関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、日光、尾瀬、秩父多摩甲斐、小笠原、富士箱根伊豆、南アルプス国立公園があります。
天城山中にある皮子平は、標高1100メートルほどに位置する火山の火口跡です。ここにはマメザクラが群生していますが、十数年前から衰退が進んだため、地元の方々が協議会を立ち上げて、マメザクラを保護するための活動をされています。
衰退前の皮子平の写真を見ましたが、マメザクラが咲きみだれ、火口跡一面にススキが生い茂っていました。衰退の理由はいろいろと推測されていますが、現在のところはっきりしていません。シカの影響は衰退の原因の1つと見られており、保護活動の1つとして、今回はシカ対策の防護柵を2ヶ所に設置しました。
協議会のみなさんは、以前から設置していた比較用の防護柵を定期的に観察してきました。そして防護柵の中と外では、植物の成長や種数が著しく異なることがわかり、今回の設置に至ったのです。
今後は、時期を見てマメザクラの苗を植樹する予定だと言うことです。
私はまだマメザクラが咲いている皮子平を見たことがないので、来るべき時期に行って見てみたいです。
防護柵を設置中です。
防護柵、完成です。
こちらはもう一つの防護柵です。