ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2010年3月

5件の記事があります。

2010年03月29日着々と進んでいます

小笠原国立公園 小笠原 沼田伸一

本年度もあと少しで終わりですね。
小笠原ではこの時期、公務員や学校の先生方の入れ替え時期で、毎便盛大な見送りが行われています。

先の報道にありましたように、日本政府は小笠原諸島の世界自然遺産登録の推薦書を提出しました。
そして来年度(今年の)7月頃にIUCN(※国際自然保護連合)の視察がやってきます。
視察が終わったら、2011年度の世界遺産委員会で登録の可否が決定します。

先日はその視察準備のため、父島母島その他属島を調査してきました。
10日かけて視察する内容を4日で駆け足で行いましたが、大体のイメージをつかめたと思います。
あとは本番が真夏真っ最中なので、視察の方々がどのくらい暑さに強いかが心配です。
それと私の英語力をUPしておかなくては…

みなさま、来年度も小笠原アクティブレンジャーを宜しくお願い申し上げます。

※IUCN(国際自然保護連合)とは、独特の世界的な協力関係のもと1948年に設立された国家、政府機関、非政府機関で構成された国際的な自然保護機関です。

プレ視察中

兄島の乾性低木林

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2010年03月24日シカ対策の柵設置作業

富士箱根伊豆国立公園 沼津 橋本 和加子

天城山皮子平マメザクラ保護協議会主催のマメザクラ保護のための防護柵設置作業に参加してきました。

天城山中にある皮子平は、標高1100メートルほどに位置する火山の火口跡です。ここにはマメザクラが群生していますが、十数年前から衰退が進んだため、地元の方々が協議会を立ち上げて、マメザクラを保護するための活動をされています。
衰退前の皮子平の写真を見ましたが、マメザクラが咲きみだれ、火口跡一面にススキが生い茂っていました。衰退の理由はいろいろと推測されていますが、現在のところはっきりしていません。シカの影響は衰退の原因の1つと見られており、保護活動の1つとして、今回はシカ対策の防護柵を2ヶ所に設置しました。
協議会のみなさんは、以前から設置していた比較用の防護柵を定期的に観察してきました。そして防護柵の中と外では、植物の成長や種数が著しく異なることがわかり、今回の設置に至ったのです。
今後は、時期を見てマメザクラの苗を植樹する予定だと言うことです。
私はまだマメザクラが咲いている皮子平を見たことがないので、来るべき時期に行って見てみたいです。


防護柵を設置中です。

防護柵、完成です。

こちらはもう一つの防護柵です。

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2010年03月17日自然の力

富士箱根伊豆国立公園 沼津 橋本 和加子

先週、伊豆半島山稜線歩道の仁科峠から猫越峠(ねっことうげ)間の巡視をしてきました。
今年に入ってから度々雪が降りましたが、3月になってからはさすがに雨が降ることの方が多かったので、雪はほとんどないのではないかと思っていました。
確かに、日当たりの良い仁科峠付近の歩道にはほとんど雪がない状態でしたが、猫越岳へと進むにつれて残雪が多くなり、結局は雪を踏み締めながらの巡視となりました。

この日の巡視では、歩道を塞ぐように折れてしまった枝や倒木の処理を行いました。雪の重さによるものと思われます。折れたり倒れたりしていた木は、枯れ木ではなく元気よく成長している木がほとんどで、処理をしながら自然の力のすごさを実感しました。


こんなにしっかりしたブナの木でもこの状態です。

こちらのブナの木も変わり果てた姿に。

ハラハラと舞い落ちる雪も、積もりに積もれば元気な木の枝を折るほどの力となります。
雪山でのレジャーを楽しむ時には、足元だけでなく頭上にも気をつけて下さい。

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2010年03月10日虫こぶ

富士箱根伊豆国立公園 沼津 橋本 和加子

先日、富士箱根伊豆国立公園城ヶ崎海岸を歩いていたら、写真のような葉っぱに出会いました。
「虫こぶ」です。(「虫えい」とも言います)
「虫こぶ」とは、植物が内部に昆虫の卵を産み付けられて、その植物の組織が異常に発達してできるものです。
写真のように葉にできるものもあれば、枝や花や実にできるものもあり、形も植物やできる場所によって様々です。
また総じて「虫こぶ」「虫えい」と呼んでいますが、それぞれの名前は「植物の名前+できた場所+その形」で決まるのだそうです。
例えば、クスノキの葉がすぼむようにできていたら「クスノキハスボミフシ」、クヌギの木の枝にイガのようにできていたら「クヌギエダイガフシ」となります。最後の「フシ」は虫こぶという意味です。
虫こぶは、農業上は害となる場合もありますが、中には皮革のなめし剤として使われたりマタタビ酒として利用されたりと、役に立つものもあります。

もし同じ植物なのに「何かが違う」と思ったら、よく観察してみて下さい。
それは「虫こぶ」かもしれません。


シロダモの葉にできた虫こぶ「シロダモハコブフシ」

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2010年03月04日松の植樹

富士箱根伊豆国立公園 沼津 橋本 和加子

富士箱根伊豆国立公園城ヶ崎海岸は、美しい松林の景観で有名な観光名所のひとつです。
しかし、マツノザイセンチュウの感染によって多くの松が枯れてしまうという事態が起こったため、地元の方々が「松を守ろう」と「城ヶ崎海岸の松と自然環境を守る会」を立ち上げ、松の木への防腐剤の樹幹注入をはじめ、松を守るための様々な作業をされています。
「松の植樹」もその一環で、毎年2月~3月に城ヶ崎海岸地区の小学校を卒業される生徒さん達に「卒業記念植樹」を行ってもらうことによって、松林の再生を目指しています。

先日、その「卒業記念植樹」に参加してきました。
少々風が強い曇天でしたが、2つの小学校の生徒さん39人の元気な声が作業場所に響き渡ると、そんな天気も気にならなくなりました。
生徒さん達は、会の方の「なぜ松を植えるのか」「どんな松をどのように植えるのか」という説明を聞いた後、4人ほどのグループに分かれてそれぞれ会の方々の指導の下、楽しそうに松を植えていました。
植えられた松は背丈40㎝ほどのものですが、これから生徒さん達の成長と共に元気よく背丈を伸ばしていくことでしょう。


一生懸命作業中です。

自分の松を植え終わった子が、お友達を手伝っている姿もありました。

植えられた松達は、日当たりの良い場所ですくすくと成長していくことでしょう。

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