関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、日光、尾瀬、秩父多摩甲斐、小笠原、富士箱根伊豆、南アルプス国立公園があります。
自然塾のスタッフと、小田貫湿原・田貫湖湖畔をぐるりと歩いて調査しました。
どんよりした空の下ではありましたが、エナガ・コゲラ・アオサギなどたくさんの鳥の声を聞き、姿を見ることができました。
今回見た鳥の中で、「キンクロハジロ」は名前の通りの容姿と目が印象的で、しっかり覚えられました。
黄色い目、黒い毛、羽は白。それでキンクロハジロ。カモ科の鳥で、冬になるとロシアなどの北方からやってくる渡り鳥です。
今回はうまく写真が撮れなかったので、次の早朝調査の時は、しっかり撮って日記にアップしようと思います。
また、田貫湖の湖畔では疥癬にかかった野生の狸の姿も見ました。
疥癬とは、ヒゼンダニ(疥癬虫)が皮膚に寄生して起こる病気です。
水を飲みにやってきたその狸は、体毛が抜け落ちていて非常に痛々しい姿でした。
自然の摂理とはいえ、目の当たりにすると何とかしてあげたいと思ってしまいます。
調査中、朝早いにもかかわらずたくさんの方が田貫湖を訪れて、釣りや散歩を楽しんでいらっしゃいました。その中のお一人が「毎日歩いているけど、毎日何かしら違うんだよ」とおっしゃった言葉が、とても胸に響きました。
曇り空だからこそ見られる景色があります。
疥癬にかかってしまった野生の狸。