ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2013年5月24日

2件の記事があります。

2013年05月24日アマギシャクナゲ

富士箱根伊豆国立公園 沼津 橋本 和加子

先日、天城山の万二郎岳(ばんじろうだけ)万三郎岳(ばんざぶろうだけ)を巡視しました。
この日はとてもお天気が良い登山日和で、登山口の駐車場は冬季とは違う賑わいを見せていました。

登山道の施設に大きな問題はなく、今回は色が落ちてしまった看板に色を塗り直す作業を行ったのみでした。
そんな作業や確認をする途中、万二郎岳山頂から西に少し下ったところにある場所から、これから行く万三郎岳が見えました。


手前の尾根は「馬の背」と言われる部分で、その向こうにちょこんと見えているのが「万三郎岳」です。
写真にも見られるように、まだ稜線付近の木々には緑が見られませんでした。
この様子で気になったのが「アマギシャクナゲ」の今年の咲き具合です。
実際に確認してみると・・・


花芽が付いていない木。

花芽が少し付いている木。
結果、写真のように花芽が付いている木と付いていない木があり、今年は「少し寂しい」と思われます。

アマギシャクナゲは少ないかもしれませんが、登山の楽しみは他にもあります。
装備を整えて、せひともお出かけ下さい。

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2013年05月24日出会いの季節

日光国立公園 櫨木 めぐみ

日光の自然は豊かで、動物たちの息吹を感じやすい場所です。
奥日光の自然も新緑の季節を迎え、
動物の動きも活発になっているように思います。
そして、実際に遭遇することもあります。

時間帯にもよりますが、シカと出会う可能性は大いにあります。
直接出会えなくても、糞や足跡、食痕、角研ぎの跡などを確認できます。


ここは獣がいる!と“臭う”雰囲気があり、実際このようなところに、
現在、赤外線センサーカメラにてシカの調査中です。
それについては、おって報告しますのでお楽しみに!

シカ以外は?というと・・・
巡視中、ここで何かがあったのだろうと思われる
フクロウの羽根の散乱の跡を見つけたり、


調査中、無我夢中で餌を探すアナグマに遭遇したり・・・。


野鳥はもちろん、他の動物も目撃しています。

それだけの動物との出会いがあるということは
まさに自然の中にいるという実感やわくわくする気持ちがあるのは
確かなのですが、中には要注意のものもいます。

そう、サルやクマです。
各地で事故が起きたりしていますが、サルやクマをはじめ
野生動物は警戒心も強く、むしろ人間に出会いたくはないはず。
自然の中に出かけるということは、
彼らの生息する地へ訪れるということ。
双方の不意な遭遇を避けるため鈴を鳴らすなど
人間の存在を知らせましょう。また目撃した場合は近づかず、
もし至近距離で遭遇してしまった場合は、
急な動作や大きな音を避け、ゆっくり騒がずに、離れて下さい。
なお、見かけた際は最寄りのビジターセンターへお知らせ下さい。

安全に、楽しく、自然の中での出会いを楽しみましょう!

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