関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、日光、尾瀬、秩父多摩甲斐、小笠原、富士箱根伊豆、南アルプス国立公園があります。
見てきた植物はムニンツツジ(ツツジ科ツツジ属)
固有種で小笠原諸島父島のみ自生します。
そして野生株は何と、1株しかないという大変希少な植物です。
1980年代に、小石川植物園を中心に増殖栽培を確立して、自生地などへの植え戻しを行いました。
今では父島で数カ所で生育して毎年よく開花・結実しているのですが、今まで自然実生が見られることはありませんでした。
それが何とっ!
ムニンツツジの実生を発見したのですっ!!!
写真を撮り専門家に見てもらったところ、発芽してから5年以上は経っているとのことでした。
1968年の調査で4本の老木と幼苗株が確認されていて、その後台風や干ばつの影響により1987年に野生株1株を残すのみとなりました。
それ以来の新規発見ができて大変うれしかったです。
意外なところで見つかったので、今度歩く時も気をつけていきたいと思います。
すくすくと成長して大きくなって欲しいですね!
世界で2個目の野生株!