関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、日光、尾瀬、秩父多摩甲斐、小笠原、富士箱根伊豆、南アルプス国立公園があります。
この区間には、小達磨山(709.5m)・達磨山(981.8m)・古希山(870m)・伽藍山(867.4m)があり、それぞれの場所からの眺めはなかなか良いものです。
今回の巡視では、歩道の状態を確認すると共にシカによる植生への影響も確認したのですが、木の幹の皮剥があちらこちらで確認できました。
シカによる影響は全国で問題となっていますが、伊豆半島も例外ではありません。
伊豆半島には推定で2万頭ほどのシカが生息していると見られており、シカの食圧による植生への影響を少なくしようと、静岡県では特定鳥獣保護管理計画に基づいたシカの個体数を調整するなどの対策を図っていますが、植生への影響はなかなか減らず、厳しい状況にあるようです。
今回巡視した歩道の中では、特に古希山から南側の比較的なだらかな場所にシカのフンが散らばっていましたし、その辺りにはずっと動物の匂いが漂っていました。きっと近くにいたのだと思うのですが、姿を確認することはできませんでした。
巡視したのは2月22日でしたが、18日に降った雪が歩道上に残っている所がありました。
油断すると滑ってしまう可能性もありますので、ご利用の際には十分注意して下さい。
また現在、「二本杉峠」と「天城峠」の間は、崩落により通行止めとなっているということです。
達磨山登山途中からの眺め。
シカによる皮剥。