関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、日光、尾瀬、秩父多摩甲斐、小笠原、富士箱根伊豆、南アルプス国立公園があります。
暑い日が続く中、南会津町から檜枝岐村にかけての道路沿いに、黄色い花が一斉に咲いています。
一見コスモスのようで綺麗なこの植物。
特定外来生物のオオハンゴンソウです。
オオハンゴンソウは元々は明治時代に観賞用として北アメリカから輸入されました。
寒冷地に強く、北海道、福島県、長野県などで大群落が見られます。
外来生物は繁殖力が強く、増え始めると減らすのが大変で、元々あった在来生物の生育環境を脅かします。
特にオオハンゴンソウは、地上部が枯れたり刈り取られても、残った地下茎から再生するため、駆除して減らすのが簡単ではありません。
このような繁殖力の強い植物は、尾瀬に自生する希少植物にとって大変な脅威になります。
すでに、田代山に至る林道でオオハンゴンソウを見たという報告もあり、今後、尾瀬国立公園内に侵入してくるのが心配されます。
そこで、檜枝岐自然保護官事務所では、オオハンゴンソウのリーフレットを作成し配布しています。
オオハンゴンソウの拡大を防ぐためには、種子を付ける前に駆除するのが効果的です。
山村に生育する貴重な植物を守るためにも、駆除へのご協力よろしくおねがいします。
なお、駆除を行う際は、必ず土地所有者の許可を得るようお願いします。