関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、日光、尾瀬、秩父多摩甲斐、小笠原、富士箱根伊豆、南アルプス国立公園があります。
以前の日記で、他の地区は紅葉の話題云々…と書きましたが、
小笠原でも紅葉する樹木はあります。
それはモモタマナという木。
でもモモタマナが紅葉したから秋だな~という感じではないです。
3月頃にも紅くなりますので。
さて、今回も海の哺乳類のご紹介です。
ハシナガイルカ(ハクジラ亜目マイルカ科スジイルカ属)
漢字で書くと嘴長海豚。その名の通り「くちばし」が長いです。
英語で書くとSpinner Dolphin。その名の通りしばしばスピンします。
ハシナガのスピンジャンプは、水族館で見るどのイルカのジャンプより美しく華麗です。
体長は2m前後。
背中から濃い灰色、側面は灰色、お腹は白色と3色に分かれていて、数十~数百頭の群れで行動します。
日中は沿岸域で睡眠をし、夕方になると餌を取りに沖へ行きます。
睡眠といっても人間のような熟睡はしません。
半休睡眠と言って、右脳と左脳を交互に休めています。
(この能力が欲しいものです。。。)
ハシナガイルカはドルフィンスイム向きではなくウォッチング向きです。
たまーにドルフィンスイムをしますが、ミナミハンドウイルカと違って人間に近寄ったり遊んではくれません。でも数百頭の群れを水中から見るのは圧巻ですよ。
基本的には船の上からウォッチングします。
その名の通りスピンジャンプやいろんなジャンプをして楽しませてくれます。
船の舳先について並走(泳)してくれたり、船の引き波に乗って波乗りもしたりします。
小笠原のBonin Blueの海という舞台でショーをするハシナガイルカ。
彼らのショーは毎回違うので、何度観ても楽しめますよ!
ハシナガイルカ