関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、日光、尾瀬、秩父多摩甲斐、小笠原、富士箱根伊豆、南アルプス国立公園があります。
小笠原も急に寒くなり、もうTシャツ一着ではキツくなってきました。
(まだTシャツかよっ)
今回も、小笠原でよく見られる鯨類の紹介です。
ミナミハンドウイルカ(ハクジラ亜目マイルカ科ハンドウイルカ属)
漢字で書くと南半道海豚。
英語で書くとIndian Ocean Bottlenose Dolphin。
昔はハンドウイルカの亜種とされてました。
しかし、現在ではマイルカ科スジイルカ属ではないかといわれています。
ちなみに、ハンドウイルカのお腹は真白、
ミナミハンドウイルカは成熟するとお腹に斑点が現れ、
タイセイヨウマダライルカ(スジイルカ属)は成熟すると全身に斑点が現れます。
小笠原では沿岸域でミナミハンドウイルカよく見られ、外洋域でハンドウイルカが見られます。
ミナミハンドウイルカ(2m~3m)のほうがハンドウイルカ(2m~4m)よりやや小柄です。
ミナミハンドウイルカは船や人に慣れていて、ドルフィンスイムの対象になっています。
水中で一緒に泳いだり、一緒にぐるぐる回ったり遊んでくれたりします。
私も一度、イルカと貝殻でキャッチボールをしたことがあります!
イルカと一緒に泳ぐコツは、
・手を使って泳がない。(急に手が伸びてくるとイルカはビックリして逃げてしまいます)
・海に入るときにはそ~と入る。(飛び込んだら、その音でイルカはビックリして逃げてしまいます)
・イルカとアイコンタクトする。(目を見ればイルカが遊ぶ気満々なのか、ほっといてほしいのかよくわかります。)
ほかにもいろいろあると思いますが、私は以上のようなことを気にかけて泳いでいます。
決して触ろうとしてはいけません!
彼らの家にお邪魔する謙虚な気持ちをもてば、イルカも歓迎してくれることでしょう。
ちなみに嘘か本当かわかりませんが、派手な色のビキニをきた女性によく寄ってくるとか…
ミナミハンドウイルカ