 動物対処室では、獣医師が常駐し、外来種等による被害・影響を受ける野生動物の保護や、ペット由来の外来種である飼い主のいないネコ対策、ペット由来の外来種を生み出さないための適正飼養の推進などを行います。動物対処室は、関係行政と関係団体により組織した「おがさわら人とペットと野生動物が共存する島づくり協議会」により運営されます。

⑤管理運営機能(管理事務室)

 小笠原自然保護官事務所が移転し、関係者と連携して小笠原諸島世界自然遺産地域の管理を行います。

(*)館内では希少種の保護増殖事業の一環で希少野生生物(小笠原固有のカタツムリやハンミョウ)の飼育を行っています。飼育室の様子は展示ホールからご覧いただけますが、展示ホール等の一般公開は、これらの運営の準備が整った段階で行います。(平成29年5月中旬~)

【所在地及び連絡先】

小笠原世界遺産センター(環境省小笠原自然保護官事務所)

東京都小笠原村父島字西町

04998-2-7174

環境省小笠原自然保護官事務所母島事務室

東京都小笠原村母島字静沢

04998-3-2577

添付資料