ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2013年6月

10件の記事があります。

2013年06月28日赤外線センサーカメラ調査実施中

日光国立公園 櫨木 めぐみ

日光国立公園日光地区では、4月末より赤外線センサーカメラ調査を実施しています。



このカメラは、動物の熱を感知して自動撮影ができ、また夜間の撮影も可能なものです。当調査では、このカメラをシカの移動経路として高頻度に利用されている可能性がある5つの箇所に1台ずつ設置して、シカの土地利用頻度についてモニタリングするというものです。

既に各箇所で約2ヶ月分の撮影データがあり、その集計をしつつ、カメラのデータ回収や点検をしています。5箇所という限られた場所ではありますが、設置場所の植生条件や地形により撮影枚数やシカの性別など傾向に違いが見られるように感じます。
とはいえ、まだ調査途中。引き続き、調査を実施します!また何かありましたらご報告します。

時に、カメラ目線のシカも。

時に、ツキノワグマも。

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2013年06月28日鳴き方、勉強中?

富士箱根伊豆国立公園 箱根 道又 静香

箱根ビジターセンター周辺のミニ観察会に参加してきました!

今回の標的(?)はつる性木本のイワガラミとツルアジサイ。
最初に写真と解説入りの資料が配られ、今回の標的の説明がありました。
説明を聞くと、見た目は似ていますが、
装飾花や葉の形などなど違いがたくさんありました。
なるほどなるほど…と、予習が終わったところで、出発です。



[イワガラミ]まさに岩に絡んでいました。


参加者もパークボランティアもスタッフも
質問しあいながら和気あいあいと散策をします。
植物、鳥、虫などなど観察対象は様々なので、
それぞれ得意な人のお話をきいて「へぇ~」の連続です。



[オオトラフコガネ]お日様にあたって伸びをしているみたい。


今回、私が一番驚いたのはホーホケキョで有名なウグイスに方言があるという話です。
「このウグイス、なまってるな。」
パークボランティアの方の一言は、冗談に聞こえました。
「ウグイスは先輩ウグイスの真似をして鳴くから、
先輩がなまってるとなまっちゃうんだよ。
だから、場所によって鳴き方が微妙に違う。」
一生懸命、先輩の真似をするウグイスを想像したら、
また一段とホーホケキョがかわいく聞こえました。


標的の植物だけでなく、噛むとすっぱい葉を持つスノキや
地面から生えてくるアケビ?ツチアケビ、
この時期においしい実をつけるヤマグワ、
アジサイの花のゆりかごに入っていたバッタ、
赤い毛をもつアカメガシワなどなどお話はつきません。



[イヌセンボンダケ]小さなきのこがびっしり!まるでアパートのようでした。


あっという間の2時間でした。
毎月第2・第4金曜日(10:00~)に開催されている本観察会、
開催から数十年が経ちますが、中止になったのは2回のみだそうです。

最後に今回のリーダーが「また何度でも参加してくださいね。
開催時にここ(箱根ビジターセンター)に集合すれば参加できますから。
必ず、毎回違った発見や楽しみがありますよ。」というと、
みなさんが深くうなづいていたことがとても印象的でした。


その年、その時期、その日にしか見つけられない箱根を見つけに来てみてください。
個性豊かなパークボランティアと思い出に残る一日を。


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2013年06月28日尾瀬ヶ原の開花状況

尾瀬国立公園 服部 恵子

6月27日(木)、梅雨の晴れ間に尾瀬ヶ原へ巡視に行って来ました。
ミズバショウシーズンが終わり、
ニッコウキスゲの開花を待つこの季節。
暑くもなく、寒くもなく、混雑もしていないので、
ゆっくりと花を楽しむにはおススメの季節です。

尾瀬では、ニッコウキスゲのように年によって豊凶のある花があります。
今年は猛毒で有名なコバイケイソウが4~5年に1度の豊作年を迎えています。

猛毒とは言え花はきれいです。背丈が1m程あるので、なかなかの迫力で見応えがあります。

湿原の主役と言わんばかりに咲き誇っている紫色の花は、
カキツバタとヒオウギアヤメです。
下の写真はカキツバタです。

ヒオウギアヤメは花びらの付け根が黄味を帯びているので見分けがつきます。
フォトアルバム参照(http://www.env.go.jp/park/oze/photo/

ニッコウキスゲも早いものは、すでに1~2本咲いていました。
ニッコウキスゲは木道沿いに生えていることが多いので、踏みつけないようにしてあげてください・・。



7月1日には、いよいよ至仏山が開山します!
まだ残雪があることが予想されますので、こちらも雪を避けて植物を踏むことのないようお願いいたします。

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2013年06月19日東海自然歩道

富士箱根伊豆国立公園 沼津 橋本 和加子

東海自然歩道は、東京の「明治の森高尾国定公園」と大阪の「明治の森箕面国定公園」を結ぶ総延長1697.2kmの長距離自然歩道です。
先日、そのうちの静岡県富士宮市の田貫湖周辺から山梨県との県境までの国立公園内を通る歩道を巡視しました。
前日に雨が降ったこともあるせいか、緑が濃く見えて気持ちよく巡視することができました。
「自然歩道」という名称の通り、森の中や草原地帯など様々な自然環境を楽しみながら歩くことができます。


森林の中の歩道の様子

この日は曇り空の下の巡視だったので、富士山の姿は見られませんでしたが、お天気が良いと下の写真(右側)のような景色が見られます。


天気の差による眺めの違い

雄大な景色の他、これからの季節は様々な植物観察も楽しみのひとつでしょう。
今回の巡視では、フタリシズカやウツギの花、ヤマオダマキなどを見ることができました。


ヤマオダマキ

歩道上には、田貫湖や陣馬の滝など観光できる場所や、休憩施設や公衆トイレが整備されています。
ぜひしっかりとした計画を立て、装備を整えた上で楽しみにいらして下さい。

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2013年06月19日ちりも積もれば山となる

尾瀬国立公園 服部 恵子

鳩待峠の入山口で目を引く『尾瀬ごみ持ち帰り運動』と書かれた横断幕。


尾瀬はゴミ持ち帰り運動の発祥地と言われています。
尾瀬にも以前は数百台ものゴミ箱が設置されていました。
しかし、ゴミ箱のゴミはあふれかえって散乱していました。

そこで、ゴミ箱を無くせばゴミを捨てなくなるのではないかという逆転の発想により、
1972年(昭和47年)からゴミ箱は撤去されていきました。

そして現在、尾瀬にはほとんどゴミが落ちておらず、自然豊かな美しい景色を楽しむことが出来ます。


それでも私は巡視のたびにコンビニの袋半分ぐらいの量のゴミを拾ってかえります。
残念ながら人が歩けばゴミが出るのです。

気付かぬうちにポケットやリュックから落ちてしまったであろう飴玉の袋や空のペットボトル、ティッシュペーパーなど、通称『うっかりゴミ』と呼ばれるゴミの数々。

ゴミのない尾瀬は、山小屋さんやガイドさん、ボランティアさんなど関係者の努力で保たれています。
少しでもゴミを落とさないようお気遣いいただければ幸いです。

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2013年06月17日梅雨の箱根

富士箱根伊豆国立公園 箱根 道又 静香


箱根の仙石原はいつもに増して湿度が高くなっております。
そんな梅雨の楽しみといえば、紫陽花(アジサイ)。
雨の中でみる色とりどりのアジサイは春から夏への季節の移ろいを感じさせますよね。

そんな折、開催されたのがこちらの自然観察会です。

~箱根地区パークボランティア主催 「初夏の箱根の滝を巡る」 6月8日(土)~
小涌谷から出発し、千条の滝、鷹巣山、飛竜の滝を経て、畑宿で解散するコースでした。
動植物だけでなく、閻魔大王や柱状節理、夫婦桜など見どころはたくさんあり、メモや写真撮影の欠かせない一日となりました。




[飛龍の滝]緑に囲まれ、迫力のある滝に感動しました。



午前中、あいにくの雨に見舞われましたが、その後はすっと晴れ渡りました。

このイベントではコアジサイの香りを楽しむことができます。
一般的にみられるアジサイには香りがありませんが、コアジサイは何とも言えない甘く上品な香りがします。





[コアジサイ]このコアジサイを目当てに(?)たくさんの方が参加されました。
この写真のように紫色が濃くなってきたら、良い香りのする合図です。


私にとって、雨の観察会は初めての経験でした。




[木漏れ日]雨のあとの日差しで緑が輝き、生き生きとしていました。

雨の森にはいつもと違った独特の雰囲気があり、梅雨ならではの自然観察会を楽しむことができました。

来年も開催予定ですので、ぜひ梅雨の箱根を楽しみに来てください!



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2013年06月13日帝釈山、田代山の山開き

尾瀬国立公園 長峯 彩

檜枝岐自然保護官事務所の長峯です。

檜枝岐自然保護官事務所は、檜枝岐村の他の民家同様、段丘崖のすぐ横に建っていて、川を挟んで向かい側が切り立った斜面になっています。
冬の間は樹の葉が落ち、カモシカやニホンザルを見ることができたのですが、今はすっかり緑が鬱蒼と茂り、エゾハルゼミの声が響いています。

エゾハルゼミの声が響き始めたら、南会津地方の山々は立て続けに開山シーズンを迎えます!

尾瀬国立公園でも6/8(土)帝釈山・台倉高山、6/9(日)田代山の開山祭が開催されました。



帝釈山~台倉高山一帯では、オサバグサ(筬葉草)が開花を迎えています。

オサバグサという名前は、葉が機織りで使う「筬(おさ)」に似ていることからついたとか・・・。
機織りに触れる機会のない私たちにとっては、なかなかピンとこないかも知れませんね。


田代山の開山祭は絶好の天気に恵まれ、600人を超える登山客で溢れました。

田代山山頂では、今年度より簡易水洗トイレが新設されています。
雨水に頼っており水が貴重なため、節水にご理解、ご協力をお願い致します。

山頂湿原でも、ミズバショウやチングルマ、ヒメシャクナゲ、ワタスゲなど様々な植物が一斉に咲き出しています。



湿原内には雪はありませんが、帝釈山~田代山の登山道に一部残雪が残っていますので、通行には気をつけて下さい。

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2013年06月12日シカ ライトセンサス in 白根山

日光国立公園 中野純

8日から9日にかけて、白根山で行われたシカの生息等調査に同行しました。

まずは、宿泊先の山小屋に向けて出発!標高2000mまではロープウェイで行けました。
楽に標高2000mまで登れます。


写真 頂上は2500mを超える白根山。

途中、シカを発見しました。エサ?を探しているようで、他にも数頭を確認できました。人に少し慣れているようで、あるシカでは、人に気づいても逃げる素振りはせず、逆に自ら近づいてきました。いずれは奈良公園で見られるシカのようになるのではないでしょうか。

さて、山小屋に着き、日が暮れたところで目的のライトセンサスを始めました!

ここでのライトセンサスとは、夜間に決められたルートを強力なライトで照らしながらシカを見つける調査です。シカの眼にライトの光が照らされるとピカッと反射する性質を利用して見つけます。

残念?ながら数頭しか確認できませんでした。予想では十数頭以上は確認できるはずでした。おそらく、今年は残雪が多いことで確認数が少なかったのではないかとのことでした。

翌朝、山小屋から白根山の頂上に向けて出発しました。


写真 山頂付近から撮影。ん~これはすばらしい。

ところで、下の写真は山頂付近に広がっていた裸地です。今は裸地ですが、昔はたくさんの高山植物が生育していたそうです。


写真 石がゴロゴロしている裸地。

これはシカによる採食が原因といわれています。

写真の場所に生育していた高山植物は、生物が生きていく上で過酷な標高2000mを超える環境に適応できていても、シカによる採食圧の耐性は低かったということでしょうか。

シカによる影響が及ぶ以前の高山植物のお花畑がまた見られるといいですね。

それにしても、標高2500m付近にまでシカが進出していることにちょっと驚きです。シカは本来、平野が生息地であったといわれています。ですが、平野は人間の主な活動地であった為、高山帯にまでシカは追いやられたということでしょうか。そうであれば、高山植物群落の衰退は、高山帯にまでシカを追いやった人間も関係しているのでしょうか。

次回の白根山で行われるライトセンサスは夏頃に予定されています。もし、同行できれば
また報告したいと思います。お楽しみに!


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2013年06月07日中禅寺湖南岸

日光国立公園 櫨木 めぐみ

先日、日光を代表する湖、中禅寺湖の南岸線の巡視をしました。

ヒグラシの声にも似ているエゾハルゼミの大合唱の中、巡視スタート。
穏やかな海のような中禅寺湖越しの男体山は、いつもの巡視とは見え方が
異なるせいかより堂々として見え、青空や緑とともに初夏の雰囲気を漂わせていました。


ところが、天気は一変してゴロゴロと雷雨に変わってしまいました。

そんな天気の中、目を楽しませてくれていたのが花々。
栃木県の県花でもあるヤシオツツジ(アカヤシオやシロヤシオ、ムラサキヤシオのツツジの総称)やヤマツツジなどが、場所によっては最盛期をむかえているようでした。見逃した方はお早めに!また、足下には薄暗いところを好む銀白色のギンリョウソウがむくむくと出てきていました。




日光の自然も、春から夏へと季節の変わり目を迎えています。
梅雨のない奥日光とも言われていますが、やはり天気の変わりやすい山地。
雨具など備えをもって、季節の変わり目を楽しみに是非お越し下さい。

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2013年06月05日不法投棄防止統一パトロール

富士箱根伊豆国立公園 沼津 橋本 和加子

5月30日(ごみゼロの日)から6月5日(環境の日)は『全国ごみ不法投棄監視ウィーク』です。
不法投棄は全国各地で問題となっていますが、静岡県も例外ではなく、県内各地で様々な不法投棄防止活動が行われています。
5月30日には、富士山麓不法投棄防止統一パトロールが実施され、沼津自然保護官事務所も参加してきました。

パトロールの様子

写真のような、投棄されやすいポイント(道路脇で人目につかない場所など)を重点的にパトロールします。
この場所では以前、大量の投棄物(家庭ごみ)が見つかったため下の写真のように、道路との境界にロープを張り「不法投棄禁止」を表示する措置が取られています。

この措置を取ってから、この場所に不法投棄はされていません。

今回のパトロールでは新たな不法投棄はありませんでしたが、パトロール前に発見され、警察が対応中の投棄物が現場にあったのでその状況などについて確認しました。

周辺に民家がない道路脇(写真左)の、林の中に捨てられた投棄物(家庭ごみ:写真右)

投棄物の内容は、ペットボトル・食料品の袋や容器・空き缶や衣類など、分別して地域のごみ収集の日にごみ置き場に出せばよい物がほとんどでした。
この投棄物の持ち主は検挙され、警察などで適切な手続きが取られているということです。

現在、静岡県内・富士山麓での不法投棄数は、多くの方の日々の活動(パトロールや指導など)により、減少傾向にあります。
今後も不法投棄数が減少し、いずれは「ゼロ」になることを願い、不法投棄防止活動は続けられますが、何よりも大切なのは「ごみは適切に処理し、不法投棄しない」という個々人の意識だと思います。
不法投棄ゼロを目指して、ご協力の程、よろしくお願い致します。

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