関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、日光、尾瀬、秩父多摩甲斐、小笠原、富士箱根伊豆、南アルプス国立公園があります。
檜枝岐村で春を迎えるのもとうとう2年目ということで、
1年目とはまた違った視点で、皆さんに尾瀬を伝えて行けたらと思っています!
今年度一年、またよろしくお願いします。
さて、突然ですがですが、みなさん。
「山でクマに会う」と聞くと、どう感じますか?
怖い!危ない!襲われる!殺される!
大抵の人はそう感じるのではないでしょうか?(クマ撃ちの人を除いて・・・。)
私もよく巡視をしていて、大きなガサガサ!という音がすると心臓が止まりそうになります。
そうなんです。尾瀬にもクマがいるんです。
クマの皮剥痕と爪痕
『尾瀬にもクマがいる。』
山によく行かれる方は当然と思うかも知れないこの事実、巡視をしていると意外と知られていないのではないかなあと思うことがあります。
早朝ブナ林の木道を歩いていて、クマがいつ出てきてもおかしくない中、鈴を鳴らしまくって歩いている私の前に、突然登山客が現れることもしばしば。
クマではなくても、こちらがビックリしてしまうことが何回もあります!
クマ鈴持ってる?
尾瀬は平坦で木道が整備されていて、都心から気軽に行けるからというイメージがありますが、逆にそのイメージが『クマも生息する立派な山』という感覚を忘れさせているのかも知れません。
沢山の人に楽しんでもらいながら、登山の危険性を認識してもらう。
これから目指していかなければいけない国立公園の姿が、この辺りにあるのかもしれません。
もうまもなく尾瀬のシーズンに入りますが、春先から夏にかけては動物たちが活発になります。
クマだって人間に会いたくありません。
お互い出会わないように私たちも気をつけましょう。
私はクマ鈴とクマスプレーを巡視の時に持ち歩いています