関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、日光、尾瀬、秩父多摩甲斐、小笠原、富士箱根伊豆、南アルプス国立公園があります。
今年も富士箱根伊豆国立公園の魅力を、少しでも多くお伝えできるよう、アクティブに動き回ろうと思いますので、どうぞ宜しくお願い致します。
先日、伊東市で開催された「伊豆半島ジオパーク講演会」を聴講してきました。
ジオパークとは、「地球活動の地質遺産を主な見所とする自然の中の公園」のことです。
詳しくはhttp://www.geopark.jp/(日本ジオパークネットワーク公式ホームページ)をご覧下さい。
開催地である伊東市には「城ヶ崎海岸」という観光地としても有名な場所がありますが、この城ヶ崎海岸は、海岸の北西にある大室山が噴火して流れ出た溶岩で形成された海岸です。だから海岸に行くと、波打った状態で固まった溶岩や、柱状節理と言われるものなどを見ることができます。
流れてきた溶岩は、その他にもたくさんの岬や見どころを作ってくれました。城ヶ崎海岸の近くにある、川奈地域などの地形も火山が噴火して溶岩が流れてできた場所ですし、「伊豆の瞳」と呼ばれる美しい景観の一碧湖は、噴火でできた火口に水が溜まってできた湖です。
火山は「災い」と見られがちですが、火山による「恵み」もあるのだということ、また伊豆半島が火山によって特異的な場所となったことを教えてもらえた講演会でした。
城ヶ崎海岸には海岸線を歩くことができる「ピクニカルコース」(約3㎞)と「自然研究路」(約6㎞)という遊歩道があるので、散歩がてら訪れてみてはいかがでしょうか?
いがいが根で見られる波打った状態で固まった溶岩
柱状節理
天気がいいと、大島をはじめ伊豆七島を見ることもできます。